Nicotto Town



雪を産業資源にしよう

日本海側では大雪で大変なようだ。
車が道路で雪に埋まった動けなくなったとか、市街地でパワーシャベルやトラックまで使って道路の除雪をしている光景をテレビのニュースで見て、人事ながら「うわあ、大変そうだな、こりゃ」と思ったところである。

ただ、雪は場合によっては産業資源にもなり得る。
東北のどこかの町か村だったと思うが、「地吹雪体験ツアー」というのを企画して外国人観光客の団体誘致に成功した所があった。

別に大規模なスキー場とか一切なく、地元の民宿に泊まってただ大雪を体験してもらう、それだけの話なのだが、台湾あたりからの観光客にけっこう人気だそうだ。
確かにアジアには亜熱帯や熱帯の国が多く、本物の雪を生まれてこの方見た事がない、という人達が億の単位でいるはずだ。

台湾人にとって日本は人気の旅行先だし、本物の雪が何メートルも積もっている場所へ行って雪遊びをするだけでも、十分楽しめる体験だろう。
厄介な冬の大雪を観光資源にしてしまった、なかなかの知恵である。それも新たな大規模工事とか一切やらないで成功させたのだから、町起こし村起こしとしては大成功と言っていい。

このように、雪ただそれだけが立派な産業資源になり得るのである。
とすれば、豪雪地帯の市街地で除雪される雪を有効利用する方法もあるのではないだろうか?
除雪という行為そのものからは何らの経済的価値も生まれない。
山奥や農業地帯の積雪は地下水の供給源だから、それなりの価値はあるが、市街地に降った雪をただ運んで川や海に捨てるだけの行為にお金を使うのはもったいない。

いっそ国家的プロジェクトとして、雪を外国に売ったらどうだろう?
日本は水資源が豊富な国なのでピンと来ないだろうが、水は世界的には戦略資源と言っていいほど貴重になりつつある。

日本列島は河川が短く地形が急峻なので、地下水などとして貯蔵される必要量を超えて降水降雪がある地域が多い。日本海側の豪雪地帯は特にそうだろう。
なら、その雪を近くの港までトラックで運んでタンカーに積んでおくのである。

タンカーと言っても運ぶのはただの雪が溶けた水だから、石油タンカーほど頑丈である必要はないし、可燃物用の安全装置も必要ない。
万が一転覆しても積荷はただの水だから海洋汚染を引き起こす心配はない。

そういうタンカーを10隻ばかり造って豪雪地帯の港を回って雪を集めて回る。液体の水を運ぶのは特殊な輸送車などが必要だが、雪の形であれば輸送は容易である。

中東やオーストラリアでは海水を淡水化するプラントで水不足を補っているが、この方法はコストが高く、当然作った水の値段も高くなる。また淡水化プラントを動かすのにエネルギーを消費するから、温室効果ガスの排出が増える危険もある。

その点、日本から雪が溶けた水をタンカーで運べば、原材料費はゼロ。
輸送の途中で多少泥が混じって汚れるとしても、飲料水にろ過するのはそう難しくはない。
農業用水として使うなら、ろ過する必要すらない。

大河がある国なら、川をさかのぼってかなり内陸まで大量の水を届ける事が可能だ。
港から内陸部への水の輸送ぐらいその国で出来るだろうし、それも出来ないほど貧しい国なら日本のODAで貯水池や運河を作ってあげればいい。

そして水の代金はきっちり頂く。
例えば中国なんていいお得意さんになる可能性がある。
中国は全体としては水資源が豊富とは言いがたい国だ。近年の急速な工業化と経済成長であの巨大な長江の流域ですら夏場は水不足が深刻なのだそうだ。

雪が売り物になり輸出出来るなら、これは立派な日本の新産業である。
各地の除雪作業も大掛かりになり、地方都市の建設会社などにとっては新しい収入源になる。また除雪費用を出す自治体も、運び出した分の雪の代金を受け取れるから、財政状況も好転する。

タンカーを雪の降らない季節に遊ばせておく事になる点が問題だが、似たような事を外国が始めれば、その水輸送を代行するという手もある。
冬の南半球から夏の北半球へ雪どけ水を運べれば通年営業も可能である。

イスラエルとパレスチナ間の和平がなかなか実現しない原因の一つは、イスラエル国内の右派とか強硬派とか呼ばれる勢力がヨルダン川西岸地区に居座って譲らないからだが、これも水資源の問題が絡んでいる。

イスラエルの強硬派にしてみれば、ヨルダン川からの水の供給、あるいは西岸地区の地下水脈の利用権をどうしても手放したくない。そういう人達にとってはパレスチナ国家の成立は、自分達の水資源がパレスチナ人に奪われる事を意味する。

イスラエルが西岸地区にちょっかい出さなくても日本から安く水を輸入出来るということになれば、状況は大きく変わる可能性もある。

日本国内でも、地下水として必要な分は別として、市街地や幹線道路の雪が輸出品になるとなれば、除雪ももっと大規模にやってもらえるようになって地域住民も助かるだろう。

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2010/03/09 09:59
寒いから おてて あっためて あげる♪ 
あれ? にのちゃんの手のほうが 冷たいですか? ゴメンです!
あはっ あったかいです☆  ぬくもり  ほんわか ありがとう♪でした。☆
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2010/03/05 10:16
おはようです。 いつも ありがとうです! にのちゃんグルメ なにか書いて なにかもらってきます♪ もう もらいましたか?♪
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2010/02/09 01:34
何でも無駄なものはないということですね。

中東は遠いにしても国内の水不足地域(例えば香川県とか)に運ぶことができればお互い助かるでしょうね。瀬戸内海は海運業の船も多いので検討してもらえたらいいのですけど。

中東まで運ぶには水が腐らないような対策も必要になるでしょうね。
雪が解けなければ氷室の例もあるから大丈夫そうだけど。

中国は計画的植林をしないと河川の状況は改善しないでしょう。
商王朝の頃は森林地帯がかなりあったらしいのに、今はその面影もありません。
まあ、当時は象が生息していたくらい温暖だったようなので気候の問題もあるのでしょうけど。
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2010/02/08 14:49
海を越えて雪や水を運ぶのってなかなか大変らしいです。
真水は海水に浮くので、「きわめて丈夫なビニールぶくろ」的なものに
水をいれて海上に浮かべてタンカーで引っ張るという実験をやったが
水は大量でなければ商売にならず、大量だときわめて重い荷物なんだそうです。
でも、輸出考えてるらしいですよ^^

ちなみに、北海道は東京に雪を売る計画があります。
夏まで地下に貯蔵して、冷房につかってもらったらどうかってことで。^^
北海道では雪冷房は技術的にはすでに利用可能で、実践段階です^^
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2010/02/08 10:55
雪ダルマの入れ物に入れて郵送するサービスがあったね。今もやってるのかな。
カナダでは雪が不足してトラックで運んでスキーのコースを造ってるそうです(TVで見た)
オリンピック大丈夫かな? 分けてあげたいね。
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2010/02/08 00:50
とてもおもしろいアイデアですね^^
京都北部の舞鶴では、市が除雪の予算をケチっていたので、
いつまでも雪が残ってたいへんでした。
雪が売れるとなれば、市も大喜びで除雪してくれそうですね^^
今は雪は遠い存在ですが、豪雪地帯の大変さを思うと、
ぜひ取り組んでほしい妙案です^^
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2010/02/07 21:51
確かに 水分が凍ったものだから 水として有効利用できますね。

あまにも水に恵まれた国なので ありがたさがわからないんでしょうね。




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