企業の新卒信仰の馬鹿らしさ
- カテゴリ:仕事
- 2010/04/18 18:13:59
楽天のQ&Aコーナーに、今年は就職先が決まりそうにないので「卒業年度を偽って」(実際より1年遅く)就職活動が出来るか?という質問があった。
もちろん選考の間に卒業見込み証明とか提出させられるだろうから出来るわけはなく、どこまで本気の質問なのかは分からないが、こんな事を考えるまでに学生は追い詰められているようだ。
卒業年度を偽るのは論外だが、内定がもらえなかったのでわざと留年して、というケースは実際にたくさんあるそうだ。
こんな馬鹿らしい事をやっているのは日本ぐらいのものじゃないだろうか?
我輩も転職目指していろんな情報に接しているが、結構大企業や有名企業の求人もあり「第二新卒歓迎」とかやたら目にする。
歓迎するぐらいなら、新卒に固執しなければいいだけの話ではないだろうか?
企業の採用の仕方もいいかげん馬鹿げている。
昔は経団連主導で企業と大学などとの間に採用活動開始時期に関する紳士協定があった。企業が採用目的で大学生に接触出来るのは3年生の秋から、内定を出すのは早くても4年生の10月1日から、と決まっていた。
ところが企業がこれを守らなかったので、経団連が怒って匙を投げて紳士協定を撤廃してしまった。
その結果、現在では学生が就職活動を始めるのは3年生になって早々から、内定も3年生のうちにもらうケースが出て来た。ところが一旦不況になると4年生になっても内定がもらえず、企業は3年生優先なので、志望のレベルを落とすか、就職をあきらめるか、わざわざ留年して「新卒」の資格を守るか、という選択を余儀なくされる。
そこまでして採用した「新卒入社」の実に3割が入社3年以内に辞めて行ってしまうというオマケまでついている。
学生にとっても、企業にとってもとんでもない時間と労力の無駄遣いでしかない。
そもそも日本の企業は新入社員として入社出来る年齢に制限を設けている所が多い。大体25歳から28歳ぐらいまでだ。
そこへさらに「新卒でなければならない」という二重の制約をつけ足している結果、こんな馬鹿げた事が起きるのである。
これはマスコミでも散々言われているが、3年生で就職活動に忙殺されたら大学生はまともに専門課程の勉強が出来ない。就活が4年生時までずれ込めばなおさらだ。
ただでさえ日本の大学はレジャーランド化しているなどと揶揄されているのに、ろくに専門課程の授業に出ていない学生が、社会に出て本当に企業の戦力になり得るのだろうか?
大学を卒業して一日でも経つと、正規の新入社員として雇う価値が無くなると本気で企業は考えているのだろうか?
アメリカなどでは大学を卒業してから職探しをするのが普通である。卒業後にいろいろ苦労して積んだ経験を企業は買って採用する。日本もいいかげんこの方向に行くべきだろう。
我輩も相互に全く関連性のないいくつかの業種の仕事を経て今の職場にたどり着いたが、その経験は非常な強みになっていると自分では思う。
大学から特定の企業へ、全く他の世界を知らぬまま移行出来た学生だけが人生の勝ち組という仕組みは、世間知らずの会社依存人間を増やすだけである。
せめて企業は、その年の採用の七割は新卒に限るが、あと三割は既卒者でもよい、とか、その程度の冒険は出来ないのだろうか?
何がなんでも新卒だけというのは採用担当者の自己保身であって、長期的にはその企業の労働力の質を劣化させる。優秀な新人確保よりも採用担当部門の安心感を優先させているからだ。
それで大勢の新入社員に3年で逃げられてしまい、仕方なく中途採用を募集し、そこで「第二新卒歓迎」とは笑い話でしかない。
一握りの超エリート学生の採用ならともかく、一般学生の採用で企業がこんな馬鹿らしい因習にしがみつき続けるなら、日本が経済大国の地位から転げ落ちるのは時間の問題なのではないだろうか?
転職だけでなく、知り合いの新卒の大学生も、かなり苦労してました。
企業の冷たい仕打ちにも遭い、傷ついてました。
新卒の中でも、特定の大学信仰があるらしく、
学校だけでものすごく差をつけられたところもあると言ってました。
(ほとんどが、お国がらみの古い体制の大会社のようでしたが)
面接に行っても、試験官がずっと携帯を見てたところもあったとか。
企業って、学生の何を見てるんでしょうね??
じゃなくて、入り難く出やすいが、日本の大学の基本スタイルとは、良く聞きますよね。
企業側も正直な話、なんら大学生に性能を求めていないという事であり、また、大学側も
就職を優位にする為には、勉学に勤しむ必要は無いという形になっている気がします。
大学は、就職を優先し、企業は、大学生の能力を求めない。この負のスパイラルの上に、
現状の就職戦線と大学運営が乗っている感じなんですかね。
新卒を取る理由も、どうせ大学では専門的な若しくは会社に益になる知識を習得して
いないのならば、せめて色々な手垢がついていなくて教育(調教?)しやすい新卒をとって
おくのが無難じゃない? って程度の新卒募集に見えますよね。
結局この教育に失敗した新入社員が、そうそうにドロップアウトするという図式なんですかね。
願わくば、大学では、入りやすく出にくく、専門の知識を得るまではしっかりと学業に専念し、
卒業後が、色々と現場を渡り社会の荒波にもまれながら、自分の目指す道を定め、その道
にそくした、企業若しくは仕事に従事できるサイクルが出来上がると良いですね。
それに、即戦力を求めるようになると、今度は教育にお金をかけられる層が有利になってしまい、一発逆転は結構難しい。アメリカン・ドリームって、格差が激しいからこそ言われるんだよね。
就職に関してはともかく、安心して勉学に励める環境と、きちんとやった人間が評価されるような仕組みにはなって欲しいね。
日本の会社は新入社員に手取り足取り研修しますが、そんなことは本来入社するまでに勉強しておくべきことなのでしょう。
日本の大企業は大卒を求めていながら大卒の知識を当てにしないという馬鹿げた採用をしているようにみえますね。
地方公務員試験では逆に新卒は取らないという自治体もあります。
苦しい予算状況では使えるのに時間がかかる新卒を育成している余裕はないということらしいです。
新卒でなければ必ず優秀ということもないでしょうが、ひとつの考え方ではあると思います。
半端に現在の経営陣に都合のいいところだけ欧米の社風を取り入れるのではなく、とことん親身になって人材を育てる日本体質を貫くか、実力次第で逆転可能な欧米の社風を採用するかどちらかにしないと社員のモチベーションは上がらず景気も回復しないように思われます。
現在の就職難で苦労している学生も、新卒以外に見向きもしない会社や留年でいくらかの学費をもらう大学などに執着せずに、行きたい方向に必要な資格取得や様々な職業体験などを積み重ねておいた方が将来をみればプラスになるのでは。
息子の就職先が決まらない。
息子の肩書きが、大学生から無職という肩書きになるなんて
耐えられないって言ってました・・・・
雇うほうも、雇われるほうもおかしいですよね。
新卒とか、そういうくだらないことを基準にするのではなく
人を見る目と、タフな精神力を養って欲しいですね。
多種多様な世界があり、価値観があるという事を、知らなければ、、井の中の蛙です。。
日本の雇用事情の8割は回復するんじゃないかなぁ・・・
バブル弾けた頃に
日本型終身雇用はダメだ~
アメリカ型雇用がイイー、競争社会がイイー
なんて適当にやってきたけど
アッチはもっと競争が激しい上に、格差も酷すぎて
(10回位、入国審査に落ちたら
「アメリカって国に向いてない性格」だと思ったほうがイイ)
こうやって、大問題に発展してるんですけどね
(今はまだ、アメリカ国籍と日本国籍が世界最強のパスポートだけど
今後、どうなることやら・・・)
せめて、履歴書だけでも無くさないと
(紙にサラサラ~って、出来る事だけ書いときゃいいのよ
「3×4の顔写真」とか
「ワク線から文字をハミ出すな」とか
「判子はズレないように綺麗に」とか
「学歴以上、職歴以上」とか
不況で落ち込んで当然の世の中で
面接虎の巻のような笑顔ハツラツとか
いい加減にしとけや!こーのバカチン共が!!)
雇用の回復は100%ないと思う
病院はとっても大変・・・。
即戦力が欲しいけれど
新人看護師の教育も大事。
最近は
一般常識もない方が多くて困ったものです。
どこの職場も大変ですね。
今まさにその状況になりました。
専門課程について課題が出たりとにかく大学の事と平行して進路を決定していかなければならないのが
不安でたまりませんよ~。