「革命ブーム」到来か?
- カテゴリ:30代以上
- 2010/12/21 21:44:59
近年、1950年代から60年代によくも悪くも一世を風靡した、左翼学生運動を振り返る動きを散見する。
期せずして同じく最近、若者向けのポップカルチャー作品に、あくまでエピソードとしてではあるが、「革命」ないし革命を連想させる筋立てが増えているような気がする。
もちろん両者は何の関係もない。
ファンはもちろん、その作者とて、安保闘争や大学紛争などは記憶にすら無い世代だろう。
だから、学生運動回顧ブームがマンガ、アニメ、ライトノベルなどに影響を与えているとは思わない。
だが、時代の閉塞感が若者に「革命」という言葉に対する漠然とした憧れのような感情を抱かせているのではないか?
その程度のことは言えるのでは?という気がする。
たとえば50年代、60年代の学生運動家の主張をおおざっぱにまとめればこうなる。
暴力革命を含むあらゆる手段で「資本家階級」を打倒して、「搾取されている労働者階級」を幸せにしなければならない。
この「資本家階級」を「アガリを決め込んでいるおっさん達」に、「搾取されている労働者階級」を「ニート」に置き換えて読んでみて欲しい。
「東のエデン」の滝沢君や他のセレソンのセリフになるはずだ。
「国家権力」とその手先である「教授たち」の思い通りになるのは嫌だ。だから、我々は武器を持ち出してでも「大学の在り方」に戦いを挑むのだ!
これも「国家権力」を「神」、「教授たち」を「天使」、「大学の在り方」を「この死後の学園世界の秩序」に置き換えて読んでみてほしい。
Angel Beats のユリッペのセリフにならないだろうか?
「パレスチナ」へ行って、かの地に「我々の理想郷」を作ろう。そこへ来れば君も「解放の英雄」になれる!
「パレスチナ」を「革命部」、「我々の理想郷」を「あたしの国」、「解放の英雄」を「大臣」に置き換えてみよう。
ラノベ「羽月莉音の帝国」そのものではないだろうか?
もちろん、これらの類似性は意図的な物だとしても、パロディーに過ぎないだろう。
だが、こういう「革命」を彷彿とさせる世界観を持つ作品が次々にウケている、という現象は単なる偶然だろうか?
今の若者は、ごく一部の勝ち組以外は、自分の未来、将来に夢や希望を持てないでいる。
少なくとも漠然とした暗い不安を抱いている。
その時代の気分が、なんとなく「革命」というイメージに若者世代を惹きつけているのではないだろうか?
いつの時代でも、若者は現状に満足する事をよしとせず、変化を求める。
だから、今の若者が「なんとなく革命っぽい物」に惹かれているとしたら、それはむしろ健全な事である。
ただ、大人世代がひとつ、気をつけなければならない点がある。
今の時代には、若者のエネルギーを収斂させる事ができる明確な思想や目標が存在しない、という点である。
左翼学生運動の時代には、共産主義、社会主義という確固たる社会・政治思想があった。
運動そのものは、内ゲバと派閥抗争という間違った方向へ突き進み、大衆からも見放されて、大多数は挫折し、運動を続けた者の一部は狂気のテロ集団になり下がった。
しかし、やった事の是非は別として、当時の若者には拠って立つべき思想があった。
今の若者にはそれがない。
格差是正、憲法9条改正阻止などは、「主張」ではあっても「思想」にはなり得ない。
思想とは「この社会は本来こうであるべき」というビジョンを示す物でなければならないからだ。
だから、なまじ変革への情熱を内に秘めている若者は、カルト宗教にはまりやすい。
それが現代日本で若者が置かれている状況である。
きちんとした宗教ならハマっても構わないが、オウムのようなカルトに取り込まれないよう、大人世代は気を配る必要がある。
この危険性は、アニメ「閃光のナイトレイド」にも描かれている。
第二次大戦前夜、「日本がアジアの盟主として欧米列強の植民地支配からアジア諸国を解放すべきである。だから日本は欧米と戦争すべきである」
こういう思想は現実に存在した。
しかし日本政府は帝国主義の一員、すなわち「支配し搾取する側」の国家になる事を選択し、そのための戦争として英米およびその連合国と開戦した。
日本という国家をあてにせず、自分たちだけの力で、満州で密かに原子爆弾を開発し、それを当時欧米列強のアジア支配の基地であった上海に落とし、力づくで欧米列強に植民地の解放、独立を認めさせる。
それが「閃光のナイトレイド」の敵キャラの思想である。もちろん、この部分はフィクションだが。
目的は正しいかもしれないが、やる事自体は狂気の沙汰である。
若者の革命熱自体は否定してはいけないが、狂気の沙汰へと突き進まないように導くのは大人世代の義務であり、責任である。
“民主主義(思想)”と“資本主義(経済体制)”は、別物だと思ってる。
http://www.youtube.com/watch?v=6iGLifiaUmE
http://www.youtube.com/watch?v=-sS71C6oa8A
http://www.youtube.com/watch?v=d9gUPd_On-E
http://zoome.jp/jmmanuel/diary/24
http://zoome.jp/jmmanuel/diary/25
右左は、あんまり関係ない
(というか、共通の敵)
http://www.youtube.com/watch?v=NfvmyNIgndQ
むしろ、財界や権力といったモノ
(ウォール街とか経団連とか電通とか官僚とか政治家とか)の無思慮・野放図さから
地下鉄サリン・ティモシーマクベイ・911のような事は、ヒタヒタと近づいているでしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=rAjj1CGxhY8
今の、テレビ(マスコミ)が嫌われて(イケてない)いるのは、そういう事だろう。
http://www.youtube.com/watch?v=cvyUigQ13hU
学生運動崩れの面々の国会答弁を見るたびにうんざりしている今日この頃です。
あのエネルギーはどこから来るのか?と思いますね。
日本の学生は学費を上げられたとしても、それに素直に従うしかないでしょう。
それが日本のイデオロギーなのだと思います。
確かに、、マヤの言い伝えである、、2012年の、、話など、、
ノストラダムスが、流行った当時を彷彿とさせます。。
フリーメイソンと、イルミナティ。。など、、、
なんだか、、恐いですよね。。