Nicotto Town


アオイさんの日記


「マイホーム」カテで、部屋の小話を書いてます。
「自作小説」カテゴリでニコットタウンで暮らしているアオイさんの日記や小話などを載せています。
・全てフィクションですので、ニコットタウンで起こった出来事・住民とは一切関係のないお話になります。
 
「その他」で自己紹介を少し。

side 春雷・1

 強風が窓を軋ませる音に、そういえば今日は午後から天気が崩れるって言っていたっけ。なんてことをヤマブキが思ってたら、あっという間に窓の外の空模様は荒れ始めた。
 その時、ヤマブキは友人のカスミと一緒に最近できた喫茶店でお喋りをしていた。
 この喫茶店。まだ若い、ちょっと頼りなさそうな女の子がひとりで...

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春雷

今日の夕方のちょっと前のこと。

お店には、いつも自転車でやってくる男の子と、すっかり常連になってくれた花柄さんとそのお友達(花柄さんは常連さんになってくれたのに、名前をまだ聞いていない。何となくタイミングを逃してしまったの)がそれぞれの席でコーヒーを飲んでいた。
私はカウンターの脇に立ってグラスを...

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へんなもの

朝、買い出しの途中に通る、雑貨屋さんの店先に大きな招き猫がいた。
とてもかわいい!!
お店の備品か何かかしら。とじっと観察してみたら、値札が付いていた!
興奮のあまりその場で衝動買いをしかけたのだけど、結構なお値段であることや不必要なものだという事で、理性がストップをかけてきた。
ぽっけから出しかけ...

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side 宵の客―2―

 明るいところで見ると旅の人の顔色は本当に悪くて、疲れているのが一目瞭然だった。どうぞ。と一番ゆったりと座れるソファの席に案内をすると、旅の人はほっとしたように息をついて座りこみ、その足元に重たげな音を立てて手にしていたトランクを置いた。
 ホットケーキやフレンチトーストなどではお腹が満たされない。...

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side 宵の客―1―

 それは日も暮れて、とろりとした夜の闇が辺りに漂い始めた頃だった。
 
 もうお客さんは来ないだろうなと思いつつも、ぐずぐずとアオイはお店を開いたままにしていた。 全くお客様が来なかった昨日に比べて、今日は少ないながらもこの店を訪れてくれる人が居た。自転車に乗ってやってきた男の子と、花柄のスカートが...

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