Nicotto Town



戦前の日本を冷静に見る時代

日本のマスコミも様変わりして来ているようである。
新聞社などに記事を売る通信社だが、こんな記事を載せている。

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/n_taiwan2__20110508_4/story/110508jijiX936/

近年まで、日本のマスコミではこの手の話はタブーだった。
八田與一という人の名前など、知っている日本人の方が圧倒的少数派だろう。
しかし、台湾人は「日本人が八田與一の事を何も知らない」という事実に驚くそうだ。

これは戦後「左翼にあらずんばインテリにあらず」という風潮が日本にまん延した結果だ。
戦後左翼の論法では、明治から第二次世界大戦までの日本は、何から何まで悪い所だらけの、どうしようもない「悪の帝国」だったという事になっていたからだ。

以前とあるQ&Aサイトで杉原千畝の事を紹介したら、それだけで戦争賛美論者、軍国主義者呼ばわりされて、散々な書き込みをされた事がある。
ナチスドイツの迫害から逃れようと、リトアニアの日本領事館に通過査証を求めるユダヤ人が殺到した時、日本政府からの命令に背いて独断でビザを発行し、多くのユダヤ人を救ったが、戦後命令違反の罪で外務省をクビにされた人物である。

こういう「いい事をした日本人もいた」という事実を指摘しただけで戦争賛美と言われるのだから、八田與一氏などは「しょせん帝国主義侵略の手先」という事になるのだろう。

日本の韓国併合、台湾領有が植民地統治の一種だった事は否定できない。
しかし、だからと言って、当時の日本人が一人残らず極悪人だったという事にはならないはずだ。

それに曲がりなりにも主権国家であった大韓帝国と、自前の国家を持った事がなかった台湾では、日本統治時代に対する評価が違うのは当たり前である。

また、台湾に抗日勇士の銅像がある事をもって、台湾人が日本人を憎んでいる、少なくとも戦前の日本統治を今でも恨んでいる、と信じて疑わない日本人も多い。
しかし、これは台湾の歴史を全く知らないからである。

日本の敗戦後、台湾の帰属は宙ぶらりんだった。
やがて中国大陸で共産党との内戦に敗れた国民党とその賛同者が大挙して台湾に移り住み、現在の「中華民国」が再建された。

この時大陸から移住した人たちを「外省人」、戦前から台湾に住んでいた人たちを「本省人」と言う。
戦後の台湾は、かつて日中戦争で日本軍と戦った国民党の残党が、昔からの現地人を支配する国になった。

外省人が反日教育をするのは当然である。
しかし長年軍事政権の下で抑圧された、かつ日本統治時代を知っている本省人がそれを全て鵜呑みにしたわけでもあるまい。

中華人民共和国は今でも台湾を「必要とあれば武力で統一する」という姿勢を崩していない。
台湾は長らくアメリカにその脅威から守ってもらってきたが、近年中国の経済的躍進の結果、それもいつまであてに出来るか心もとない。

その結果、台湾においても、日本との関係を再検討しようという機運が高まり、戦前の日本の悪い部分と良い部分をそれぞれ客観的に評価しようという方向に変わってきた。
八田與一の功績の再評価もその一部であろう。

植民地統治であった以上、台湾でも朝鮮半島でも影の部分は多くあっただろう。
しかしインフラや教育制度の整備など、日本統治の光の部分だって無かった方がおかしい。

侵略や戦争を繰り返してはいけないというのはその通りだが、個人的に台湾や朝鮮半島で善行を行った人の存在に言及してもいけないというのはおかしい。
そういう「反戦平和主義者」のやり方は、戦前の軍部と同じファシズムではないのか?
ただベクトルが逆なだけだ。

しかしだからと言って、今の台湾人が戦前の日本統治を全面的に肯定しているわけでもない。
李登輝さんの「日本大好き」は、多分に対中国外交戦略のためのパフォーマンスだと我輩は思う。

そしてここが大事な事だが、たとえ戦前の日本が「悪の帝国」だったとしても、敗戦から60年以上も時が経っている。
韓国人であれ、台湾人であれ、中国人であれ、少なくとも若者世代にとっては、大日本帝国と現在の日本は「別物」である。

日本とアメリカの関係に当てはめて見れば分かりやすいだろう。
第二次世界大戦で、アメリカは本土空襲、果ては二発もの原子爆弾を投下して、非戦闘員を大量に殺害した。
向こうは向こうで「リメンバー・パール・ハーバー」という言い分がある。

だが、戦後生まれの日本人で「だからアメリカは大嫌い」という人はどれだけいるだろうか?

それと同じ事が韓国、台湾、中国で起きていても別に不思議はないはずだ。
戦前の植民地支配や侵略は許せないと言う人も、今現在の日本が好きか嫌いか、という話は別なはずである。

戦前の歴史の反省は大事だが、そろそろ日本人は「左のファシズム」「ファシズム的反戦平和主義」から脱却すべきである。

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2011/05/11 21:19
政治についてよく分からないけど、でも日本に対して中国政府の態度が曖昧不明なところが多い。
例え日本は先進国として、いつも中国に経済援助すること。
うち母の仕事は留学に関係がある、だから私はこれを良く分かります。でも周りの人がほとんど分からない。

わたしの学生時代、学校で日本に関していつも昔残した映像と歴史授業でした。
映像はもちろん戦争当時残した少ない古い映像、
歴史授業にも何何年で何何事件が在った。特の個人的な解釈ではないはずと思います。
先生もいつも悲しい思い出として教えます、これも10年前の話ですね。。。

後はテレビで戦争時代残したまだ生きている軍人のおじいちゃんと慰安妇のおばあちゃんの回想録
時々も日本軍人の誰が誰に手を出すの話がある
わたしのおじいさんも戦争が体験したの軍人の一人だ、戦争は悲しい
戦争が悲しい、その傷は8、70代くらい、後彼達の子供、50代の人の心にまだ深いかもしれない。

でも歴史は歴史、これは誰でもわかることです、今生きている国民と政府に関係がない。
中国は広い、地方によっていろんな差異が在ります。

国は国の生き方がある、でも今若者に日本が好きな中国人でも大勢がある。
わたし日本に理解することも50代の母からもらったものです。

中国に日本についてよく分からない人も大勢、国もいつも国のために生きている、
日本は中国で在れば、この広い国にとしてどうすればいいのですか

ここでちょっと失礼ですか、すみません、本当に抑えできないのです

自分の国とやり方はいつも正しい、

これは本当なら、中国の政治と管理もそれほど大変ではない。
政治家達は楽になります。

実際に日本の方達も中国に良くわかりませんかもしれない。
わたしの保証人さんは40年で何度も中国に行きました、中国は好きだけど。中国についてとても単純です。
結局、誰でもただ表を見ているだけですか

偏見と憎悪、中国でもある、日本でもある、どこでも在ります。
みんなも頭がとても賢い、物事に対して自分で判断できます、このような人中国にもたくさんがある。

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2011/05/09 21:37
むやみに称賛するのではなくいいとこすら認めてもらえない風潮がありますね。
日本進出前のアジアは欧米諸国に牛耳られてたからそこにはもっとひどい差別もあったはず。
当時の古いフィルムで植民地の子供に何か食べ物を投げ与える、西洋人のご婦人の様子を見たことあるけど。嫌悪感しか覚えなかった。
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2011/05/09 09:11
この方について以前「世界を変えた100人の日本人」?かなにかでやってましたね。その番組を見るまで知りませんでした。地元の人にとっては有名人で銅像もありました。
しかし、中国・韓国の反日教育(侮日教育)が歴史の解釈を大きくゆがめてしまっています。
こいった問題は当事者が死んで記憶も薄れていくと思いがちですが、当事者がいないからこそ「如何に酷いことをされたか」が際限なく大きくなって教育されていきます。特に儒教の国は「国は正しいことをしている。その国が作っている教科書に嘘があるわけがない」という思想です。
中華思想というのも、ものすごい曲者です。日本はもっと戦略的に中韓と付き合うことを学習しなくてはならないと思います。
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2011/05/09 02:51
国益という観点でもそうですが、朝鮮には恨という文化・思想がありますしね。
何人も反発できない強固な世襲体制を築き上げた北朝鮮はともかく、韓国の大統領の変わった理由、あるいは変わった後の出来事を考えると良くわかる。
クーデターに暗殺に失脚。平和裏に次の大統領に代わったときも、前大統領の犯罪が暴かれ弾劾される。
絶対にこれで良しとしない。常に徹底して過去を暴きだし晒すことで、次に進むエネルギーとする。
同じ朝鮮民族の中なら、同じ風習風土常識なのでよいですが、国際間の問題も同じに捉えられては、上手くいかないと思うんですがね。
彼らからすると、戦後日本を超えた事がない(サムスンやLGは進出目覚しいものの、まだまだ世界規模で見れば日本のほうがはるかに上だし、こと日韓貿易に限れば韓国はずっと貿易赤字のまま)のは許しがたいことなんでしょう。
国益以上に、彼らの国民感情がいえるまで、つまり日本を超え叩きのめしたと彼らが実感できるまで、こうした関係は終わらないと思います。
国として、あるいは国民感情という集団の動きと、個々人というのが違うというのはいつの世でもあること(常に前後の世代がいるし、同世代でも幅がある)でそれらは区別せざるを得ないんだと思います。
はやく、そういう感情を超えた次の展開に進んで欲しいと思いますが、持たざるものはそれを持つまで変わらないと言うことでしょう。
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2011/05/09 00:25
中国や韓国・北朝鮮がいつまでも日本の非を唱え続けるのは、自国の歴史が浅くて国民をまとめるのに仮想敵国が必要であるというのがひとつの理由ですが、もうひとつは非を唱えれば日本が譲歩してくれるので自国に利益があるからです。
特に中国は狡猾ですから、非を唱えるのがデメリットの方が多いと判断すれば、すぐに違うアプローチをしてきます。

日本人は戦前の歴史を色眼鏡ではなく当時の世界的な状態も考慮しながら客観的に見なければなりません。
そうすれば、中国・韓国・北朝鮮はもちろん、アメリカだって気を許す仲間などではないことはすぐにわかるというものです。

李登輝氏は台湾の独立を維持するためには日本が欠かせないと考えている。
日本も資源の安定供給のためにシーレーンの確保は欠かすことができない。
共に利害が一致しているのですから組めばよいのです。
遠交近攻は昔から広く使われている外交手段なのだし。
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2011/05/09 00:24
何が正しくて何が悪いのか? 確かに
昔の出来事はそう起こってしまったけれどそればっかりに
とらわれていてはお先はみえないですもんね

不知詠人さんのブログにコメントはあげていませんが
毎回 お気に入りに設定して読んでいます
あまり日常でそういった考えるコトがないので
不知詠人さんのブログ(記事)には毎回考えて読んでいます

私としては…時代錯誤の中で社会を引っ張っていくのは
今の若者なんじゃないかな?・・・と思うのですが…
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2011/05/08 23:37
同感です。。。(^^)

時代錯誤な年寄りとその影響を受けた人が、、まだまだ幅を利かせているんですかな?

弱い物を守る、、子供を守る、、そういう事が、、きちんとできない政府のやり方、、、

駄目な物は駄目、いいものはいい、、と、、勇気をもって決断する潔さ、、かっこいいと思うんですけどね〜?





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