少なっ!ムバラクの個人資産
- カテゴリ:ニュース
- 2011/02/13 14:01:57
エジプト大統領の座を追われたホスニ・ムバラク氏の一族の資産が約5兆8400億円だと報じられている。
30年間もエジプトを独裁支配して、その特権で蓄財した結果だろう。
我輩もあきれてしまった。「ハアッ?たったそれだけ?」である。
エジプトは経済的には発展途上国に分類されるが、そのGDPは2008年で米ドル換算で1621億ドル。世界49位。
現在世界には200ぐらいの「国家」があるから、そう悪い順位ではない。
その国を30年間も独裁者としてしゃぶりつくした結果の資産がこの数字では、為政者としてはお粗末としか言いようがない。
世界有数の大富豪、ビル・ゲイツの2009年の資産総額は530億ドル(約4兆7000億円)と推定されている。
しかしこれはゲイツ氏一人が所有している資産である。
ムバラク氏の場合は、自身と夫人、二人の息子とその夫人、最低でも6人分を合わせての数字である。
仮に6人分として単純に割ると一人あたま1兆円にもならない。
日本で五本の指に入る資産家としては孫正義が思いつくが、その個人資産は約5,100億円と言われている。
孫氏もおおむね30年ソフトバンクグループの総帥として君臨してきたが、彼の場合は自身で一から立ち上げた企業グループであり、日本に数ある大企業グループの一つに過ぎない。
世界49位の経済規模の国家を30年間も独裁支配してきて、一族の総資産が一私企業グループの創業者である孫氏ひとりの十倍程度にしかならない。
いかに国のかじ取りがお粗末だったか、という何よりの証拠である。
独裁権力者の隠し資産が一族あげてこの程度だったのだから、エジプトの一般国民の経済水準がどれほどだったか?
推して知るべしだろう。暴動が起きるのも、当然と言えば当然である。
エジプトは国家全体のGDPは世界49位だが、一人当たりGDPだと2,450ドル(2009年、米ドル換算)で、なんと115位に転落する。アフリカ諸国ではコンゴと同じレベルだ。
エジプト政変の引き金になったと言われるチュニジアも、国の順位は65位(2008年)だが一人当たりGDPは93位。
全体のGDPと一人当たりの数字がかけ離れている国は、庶民の経済水準は低く、かつ貧富の差が激しい所が多い。
チュニジアぐらいの開きでも反政府暴動が起きたのだから、エジプトで政変が起きるのはむしろ当然だったのかもしれない。
要は何かきっかけがあるかどうかの問題だろう。
中東で民主化暴動、政変のドミノ現象が起きるのではないか、と言われているが、それは国によりけりである。
中東で最も民主的でない国と言えば、サウジアラビアがあげられる。
独裁以前に未だに世襲王政の専制君主国家である。
だがサウジアラビアのGDPは世界24位、一人当たりでは54位。
イスラム独裁の王政だという点を考えれば、エジプトやチュニジアよりはだいぶマシである。
国民が反政府暴動に走る可能性は低い。
ちなみに現在日本を抜いて世界第2位の経済大国になったと言われる中国も、一人当たりGDPでは2009年段階で99位でしかない。
上海などの大都市の生活水準の高さを考えれば、どれだけ貧富の差が大きいか想像がつくだろう。
中東および周辺のアラブ諸国でドミノ現象が起きるかどうかは、独裁かどうかではなく、こういう経済指標の差を見れば、ある程度予測できる。
そうだろうなあ、昔テレビで見たアラブ大富豪のお嬢様は高級車を衝動買いしてたもの。
最近思うのです。
若い人が就職できず、未来に希望がない。
危惧していますが。。
他国だと自暴自棄になり、暴走し犯罪率と治安悪化となります。
日本では、多少あるかもしれませんが
何よりも個として自滅し、自殺を選ぶケースが増えています。
とても考えさせられることです。
これからは、ガンガン怠けさせて貰います。
コジキの米中(セリーグとパリーグ)2カ国で、世界征服ゴッコでもさせときゃ、
高度経済成長工場のボタンを、朝の8時から押すために、過労死しなくて済む。
歌でも歌いたいような清々しい気分だ。
確かにサウジアラビアなどの宗教と経済が比較的安定している地域に飛び火する可能性は低そうですね。
国民をいかに満足させられているかという指標で考えるなら、日本の周辺地域の方が何倍も危なそうです。
ピラミッドの地下とかwww.
桁が多くて、、何ともわからんです。。
日本はどうなんだろー?
二極化は進んでいると思うのだが。。