西欧のユーモア感覚
- カテゴリ:お笑い
- 2010/06/22 23:36:06
最近のテレビで見るお笑いはどうも好きになれない。
と言うより何が面白いのかさっぱり分からない。ま、これは我輩がもう年だからなのかもしれないが。
テレビに出てくる最近の芸人のお笑いは感覚的な物ばかりになっている気がする。
ダジャレとかモノマネとか、知性ではなく感覚で笑わせるタイプだ。そういうお笑いももちろんあっていいのだが、どこの局見てもそればっかり、というのは辟易する。
どうも日本人はユーモアの感覚に乏しい国民性のようだ。
思わず笑ってしまうけれど、知性に訴えかける笑いというのが西洋のジョーク、ユーモアである。
日本人は笑いというと低級な物と決めつける人が多いが、ご時世をピリッと皮肉の効いた隠し味で突いて見せるというタイプのジョーク、ユーモアのセンスは西欧では上流階級や政治家の必須要素と思われている。
ヨーロッパははるか昔から異民族が陸続きで暮らしてきて征服したりされたりをくり返してきた歴史を持つからだろう。国民性をネタにしたジョークの傑作が多い。
そして必ずサカナにする民族の中に自分の属する民族なり国なりを入れる。
これは意外と難しい。自国なり自民族を笑いのネタにするには、自分自身を第三者の目で客観的に見るという視点が必要だからだ。
かつそれを一緒になって笑うには寛容の精神が不可欠。異民族との深刻な抗争の経験があまりない日本人には苦手なのかもしれない。
我輩のお気に入りの西欧のジョークがある。
職業には違うパターンがあるかもしれないが、おおむねこんな話。
ある男が神に向かってこう尋ねた。「主よ。天国とはどのような所なのですか?」
主、答えて曰く。
「天国では、庭師がイギリス人、技術者がドイツ人、コックがフランス人、娼婦がイタリア人であり、そしてスイス人が全てを取り仕切る。」
男が続けて尋ねる。「では地獄とはどのような所でしょうか?」
主、答えて曰く。
「地獄では、庭師がドイツ人、技術者がフランス人、コックがイギリス人、娼婦がスイス人であり、そしてイタリア人が全てを取り仕切る。」
国民性は面白いですよね。
フランス式、
イタリア式は整然(生前?)とし過ぎていて、不自然だからでしょうか?
確かにそんな地獄は真綿で首絞められているみたいに嫌ですね。