ライトノベルの競争激化
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/04/04 19:00:36
不況に強いと言われきた出版業界だが、今回の不況ではさすがに消費者の本離れが進行して苦しいようだ。大手出版社でもおととしあたりから赤字決算に転落するところが出てきた。
ところが唯一、ライトノベルの売上だけは増え続けているそうで、従来の本や雑誌の売り上げ減少をカバーするため、ライトノベルに今まで以上に力を入れようという大手出版社の動きがある。
現在ライトノベルの世界では角川書店の持ち株会社である角川ホールディングスが直接、間接に傘下に置いているレーベルが市場で圧倒的なシェアを握っている。
レーベルで言うと、角川スニーカー文庫、富士見ファンタジア文庫、電撃文庫、ファミ通文庫など。
これをまとめて角川グループと呼ぶとすると、このグループが市場シェアの過半数を握っているらしい。そのシェアは時期にも拠るが、一説には60%、人によっては80%とも言われる。
市場拡大には二つ理由があるようだ。
一つは文芸小説などを読む大人は不況で財布がきびしいので図書館で借りて読む人が増えた。新作はよほどうまく宣伝しないと、昔のように何十万部、百万部とかの単位で売れるベストセラーは出にくい。
もう一つは、中学高校時代にライトノベルを読んでいた最初の世代が社会人になっている事である。
最近は20代を読者に想定したライトノベルも出るようになっている。我輩が読んだので言うと講談社box の「雷撃SSガール」シリーズなんかそうだろう。
学生に比べればお金に余裕のある潜在的読者が出てきた、という事である。こういう人たちはライトノベルぐらいは買って読むだろう。
ライトノベルという言葉自体は1990年代からあったらしいが、一般に知られるようになったのは2000年ごろかららしい。
しかし「ライトノベル」の定義は未だに確立していない。
当初はアニメ風イラストを多用した文庫本で、中高生向けの娯楽小説という定義が多かったが、最近のライトノベルは「化物語」や「文学少女シリーズ」など、内容的に少年少女向けとは一概に言えない作品も多い。
講談社box などは、値段と本の見かけだけではライトノベルには見えない。
また一般のビジネス書などでアニメ風の萌えイラストを表紙に使った本も現れ始めた。
ライトノベルの定義自体が変わってっきた、あるいは再定義が必要になってきたのかもしれない。
マンガ、アニメがそうだったように、当初は子供向け作品しかなかったジャンルで、それに慣れ親しんだ大人が増え、大人向けの内容の作品が増え、一般的なポップカルチャーのジャンルとして世間に認知される。
今まさにライトノベルがその道を進んでいるのかもしれない。
もしそうだとすれば、このジャンルの市場拡大に期待して、今まであまりライトノベルに熱心でなかった大手出版社がライトノベルの制作に力を入れ始めるのは自然なことだ。
より多くの出版社が本気で参入し、レーベルやシリーズが増えれば、純文学にも引けを取らない内容のライトノベルが生まれてくる可能性もある。
ライトノベルファンにとっては楽しみな時代になりそうだ。
一定の売り上げがあれば未来に投資もできますからね。
図書館も調べ物には便利ですが、何度も読み返したいとか、突然再読したくなる本は手元に置いておきたいですね。
明治時代のライトノベルがいまや名作と呼ばれているのであれば、昭和・平成のライトノベルの中からも将来名作として残るかもしれませんし。
アニメの絵だとか、
携帯小説風に横書きの文字だとかって
個人的にすっげー嫌なんですよね:
ってか僕、携帯小説とか基本的だいっきらいなんで
僕と同じ年ぐらいの子がよく言ってる
横書きじゃないと読めないー
とか
表紙がアニメだったら読んでも良いかなー
みたいなの、嫌なんです。
意味わかんないです。
個人的な愚痴ですいませんが;
コメンテーターが、「紙も使わないからエコにもなりますね!」
と言っていました。
これから先・・どうなるんでしょう??