Nicotto Town



読書について


最近、少し難しい本を読んだ。松岡新平氏の「世阿弥を語れば」と言う題名の岩波文庫ものである。内容は、世阿弥について夫々の分野で、見識の高い方々との対話集である。
能について、日本の伝統芸能について、あまりにも、知らなすぎてきたため(専門技術知識の習得に偏ったためにこうした分野への時間の投資がなかったのが原因と言い訳する)
この中で、多田富雄先生については、もう亡くなられた方であるが、免疫学の大家であると共に、能についても堪能なお方であった、白洲正子を偲ぶ能を演出された方でもある。最期は、ことばを直接話すこともできなくなって、特殊なパソコンで、意思を伝えていたが、この免疫学の権威者は、混迷する文明社会の解決策として、「寛容」(免疫学の語彙)が、キーワードであると言われた。まさに、哲学者のフィロソフィである。




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