Nicotto Town



日本にもサイエンス・コーディネーターを

今回の震災と原発事故では、日本にもサイエンス・コーディネーターが必要だと言う事を痛感させられた。
サイエンス・コーディネーターとは主に欧米で、素人には理解不能なムズい科学知識を、分かりやすく解説してくれる人の事である。

欧米には Nature, Science, National Geography などの、科学の専門雑誌があるが、論文は別として、読者向けの記事を書く記者は、意外な事に大半が文系の学歴の人だそうなのだ。

大学教授とかの理系の専門家の話す内容を、理系の学歴の人が記事にすると素人には何のことやら?????になってしまうから、それを防ぐためにわざと文系の記者の方を多く採用するのだそうだ。

仕方ない面はあるのだが、日本では政府発表であれ、マスコミの報道であれ、理系の専門家の言った事をそのまま流すので、一般人にはちんぷんかんぷんになりやすい。

3月11日の本震のマグニチュードが9.0に上方修正された時、それだけでは何の事だか理解不能な人が多かっただろうと思う。
阪神大震災の千数百倍のエネルギーと聞いて、それがそのまま被害の大きさの差と思って驚愕した人も多かったのではないだろうか。

しかし揺れのひどさが阪神の千倍以上だったわけではない。
確かに日本の観測史上最大級の地震だったが、マグニチュードと震度は必ずしも正比例しない。

阪神の場合は直下型地震で、地表からの震源の深さが非常に浅かったので、甚大な被害を出した。
その一方、直下型は揺れが伝わる範囲が狭いので、神戸が壊滅的な打撃を受けた割には、すぐ近くの大阪の被害は軽かった。

東日本大震災はエネルギーの大きさはけた違いだったが、プレート境界型であったため、広範な地域に振動エネルギーが放出された。
だから仙台で神戸の千倍以上の揺れが起きたわけではない。

津波と原発事故の被害は深刻だが、津波の直撃を免れた内陸部では街全体がまっ平らになるところまでは行かなかった場所が多かったはずだ。
被害の大きさはマグニチュードより震度の方で決まるのだが、「震度」というのは日本でしか使われていない単位なので、外国のメディアの中には東北全土が廃墟になったと一時勘違いしたところもあったらしい。

原発事故の最初の政府の発表も、正確に、という意図からだったのだろうが、「シーベルト」だの「ベクレル」だの「ベント」だのという言葉をそのまま伝えたので、我輩も「はあ?」状態であった。

シーベルトが放射線の強さ、ベクレルが放射性物質の量を示す単位だという事をちゃんと理解するまで一カ月ぐらいかかった。

もちろん政府であれマスコミであれ、悪気はないのだろう。
むしろ、重大な事であるから正確に、正確にと気を遣った結果だと思う。
しかし、専門用語をそのまま「正確に」流してしまったため、我輩のような文系人間には?????の連続なのであった。

普段は原発や地震学に関する専門知識なんて素人には無縁の世界だから、理解できる人だけ分かればいい。
が、今回は原子力に関する専門知識が、我が身の事として一般庶民に降りかかって来た。

福島県の人はもちろん、東京でも一時、「浄水場に~ベクレルの放射性ヨウ素が・・・」と発表されて騒然となった。
しかし、あの時点でその意味するところを正確に理解できていた東京都民がどれだけいたかは、おおいに疑問である。

発表や報道の内容は非常に正確なのだろうが、素人には理解不能なゆえに、かえってパニックを誘発しかけた事もあった。
テレビの特番に出て来て解説した人たちも、だいたい大学教授とかの理系の専門家だったので、中にはうまく噛み砕いて説明してくれた人もいたが、正直ちんぷんかんぷんと感じた人たちも多かったのでないだろうか?

ああいう時に、科学のまるっきりのど素人でも理解できるように、分かりやすく説明してくれるジャーナリストなどをサイエンス・コーディネーターと欧米では呼ぶ。
日本にもいないわけではないだろうが、やはり不足しているようだ。

先端科学のムズい内容を、正確に一般市民に伝える場合、間に入って専門用語を「翻訳」してくれるサイエンス・コーディネーターが日本にももっと必要だろう。
特に新聞がその役割を果たしてくれると、テレビと違っていつでも何度でも読み返して確認出来るから、無用なパニックを防止する効果が大きいと思うのだが。

アバター
2011/05/15 02:03
次は視聴者、購読者。
報道が常に事実を正確にありのままあますことなく伝えていることなんて、あるんでしょうか。
報道機関が意図しているかどうか、望む望まないにかかわらず、それが事実。戦時中の言論統制の時代に限ったことではないはずです。報道機関の色が出る社説だけでなく、通常の記事にも色はある。用語解説然り書き方然り。
同じ事故・事件でも各紙を読み比べると随分違うことがあることに気がつくと思います。

情報入手手段が限られた昔ならいざ知らず、今はインタネットを使ってさまざまな情報を入手できる。わからないとか疑問に思うことがあれば、新聞やニュースと言った一方向のメディアに頼らずとも、ある程度は自分なりに調べることは可能。
そういうことをせずに流れてくるニュースだけを手段として鵜呑みにする、わからない、難しいというのは今の時代にそぐわないと思います。用語の意味程度なら調べればすぐにわかるんですから。

小学校四年の時、社会科の授業の一環で公害について自分なりに調べ研究発表するということをさせられました。
新聞で大気汚染に関する記事があり、それが非常きに興味深い内容だったのですが、読んでもわからないことだらけ。図書館で調べたり親にもいろいろ質問しましたが、高度経済成長という言葉は、親も上手く説明できなかったですね。当時の私には日本が豊かになったということしかわかりませんでした(つまりわかっていないのも同じ)。

今、ちょうど良い機会なので、今回の事故で子供が疑問に思ったり不思議に思うことはいろいろ説明していますよ。原子とは何かから始まって、核分裂と原子力発電、その日本での役割。放射能とは何か、生物にどうして影響を与えるのか、どんな悪影響があるのか等々。そのときによっていろいろですが、興味を持ったこと、わからないことは何でもわかるまで掘り下げてみるという癖をつけさせたいと思っています。
アバター
2011/05/15 01:47
東電や原子力保安院の肩を持つつもりはありませんが、起きていることを正確に伝えようとするのなら、専門的な用語は必要でしょうし、それを以ってどういうことが起きているのかがわかるだけの専門的な知識が必要なのはやむをえないでしょう。正確に伝えると言うことは何よりも大事なことですから。今回の東電の姿勢が姿勢だけに難しいことを言って煙に巻いているとも感じますが、必ずしもそうではないと思います。
おそらく、わかりにくい説明や用語については、記者会見でも記者が質問し、それに対してわかりやすく説明していると思いますが、そういう部分は放送されないし、新聞にもそういうやり取りは載りませんよね。マスコミを通じて流れているものが全てではないし、マスコミが全てを正確に伝えているわけではないということは頭に置いて捉えるべきだと思います。

問題は、それを聞いて伝えるマスコミの能力と、それを受け止める視聴者、購読者にあると思います。
まずマスコミ。専門誌・業界紙のようなものならともかく、一般紙や不特定多数が視聴者であるTVならば、幅広い対象者に対しての配慮は必要。それを保安院や東電が専門性の高い用語を使って説明したとしても、それをそのまま垂れ流しするのならマスコミとしての付加価値はない。それを彼らは果たしているのかということです。
もちろん、毎日のように流れる原発のニュースに、その都度それらの解説を付け加えていくのは難しいでしょう。特に速報性が何よりも重視されるTVでは。新聞の役目は正確性と事実の詳細性にあるのですから、こうした解説やわかりやすく噛み砕くことをもっと工夫して欲しいとは思います。専門性の高い用語や知識が必要となるときは、小さい囲みでそれらの解説を付け加えてありますが。
アバター
2011/05/15 00:05
なかなか難しいですよね。
専門家が用語を使ってしまうのは仕方ない部分もあります。
普段、「その世界」では常識として使っているので、どうしても口から出てしまう。
本当は気づいてフォローできるといいのですが。(でも大抵そのフォローも専門的になってしまう^^;
そしてフォローしようとした「素人」であるキャスターは、フォローにならず逆に視聴者を混乱させてしまう。
その中間の立場の人をどう創っていくのか、信頼性をどう持たせるか。難しい問題ですね。
アバター
2011/05/14 01:03
お礼訪問のつもりが ブログ拝読ですw

おっしゃる通りです(`・ω・´) b
被曝と被爆、放射能と放射線の区別もままならない人が多い中、
初心者でも理解できる説明なしには ニュースの役割は果たせていないと思います(`・д・´)ノ

特に手話ニュースでは 短時間のため、シーベルト等の用語解説なし
聾唖の方達の為にも 新聞にぜひ 良き解説者に早くなって頂きたいです(。-ω-。) 
アバター
2011/05/13 21:06
またもやコメントすみません!!
うちが紹介したサークルに入ってくれたんですね!!
ありがと☆

                 ジャッキー♡
アバター
2011/05/13 20:05
地震の専門家が必要ですよね。
東京電力は、事実を隠してばかりいます。
本当の事を、記者会見で言っていません。東京電力の原発の社員は、放射能を浴びてでも
1号機、2号機、3号機を治せと言いたい。お前らは、死んでもやるしかないんだから。
アバター
2011/05/13 12:48
レモン10個分のビタミンC入り!って書かれてても、
1日にレモン何個分のビタミンCを摂ればいいのかわからないと
毎日出てしまっている量が多くては意味がない。

え~、そのくらい説明不足って話です・・・。
専門的な言葉を並べられても、数値を発表されても
それがどーゆー意味なのかがわからないんじゃ困る。
ただ書かれたものを発表するだけなら、素人にだって出来るのに・・・。
アバター
2011/05/13 02:12
現実問題として 東電 政府は わかりやすく解説しようという 意志は まったくないですね
逆に わからせないままのほうがいいと思ってる。
封建時代の 
「民は寄らしむべし 知らしむべからず」 という言葉が現代まで続いている
マスコミも それに同調している 
アバター
2011/05/13 02:02
マグニチュードは対数ですからね。
そうしないとこういうい大きな規模で起きる自然現象を表示するのには、極めて不便(桁数が大きくなりすぎる)ということだと思います。

サイエンスコーディネイターというお仕事をされている人の仕事の実際がどういうものなかは今ひとつわからない(科学雑誌や新聞での科学解説?)のでそれはともかくとして、何か大きな事故や事件が起きた時にTVに出てくる解説者の方々でも結構いい加減なことを言っているなと思える人もいますしね。福島の事故にしても、新聞やテレビでの説明で、それは違うと思うこともありました。
アバター
2011/05/12 21:39
数字は出すけど考察が無い。
腰が引けてる、っていうのもあるのではないでしょうか。
言質は取らせない。
アバター
2011/05/12 21:33
法律用語がツラツラ並んでいる事件や裁判を大衆にもわかるようにニュースで噛み砕いて説明しているような感じで科学的なことも説明する人がほしいという理解でよろしいでしょうか。

私も文系ですから、理系の細かい数字や理論はさっぱり。
原発のニュースも前後の文脈や現状の映像で捕捉して理解しようとしている程度です。

日本の新聞記者も意外と理系の話は理解できていないことが多いのでは。
「新しい理論の提唱が評価された」だとか、「○○が現実のものとなりそうだ」といったニュースの解説が専門書の丸写しかと思うくらい難解であることもよくある話なので。

今回の件に限っていうならば、東電がそんなスタッフを(外部委託でもよいから)日頃から用意しておくべきだったのではとも思います。
そういった説明をわかるように提供できるというのも危機管理のうちだと思いますし。
アバター
2011/05/12 21:23
こんな所に失礼します!!うちのブログへのコメントありがと☆
これからもコメントよろしくね♡
うちは中学生ですよ!! 小説かぁww
さいきんのはやりはAKB48?かなあww
豆知識・・・・・・小説好きなんだ・・・ならならいい豆知識あるよ~!!
サークルの中に小説を書くところがあるのww
うちそこ入ってるんだ・・・!!
すごくおもしろいよww

                    ジャッキー♡
アバター
2011/05/12 20:35
愛知の豊橋に住んでます。
浜岡原発が、明日で停止します。良かったと思います。
アバター
2011/05/12 18:49
神奈川県の足柄(熊と相撲した金太郎さんの所です)足柄茶に放射能が出ました。
足柄に放射能のお茶が出るって言うのは・・・
福島から東京にも放射能が来てます!←絶対!
凄く残念で凄く悔しいです。
神奈川にとって福島は対岸の火事じゃなくなりました。
アバター
2011/05/12 09:47
だから マグニチュードと震度が 比例するとか しないとか いうのは まったく意味の違うものを 同列に論じてることになるの

アルファ線はヘリウム原子と同じものが 飛び出す
ベータ線は 電子線
ガンマ線は 光 電波とおなじ 電磁波
質量が大きい(重たい)ものほど 破壊力が大きい
それを比較して シーベルトに換算する
アバター
2011/05/12 09:41
あのう
マグニチュード ・・・・ 地震によって発生した エネルギーの総量
震度 ・・・・・・・・・・・・ 地震の振動が伝わったそれぞれの地点の揺れの大きさ
ベクレル ・・・・・・・・・ 放射性物質の原子がひとつ 崩壊して 放射線を出すのを 1ベクレル
              原子 1個の崩壊を 単位として 数える
シーベルト ・・・・・・・ 放射線には アルファ線 ベータ線 ガンマ線 という 強さの違う種類があるので
              ベクレルだったら どれも 同じ数字になってしまうから
              生物に影響を与える強さ という意味での単位を作った




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.