Nicotto Town


アオイさんの日記


「マイホーム」カテで、部屋の小話を書いてます。
「自作小説」カテゴリでニコットタウンで暮らしているアオイさんの日記や小話などを載せています。
・全てフィクションですので、ニコットタウンで起こった出来事・住民とは一切関係のないお話になります。
 
「その他」で自己紹介を少し。

side ジャムとヤマブキと旅人だった男・3

笑われた事にちょっとムッとしながら、自分のことを棚に上げてヤマブキがそんな事を思った。と、もしゃもしゃとトーストを食べていたヤマブキに、アオイはにこやかな笑みを浮かべて、さっきカウンターの中で聞いていたんですけど。と声をかけた。
「ヤマブキさんは、サハラさんみたいな方が好みなんですか?」
無邪気にそ...

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side ジャムとヤマブキと旅人だった男・2

「ああごめんなさい。綺麗な顔をしてる人だなあ。って思って。」
笑顔でヤマブキが臆面もなくそう言うと、男は更に訝しげな表情を濃くしながらも、どうも。と頭を下げた。
「それ、俺は喜んでいいんですか?」
「喜んでいいんじゃないのかな。」
男の戸惑うような問いかけに、褒められたのならば素直に喜べばいいのに変...

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side  ジャムとヤマブキと旅人だった男・1

「あ、私のジャム食べちゃだめ」
お店に入って開口一番、ヤマブキはそう叫んでいた。
午後のお茶の時間。待望のアオイの苺ジャムを食べにようやくお店を訪れたのだが、その店の一番日当たりの良い窓際の席に、ヤマブキの知らない男が座ってジャムをたっぷりと塗ったパンを食べていたのだ。
思わず目を三角にしてそう叫ん...

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ジャム作り

苺が終わりを迎えて安くなっていたので、市場で大量に買ってジャムを作ってみた。
ジャムを作るコツはのんびり作ることよ。ってヒイ姉さんが言っていたのを思い出しながら、昨日、へたをとって、ざっと洗ってお砂糖を振りかけて一晩置いておいた。
それを今日、お鍋に入れて火にかけて、くつくつと煮込んで、ゆっくりと煮...

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side―旅人と約束―

目的もなく、あてもなくあちこちを歩き回る、というのは人によっては、旅の概念から外れているかもしれない。
それでも、自分はずっと旅人だったしこれからもずっと旅人なのだろう。そう思っていた。夕暮れの街の片隅。
また絶対に来てくださいね。とその丸いほっぺたを赤くして微笑む女の子に、うん。と自分も笑顔で返事...

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