Nicotto Town


アオイさんの日記


「マイホーム」カテで、部屋の小話を書いてます。
「自作小説」カテゴリでニコットタウンで暮らしているアオイさんの日記や小話などを載せています。
・全てフィクションですので、ニコットタウンで起こった出来事・住民とは一切関係のないお話になります。
 
「その他」で自己紹介を少し。

side スノードーム・4

 サハラの言葉の通り、果たしてヘイゼルはそこに居た。
 冷たく金と凍った空気の中、ヘイゼルはしゅんと背筋を伸ばして空を見上げている。澄み切った夕暮れの空、藍に染まりかけた天蓋に一番星がきらめいている。
「ケーキをどうぞ」
そう声をかけると、吃驚した様子でヘイゼルは振り向いて、それからアオイの姿に更に...

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side スノードーム・3

  パーティは順調だった。皆大いに飲んで食べて、お喋りをして。和気あいあいとした気配が店中に広がっていた。アオイもまた皆とお喋りをし、食べて飲んで、この夕べを楽しんでいた。少し前に感じていたホームシックも気が付くとどこかへ行ってしまっていた。その事に気がついた瞬間、げんきんなものだ、とアオ...

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side スノードーム・2

「このドレスがいいわ。これアオイちゃん着て」
「ほら急いで。メイクと髪の毛もやってあげるから」
そう言ってカスミとナンテンが両脇からアオイの身支度の手伝いをしてくれる。アオイはほぼされるがままの様相でドレスに着替えて髪を梳かれていた。
「あ、ありがとうございます」
戸惑いながらもアオイがそう礼を言う...

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side スノードーム・1

 ワタリが旅立ち、アオイの日常はまた以前と変わらぬものになった。この街にやって来て、知り合いや友達と呼べる存在が増えて。そんな温かな生活にもどった。けれど、とアオイは思う。ほんの少しだけ、ホームシックのようなものにかかっているのかもしれない。 ここで暮らしていくのだと決めているのに、幼いころに暮らし...

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side 旅とスーベニア

 クリスマス目前の今日。そろそろここを発つよと、ワタリは言った。その言葉に、もう行っちゃうんですか?とアオイは情けない声を出した。
「いつですか?」
「うん、今日」
そう言って、コーヒーを美味しそうに飲むワタリにそんなあ、とアオイは幼い子供のような声を上げた。
「まだ来たばかりなのに」
「長居した方...

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