企業にはびこるワン・センテンス人間
- カテゴリ:仕事
- 2010/05/17 21:15:13
「ワン・センテンス人間」というのは我輩の勝手な造語である。ワン・センテンスは一行の文章という意味の英語だ。
もちろん文章というのはわざと長くしようと思えばいくらでも長ったらしく出来るから、ここで言うワン・センテンスは「文章にして読み上げた時、息を継がずに一気に読み上げられる長さ」と定義しておく。
ワン・センテンス人間とは、一つの事柄について説明なり報告なりがワン・センテンスの長さを超えるともう何が何だか理解出来ない人たちの事である。
つい先日まで我輩の職場特有の問題だとばかり思っていたのだが、どうもあちこちの企業にまん延している問題らしいと分かった。
我輩の職場ではこういう問題である。
我輩、仕事は人並みより少し早くこなせる方なのだが、それでも例えば一つの書類を書きあげるには相応の時間がかかる。
我輩が普通にやって2時間かかる仕事があるとしよう。我輩が仕上げた後に他の人がチェックしたりレイアウトしたりするので、これに大体同じ時間がかかる。
締め切り時間のある仕事の場合、締め切りの最低4時間前に我輩に渡してくれないと間に合わない。
そういう仕事を締め切りの2時間前に平然とした顔で渡されたら誰だってキレる。
一度だけならともかく、同じ人が年中それやらかしてれば、10回目ぐらいには我輩でなくてもキレるだろう。
我輩は相手が先輩だろうが上司だろうがそういう事には遠慮なく文句を言う性格だ。
(1)「締め切りに絶対間に合わないと、考えりゃ分かりそうな時間なのだから」
(2)「こんな夕方になってから持って来るな!」
と文句を言ったわけである。
ところが、ワン・センテンス人間というのはこの二つを組み合わせると内容を理解出来ない。(1)の部分がすっぽ抜けて、(2)の「夕方に持って来るな」という部分だけが頭に入ってしまうのだ。
だからこのところ、勤務時間がまだたっぷり残っているのに我輩に仕事を回して来ない。
別に締め切りに間に合う分量や、完成させるのが翌日でいい仕事ならいくらでも引き受けるのだが、「夕方近くなってあの人に仕事を渡すと怒られる」という、とんでもない話になってしまうわけだ。
だから最近仕事が回って来なくてヒマでしょうがない。どっちかと言うと今職場は人手不足なのだから我輩も周りの人も困るのだが、相手の勘違いを正そうとして何かを言うと、ワン・センテンスでは収まりきれない内容だから、事態は変わらないか、前より悪くなるのがオチである。
以前にも似たような事が何度もあって、部長に相談した事もあった。今の部長はワン・センテンス人間ではないから相談しようと思えば出来るが、効果がない事は過去の経験から分かっているので、相談出来ないでいる。
部長が我輩の言わんとする事を完ぺきに理解出来たとしても、それを部長の口から聞くのは同じワン・センテンス人間だから(2)の部分しか頭に入らない事に変わりはない。
問題が解決しないだけならいいが、余計おかしな事態になって我輩の職場での立場もますます悪くなる危険があるのである。
ところで我輩は数年前に半年ほど、ビジネスセミナーに毎週通っていた時期がある。ビジネス心理学という講座があって、心理学は学生時代から好きなので通ってみた。
ここで教わった内容は今でも仕事の役に立っている。
先日そのセミナーを一緒に受講していた人2人と道で偶然会い、一緒に一杯やった。
まあ同窓生みたいなものだから、セミナーで習った知識が職場でどう役だっているか、という話になった。
ひょっとしたら解決法のヒントをもらえるかもしれないと思って、我輩の職場の問題を話してみたら、なんとその2人も全く同じような問題で頭を抱えていると言うのである。
仕事が仕上がっていなければならない時間から逆算して開始時間を決めたり調整したり、それが出来ない。
なんとかしようと思って何か伝えると、前提部分がすっぽ抜けて一部分しか伝わらない。
我輩が抱えているのと全く同じ話だ。
そのセミナーではお互いの会社名は教えないのがルールだったから、どこの会社かは分からないが3人とも全く違う異業種の会社の社員である事だけは分かっている。
相互に全く共通性も関連性もない異業種の会社で全く同じような現象が起きているという事になる。だとすれば日本企業のかなりの割合にワン・センテンス人間がたくさんいる、という事だ。
最近日本の経済力、特に企業の競争力が世界の中で落ちているという報道をよく目にする。案外その原因はこういうワン・センテンス人間が増えている事にあるのかもしれない。
ワン・センテンス人間! なるほど~沢山いますね^^
話の聞き取りと要約が苦手なのでしょうね・・・
ウチの会社にはそういう人は少ないですが
保護者の集まりでモンスターペアレンツと言われる方がそんな方で
回りも巻き込んで一年中大騒動を繰り広げていますww
なぜ話が通じないのか、解決しました。
私が勘違いされてるのか、相手が何も考えられない人なのか、
あれこれ悩んでいたんです。
それにしても、こういう人が思ったより多いので困っています・・・(^^;)
2つ以上平行して仕事ができないし、その人がやっている仕事について困っている点を指摘しても本人自身は困っていないので「文句を言われた」しか頭に残らないようです。
結局問題点は周囲が解決することになりますが、そうなると「問題なかったのにわざわざ文句を言ってきた」という捉え方になるのでたちが悪いです。
先回りしてやっておくと「自分がしようと思ったのに勝手にやった」と陰口言われますしね。
しかもそれがうちの部署で1・2を争う給与をいただいている職員だったりする・・・
仕方ないといえば仕方ないですが、もらう給与分くらいは自己研鑽して欲しいなぁと日々感じています。
根気がないのかな。
私も人の話を聞いてないと注意されることはあるけど、、
割り当ての仕事終了してないのに、
平然と時間通り帰ってしまうパート思い出しました。
「一言くらい状況報告してから帰れー!」
ここで怒っても仕方ないね・・・・
最近は増えてるような気がします。
更に、納期から自分の時間だけ逆算してしまったり。
あんなに時間があったのに~~~~~~~~~~とか。
仕事ができない人って、段取りができないですね。
よし、あと2時間でできる!と思ったら、CDがなかったんですよ、とか。