Nicotto Town


雪うさぎが呟く


神楽

秋になったら神楽がある。私は神楽は巫女さんが鈴もって静かに舞うのしか知らなかったので、わざわざそんなものを見に行くのが理解できなかった。

石見神楽の流れをくむらしい県北の神楽は、キラキラの衣装とぐるぐる回る振り付け、面や衣装の早変わりが面白い。

神楽団はあちこちにあり、それぞれ工夫を凝らした演出で、演目は同じでも団ごとに違うのも面白い。

最後は、たいてい八岐大蛇が出てきてスサノオノミコトに首を取られて終わるのだが、そのおろちが長~い提灯みたいな造りで、舞台ではとぐろを巻くのに、片付けるときには人の背丈ぐらいになる。

最初の演目は「紅葉狩り」が定番?二人の武士が鬼を退治する話で、途中、神の化身か使いかで白狐が現れる。

子供が小さいころ見に行ったら、演出で観客席の方から白狐が現れた。息子に「ほら、狐さんが出てきたよ」と教えたら、子供は大きな声で「熊だよ!」と言い切った。

確かに、白い着ぐるみっぽい衣装がぱつんぱつんの演者で、思わず笑いそうになるのを必死で我慢した。今でも、神楽を見るとあの白狐を思い出す。

とはいえ、本業の傍らに神楽を舞う人たちでも熱心なファンがついていて、追っかけもするらしい。中国地方で神楽は根強い人気がある芸能である。




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