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中国漁船体当たりは尖閣の教訓?

韓国沖で違法操業していた中国漁船が、韓国の海洋警察の警備艦に体当たりした。
しかし今回は、漁船の方が沈没してしまい、中国側乗組員一人が死亡、一人が行方不明という結果になった。

その直前にもボートで近づいて来た韓国の海洋警察官に暴行を働いて重傷を負わせているから、死人が出たのは自業自得である。

だが、韓国の警備船に体当たりした、というのは、尖閣事件が影響している可能性がある。

尖閣事件では、最初にそばまで接近した海上保安庁の巡視船「よなくに」に体当たりして、その場からは逃走できている。
だから、相手が韓国の海洋警察でも同じ手が通じるだろう、と思ったのではないだろうか。

だが、同じ海洋警察と言っても、日本の海上保安庁と韓国の海洋警察庁の船では、はっきり言って格が違う。

日本の「よなくに」は海上保安庁の巡視船の中では大きい方だが、それでも排水量(船の大きさを表す数字)は約1300トンでしかない。
並走していて横から体当たりされた「みずき」に至っては197トンしかない。

今回体当たりされた韓国の警備船は3000トンというから、大きさが違うのだ。
海上自衛隊の護衛艦で、通常の分類では「駆逐艦」という軍艦に相当する艦艇のうち、もっとも数が多い型式が「はつゆき型」というタイプである。

はつゆき型でも総トン数は3000トンに満たない。最新の自衛艦はもっと大きいが、海上自衛隊の戦闘艦艇でも、このクラスの物が多い。
だから、韓国の警備船は駆逐艦並みの大きさである。

また、同じ海上警察でも、日本の海上保安庁の巡視船は、密漁者、密航者などの犯罪者の船を追いかけて捕まえる事を目的としているから、外壁などの防備は薄い。
頑丈さという点では、遠洋漁船よりはマシ、という程度だろう。

一方、韓国の海上警察の警備船の仕様は分からないが、日本の巡視船よりは頑丈なはずだ。
なぜなら、北朝鮮の軍艦と交戦する可能性を考えて作られているはずだからだ。
それで3000トン級なら、防備はもう軍艦並みと言っていいだろう。

わずか63トンの漁船がそんな船に体当たりすれば、自分の方が壊れて沈没するのは当たり前である。
だが、問題の中国漁船、日本の巡視船に通用したのだから、相手が韓国の船でも同じ手が使えると思ったのではないか?

もしそうだとしたら、あの尖閣事件、なんとも罪つくりである。
釈放された中国人船長は帰国後英雄扱いされたから、「日本の軍艦(海上保安庁の巡視船)に体当たりしてやった」という話が中国の漁民に広まった可能性が高い。

それで中国人が死ぬのは勝手だが、調子に乗ってつけ上がった中国漁船が近隣の国の海上警察の艦艇に、次々と体当たりを試みる、なんて事になったら犠牲者の数も増える。
尖閣諸島沖での体当たりは、運が良かったから成功したのであって、戦闘艦艇である海上警察の船に体当たりするのは自殺行為だという事を、中国漁民に教える必要があるだろう。

と同時に、日本政府も海上保安庁の装備を見直すべきである。
現在の海上保安庁の巡視船は、相手が特攻をかけてくる可能性を考えて造られていない。

しかし、現実にはわが国のみならず、韓国の警備船にも体当たりを決行する中国人が存在する事が、今回の事件で証明された。

日本は憲法第9条の制約で、密漁、密輸などの犯罪行為では、海上自衛隊が出動できない。
海上保安庁の乗組員の身の安全のためにも、海上保安庁の巡視船の仕様を考え直すべきである。

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2010/12/20 21:12
訪問&コメありがとうございました
そうだったんですか!?
知らなかったです。今度こうゆうこと書くときは気をつけます
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2010/12/19 21:28
今日ニュースを見てびっくりでしたね。
もう何を考えているのかさっぱりですね。。
ホントに日本の方も強化しないと…
韓国は映像も公開ですかね~
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2010/12/19 15:09
あらまー

何とも。。。自衛隊は、警備もできないんでしょうか?

そうなの??よくわからないけど、、中国人の考え方って、、????
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2010/12/19 14:40
何を思って韓国の船に衝突したのか?は推測にしかすぎませんが、
隣国の船を次々と狙っているように見られてしまうのは中国の自業自得ですね。
完全に水域侵犯だったようですし。
他国の水域での漁にはまだうまみもあると思いますが、船に体当たりをかますことに
なにか利はあるのでしょうか。。。




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