今回は自主的にR18とさせていただく。
良い子は見ちゃダメよん。

映画会社の日活が往年のロマンポルノシリーズを復活させるそうだ。
第一弾として、「団地妻　昼下がりの情事」と　「後ろから前から」を近く劇場公開するそうだ。

日活は１９６０年代までは一般の映画製作会社で、故・石原裕次郎主演の青春映画などで一世を風靡したが、テレビの普及で映画産業が斜陽化し、ポルノ映画に特化する事で１９７１年以降生き残りを図ってきた。

が、８０年代に家庭用ビデオが普及して家で気楽にポルノ映画やアダルトビデオが見られるようになると、ロマンポルノシリーズの人気も下火になり、長らく日活は低迷してきた。

とはいえ、宅配DVDやパソコンに直接AVをダウンロード出来る今の時代に今さらポルノ映画でもあるまいに、と思ったらちゃんと新戦略があるようだ。

なんと劇場公開とほぼ同時にスカパーHDの有料放送で流すのだと言う。いわゆるペイ・パー・ビュー方式で、料金の一部が日活に支払われるわけだろう。
まず劇場公開して数ヵ月後にテレビやDVDに出すという、従来の常識に真っ向から挑戦するやり方だ。

日活のホームページとか見ると「単なるリメークではない」とか「女性も楽しめる」とか書いてある。この「女性も楽しめる」というのが、劇場公開とテレビ放送を同時にやるという新戦略の肝ではないかと思う。

東京の浅草には古い映画を２，３本立てで千円とかの格安料金でかけているいわゆる「二番館」と呼ばれる映画館が今でも数軒あって、うち一軒はポルノ専門館だ。
だが、建物が古いので椅子は小さいし硬いし、お客は男性、多くはオジサンばかり。
そこで映っているのがポルノ映画では女性はとても入る気にはなれないだろう。
（断わっておくが、我輩はそんな場所へ行った事はない。）

繁華街には個室でAVを見られるビデオ鑑賞店とかいうのがあるが、壁が薄くて隣のブースの物音が筒抜けだし、お客もやはり男性ばかり。これも女性が独りで、あるいは女性だけで入店出来るような場所ではない。
（繰り返すが、我輩はそんな所へ行った事はない。）

もっともいわゆる「大人の玩具」の店では堂々と見て回っている若いカップルを見かけることは珍しくは無い。彼氏なり旦那が一緒なら、最近の女の子は結構おおらかである。
（くどいようだが、我輩はそんな店に行った事はない。）

なら女性でも、どぎつくない綺麗な作品ならポルノ映画を見てみたいという需要は全くないわけではないと我輩も思う。

が、レンタルビデオだとたとえ宅配でもお店の貸し出し記録に作品のタイトルと自分の本名とかが残ってしまう。PCのダウンロードでも同じだ。
だから意外にも、ポルノ映画やAVをほとんど見た事がないという女の子が風俗店にも多いのである。
（しつこいようだが、我輩はそんな所へ行った事は・・・・・）

その点、自宅のテレビで見られるなら独り暮らしの女性でも安心してポルノ映画を鑑賞出来る。記録が第三者の手元に残る事はないからだ。

おそらく日活の映画館と有料テレビ同時公開という作戦は、そういう形で女性客を開拓しようという狙いではないだろうか？
とすれば、女性には朗報である。彼氏や旦那とベッドに入る前に見るのもオツなのでは？

AVが行き着く所まで行って、男性でさえ「興奮するというよりむしろ気落ち悪い」と言う状況だそうだから、逆に適度に品位のある新ロマンポルノの方がうける可能性はある。

ただ一つ心配なのは、彼女なり奥さんが「あんたって下手だったのね」と気づいてしまう事である。もし日活ロマンポルノRETURNSが流行ってきたら、世の男性は精進すべし。