Nicotto Town



自作小説倶楽部2月投稿

『疑惑の手紙』
うつくしい思い出はまだ貴男の中にあるのでしょうか。そばにいられなくても貴男の血のつながった娘さえいてくれれば幸せだとおもい生きてきました。しかし私の命はついに死病に侵され春を見ることなくつきることになりそうです。心残りは娘のことです。いとしい娘はまだ子供です。かつての私のように世間の...

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自作小説倶楽部1月投稿

『演歌の花道』
「いつか咲かせてみせます。大輪の、」「アヤメさ~ん。もう寝たほうはいいですよ。ほら、薬飲んで、あ! チューハイなんか飲んじゃ駄目じゃないですか」「この胸の悲しみに耐えかねて、呑まずにはいられない。ままならぬ世を嘆き、ひとり寂しく」「いやいやいや。少しでいいので頭を通常モードに切り替え...

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自作小説倶楽部12月投稿

『医師と極悪人』
「子供の頃は私は貴男を尊敬すらしていました」男は老人に向って話し始める。ここへ来るまで沸き上がった様々な思いを吐き出さずにはいられなかった。薄暗い室内にかすかな腐臭が混じる。壊れた窓から入りこむスラムの臭いだ。男が忌み嫌った。しかし懐かしい臭いだ。「私を覚えていますか? この病院か...

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疑問の声への疑問 本日の出来事

『何でこんなに人が多いの~~』
年末まで一週間、薬局で足りない日用品を購入後、ケーキを買いに名古屋駅のタカシマヤへ、電車も飲食店も座れず、百貨店は警備員さんがエスカレーターエレベータ前で誘導、ゲートタワーのケーキ屋で目当てのケーキを購入後エスカレーターに並んでいる内に、傍らの人込みから↑上...

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自作小説倶楽部11月投稿

『暗い道の先』
その店はまるで街の影の中に存在しているかのようだった。出張の帰路、列車は突然、通過予定だった駅に停まって動かなくなった。車掌の声で運転再開の見込みがないことを理解すると乗客たちは各々席を立ち開けっ放しの扉から列車を降りた。幸い、そこには大きな街があった。人の群れから離れて、私は明るい...

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