イタコの効果研究?アホか?
- カテゴリ:ニュース
- 2010/08/14 21:00:31
全くもって政府の役人の馬鹿さ加減には恐れ入る。
文部科学省が「イタコの口寄せが自殺者の遺族に対して癒しの効果があるかどうか」を研究するために助成金を出すのだそうだ。
事業仕分けとやらで科学技術の研究予算とか、あんだけぶった切っておいてそんなテーマに税金を使うとは、どういう神経しているんだろうか?
「あんたらアホか?」としか言いようがない。
ただし、我輩はイタコの口寄せを非科学的で信じないから反対なのではない。
またイタコそのものの歴史とかの研究に税金使って助成するという話ならむしろ賛成である。
馬鹿馬鹿しいのは「効果があるかどうか」を研究する、というその点だ。
初歩的な心理学を少しでもかじった事があるなら、そんな答最初から分かりきっている。
答は「ある」である。なぜなら、この研究、自分の方から口寄せをしてもらいにイタコの所へ行く人たちを対象にするのだそうだからだ。
「病は気から」「イワシの頭も信心」というように、イタコのようなタイプの霊能者というのは最初から「癒してもらう」事を目的に訪ねていく物だ。
イタコであれ占い師であれ、それを承知の上で相談者がよりポジティブな気持ちになれるような宣託を聞かせることが役割である。
不安が増したり後悔の念が重くなったりするような事を聞かせるのは、いわゆる悪質な霊感商法に他ならない。
イタコは国の無形民俗文化財に指定されているのだから、少なくとも現存するイタコは前者のタイプである。
家族が自殺した人たちが、心の癒しを求めて「死んだ人の言葉」を聞いて安心するために訪ねて行くのがイタコである。
つまり信じている人たちなのだから、癒しの効果なんてあって当たり前。
逆に霊能や死後の世界を信じていない人がイタコの口寄せを受けても、癒しの効果などない。
だから癒しの効果を期待しない人は最初からイタコの所へ行ったりはしない。
「信じる者は救われる」と言うが、正確には「信じているから救われる」のである。
「効果があるかどうか」、こんな単純な事を今さら税金使って研究するなんて馬鹿らしいにもほどがある。
そんな金があるなら、イタコという習俗そのものの研究やイタコが絶えてしまわないようにするための援助にこそ金を使うべきではないのか?
あるいは、通常の心理学的カウンセリングで癒されない遺族にイタコを紹介するとか、そういう助成ならまだ分かる。
心の癒しを求めている人に、口寄せという方法で癒しを与えるのがイタコの仕事であり、社会における役割である。
第一、自殺が起きた後に「遺族が癒される」ことが分かったからと言ってそれが社会にとって何の意味があるのか?
イタコという習俗の研究や保存のために税金使うのはいい。
だが「効果があるかどうか」、そんな事を税金使って研究するなんて愚の骨頂である。
今政府がやるべき事はそんな馬鹿らしい研究ではなく、自殺者が出ない社会にする事であり、日本の社会そのものをイタコではなく自らの手で「癒す」ことではないのか、と我輩は思うのだが、どうだろうか?
癒すより防ぐ方が必要ではないかと…。
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イタコ信じてないけど。
「ある」と「ない」を証明するってすごく難しい。特に人の心が問題だったら。友達に悩みを聞いてもらうんだって少しは効果あるかもしれないでしょう。
イタコを信じられない人ばかりなら、とっくにこのような習俗はなくなっています。
自分のなくなった家族が東北弁で出てきた、なんて笑い話にもなっていますが、そんなことも先刻承知ででも納得する場所が欲しくて出かけるのですから。
(逆にその気がないような人がでかけるべき場所ではありません。周りの人が癒しの機会をなくしますから。)
そんな研究はどうせ天下り法人に委託されるのでしょうから、自分たちが唱えていた改革とも逆行しているでしょうに。
結果が出ても信じる人・信じない人で意見が分かれましたというだけで意味がない。
誰がそんな事を,,決めてるんですか??
まったくもって、同感です。。文科省って、、もはやどうしようもないですねー
何とかならないんでしょうか???
宇宙開発費とか、あんな冷酷な予算の削減しておいて、これに使う!?感覚がずれていると思います。
自殺してからのケアより、自殺に至らないようにできないものでしょうか。そっちがまず大事だと思います。