Nicotto Town



Nowhere Boy 秋に日本公開

「Nowhere Boy」という映画が今秋日本で公開される事になったそうだ。
ビートルズとしてデビューする前のジョン・レノンの少年時代を描いた映画で、タイトルはビートルズ・ナンバーの一つ「Nowhere Man」のもじりだろう。

ジョン・レノンと言うとスターになってからの華やかな人生や奇行ばかりが有名だが、彼が不幸な少年時代を送った事実はあまり知られていない。
この映画を見るとその辺の事情がよく分かるはずだ。

ジョンの父親は船員でほとんど自宅にいなくて、そのせいかジョンが生まれた後、母親は他の男性と同棲。まあ今で言う育児放棄だ。
ジョンは母親の姉の家に引き取られ、伯母夫婦に養育された。

彼が6,7歳の頃父親が引き取ろうとしたが夫婦の話し合いが決裂、その後父親は行方不明になる。
伯母さん夫婦はジョンをそれなりに愛情持って育ててくれたようだが、やはり実の両親ではない以上いろいろあったのだろう。

学生時代のジョンは札付きの不良少年になってしまった。
高校生の頃、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンと知り合いロックバンドを始め、やっとエネルギーのはけ口を見出したが、18歳の時母親は交通事故で死亡。

つまり親の愛情や普通の家庭生活と言う物をほとんど知らずに育ったのである。
大学時代の学友だったシンシアという女性と今で言う「できちゃった婚」をして最初の子供をもうけるが、後に7歳も年上のオノ・ヨーコと不倫関係になり、結局離婚してヨーコと再婚。

母親のような年上の女性に甘えられる安心感からか、ヨーコにのめり込んで行き、それがビートルズ解散の一因になったとも言われている。
そして1980年に狂信的なファンに自宅前で射殺された悲劇はよく知られている。享年わずか40歳であった。

ジョンは音楽だけでなく絵画などの分野でも才能があった事が後年になって知られるが、人間としてはかなり奇矯な性格だったらしい。
また、ポールやジョージがマリファナなどの比較的軽い麻薬に手を出したのに比べ、ジョンはヘロインなどのかなり強い麻薬を常用していたとも言われる。

また最初の息子に「父親としてどう接したらいいのか分からない。どうしたらいいんだ?」とポールに泣きついた事もあったそうである。
自分が両親と一緒に暮らした事がないので家族とか親子というのがどういう物なのか分からなかったのだろう。

ちなみにこの最初の息子の名は「ジュリアン」、ジョンの母親の名は「ジュリア」。
日本語の「よし男」と「よし子」みたいな物で同じ名前の男性形と女性形である。
この命名にそういう意味があったのかどうかは今では知る術はないのだが。

この映画の主題歌はジョン自身のソロ時代の曲「Mother」だそうだ。
この曲の歌詞、以前聞いた時は「何なんだ?このわけの分からん歌詞は?」と思ったが、ジョンの生い立ちを知った後では、納得すると同時に胸に迫る物がある。

歌詞の一部を紹介しておこう。稚拙ながら我輩の日本語訳をつけておく。

Mother, you had me, but I never had you.
(お母さん、あなたを僕を得た、でも僕はあなたを得た事はなかった。)

I wanted you, but you didn't want me.
(僕はあなたと一緒にいたかった。でもあなたはそうじゃなかった。)

So I dare to tell you.
(だから敢えてあなたに言うよ。)

Goodbye, goodbye
(さようなら、さようなら)
*****************************************
(中略)
*****************************************
Mama, don't go!  Daddy, come home!
(ママ、行かないで!パパ、帰って来てよ!)

アバター
2010/09/09 14:57
こんにちは(^^♪
ジョン・レノンの生い立ちはあまり幸福とは言えなかんですね。
それがまれに見る、自由や反逆精神といった、
芸術家にとっての必要条件を全て満たすことにもなったんですね。

英語は単純だけどよく心情が出てますね(^^♪
you had me,but I never had you.
あなたは僕を産んだけど、僕は一度だってあなたをお母さんなんて思ったことはないよ。
て意味ですね。
なんだか、とっても悲しくなりますが、
音楽で聴くと、無性にお母さん恋しいの気持ちが伝わりますね。

映画も見てみたいです。
素敵な記事ありがとうございました。
 
アバター
2010/09/08 20:12
ビートルズの曲は聞いたら いいなと思う程度ですが、映画は興味あります。
アバター
2010/09/06 05:26
ビートルズというと親世代のグループという印象が強いのですが、中学くらいになると音楽の教科書などにも出てきていました。
そのくらいメジャーな存在だったんだなぁ、と。

ジョンという人はある意味すごい人ですね。
人は自分にとって楽しくないエピソードは隠すか美化してしまうことが多いものですが、訳していただいた歌詞を見ると、そのままストレートです。
そのような人であったからこそ、多くの人に伝わるものがあったのでしょうね。
アバター
2010/09/05 22:29
いい訳ですね、、

ジョンが射殺された時は、すごいショックでした。。もう、、随分立つのですね。。

ジョンが天秤座で、ヨーコが水瓶座、、うちの、夫婦もそうです。

そして、旦那も小さい頃に父親が亡くなってます。そんなこんなで、好きなアーティストです。

生きていたら、、どんなだったかと、、遺作が、モノクロのジャケットで、、確か、、

スターティングオーバーでしたよね?




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