震災捜索終結を決断すべき
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- 2011/05/15 18:26:44
東日本大震災から2カ月以上経ったが、未だに被災地のがれきの撤去が進んでいない。
これは一つには行方不明者の捜索が続いているからだと言う。
まだ九千人以上が行方不明になっていて、がれきの下に埋まっている可能性があるからだ。
だが、そのためにがれきの撤去がいつまでもはかどらず、仮設住宅の建設や、街の復旧が進まないとしたら、せっかく生き延びた被災者の生活再建ができない。
政府はそろそろ、行方不明者捜索の終結を宣言するタイミングを検討すべきだろう。
今回の死者のほとんどは津波に呑まれた人たちである。
はるか沖合に流されて、今は骨だけになって海の底、というケースも多いはずだ。
また、がれきの下に埋もれているとしても、もはや生存している可能性はあるまい。
阪神大震災は被災地が狭い範囲だったし、津波はなかったので「最後の一人まで捜索を」という姿勢が可能だった。
今回も行方不明者の数がゼロになるまで捜索を続けたい、というのは人情としては分かる。
ただ、そろそろ死者の事より、生き残った人たちの今後に優先順位を移すべきではないだろうか?
ちょうど3カ月、というのが心の整理の上でもきりがいいのでは、と思う。
6月11日までは、自衛隊などによる捜索を続け、そこで行方不明者捜索終了を政府が宣言する。
その後は、たとえ遺体が埋まっている可能性があっても、重機によるがれき撤去を優先する。
もちろん、作業中に偶然遺体が見つかったら丁重に行政に引き渡す。
また作業で遺体を気づかずに傷つけてしまったとしても、被災地のがれき撤去に限っては刑法の「死体損壊罪」の適用から外す。
自衛隊による捜索と言っても、徒歩と手作業でがれきをより分けながらの原始的な方法である。
もう2カ月以上やっているのだから、探し出せる遺体はある程度捜しつくしたと言っていいのではないか?
それに自衛隊の本来の任務である国防がおろそかになっては困る。
実際、震災以来、ロシアや中国の軍用機が日本領空に異常接近し、航空自衛隊が緊急発進、いわゆるスクランブル、をかける頻度が急増している。
これは他国の災害時には、偵察のためにどこの国の軍隊でもやる事だから、一般国民はあまり気にする必要はないが、自衛隊にとっては大変な負担であろう。
満3カ月の日、と期限を切ってもう一度大規模な捜索を行い、それでも見つからない行方不明者は心を鬼にしてあきらめ、復旧、復興を最優先する。
それを決断し、国民に宣言するのは、やはり政府の役目だろう。
自衛隊部隊を被災地に残すとしても、その後は原発事故対応支援、生存被災者への直接の医療支援、道路の応急修理などに限定すべきだ。
自衛隊員だって人間だし不死身ではない。終わる当てのない捜索作業に永遠に従事させておくわけにはいくまい。
ご家族や知人が未だに「行方不明」の人たちにとっては残酷な話かもしれないが、その結果、生き残った人たちがいつまでも不便を強いられ苦しんだら、亡くなった被災者だって喜ばないだろう。
心を鬼にして、残酷だが必要な決断を敢えてする。
それもまた政府の重要な役割である。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110525/dst11052509190008-n1.htm
これを読むと、遺族の皆さんも、もう十分にやってくれていると納得してくれるんではないかと思います。
これだけのことができる実に有能な自衛隊なんですから、その力を遺体捜索から復興支援にスイッチする時に来ていると思いました。
突然、姿が消えてもう生きている望みは無いとわかっていても、
遺族にするとせめて遺骨だけでもと。。。思う気持ちと。。。前を向いて歩いていかないといけない気持ち
と。。。なかなか気持ちの整理ができないものです。。。
病気などで亡くなるのと違って突然だから尚更。。。割り切れず。。。苦しいですね。。。
でも、生きていくにはその時期なのかも知れないですね。。。
苦しいけど。。。辛いけど。。。そうやって生きていかなければならないのかも知れないですですね。。。
被災者が依頼するのが一番、早い方法でしょうが
それはあまりにも酷なことでしょうし;;
それが決断できるように後押しできる声を上げるのが
他地域の人間の役目だと思いますが
メディアも政府も聞き入れる場所を自ら放棄してる今は
どうしたらいいのかよく解りません。
ただ、とても難しい問題です。
被災地の被害に遭われた方々の中から
声が多少とも上がらない限り
推し進められない部分もあると強く感じます。
現地でご遺体が安置室に運ばれると
普通では見られないほど損傷しているのにも関わらず
一体、一体、時間をかけて確認しておられるようです。
その尋常ではない心のありように
一人の人間として言葉を失うのです。
生きるとは何か
劣悪な環境を一日でも早く脱出することも
とても重要ではありますが
遺された方々は、戻らない方々を抱えながら
これから長い時間を生きてゆかねばなりません。
このような無残な別れならば
なおのこと、それぞれのお別れの時間は
とてもとても大事なのです。
客観的にみると、衛生面や健康面を考えて
時期が来ているとは思います。
ただ、周辺にいるわたしたちが
本当の痛みを知らないのに
これを論じることはとても難しいと思います。
派遣で出かけていた同僚も他の方も書かれているように腐敗臭がしたことを語っていました。
今は海の中まで捜索しているそうですが、これだけ広範囲となると全ての方の行方がわかる可能性は残念ながらかなり低いと言わざるを得ない。
阪神淡路のときは起きたのが早朝でほとんどの方が自宅におられたことから身元確認も早く進みました。
あの地震が日中に起きていたら、たまたま電車や車で通過していた方、通勤で神戸に来られていた方、観光・ショッピングに来ていた方などが多くいたでしょうから、やはり身元不明者が多数出たのではないかと職場では話しています。
やはりそろそろ重機による瓦礫撤去は必要でしょうね。
自衛隊の方の疲労も相当なものがあるでしょうし、ボランティアの人数も一時期より減少傾向にある中、いつまでも人力では続きません。
未だに多数の身元不明者がいる中で決断するのは大変なことだろうと思いますが、おっしゃるように3ヶ月乃至震災から100日と期限を定めて、それまでは全力で捜索するというようにした方がよいと思います。
被災地では未だに自らの足で家族の遺体を探している人も居られますが、一度被災地へ足を踏み入れれば分かる通り
ひどい腐敗臭が漂っています。いま見つかった親と対面した子供に一生のトラウマを植え付ける可能性すら無くはありません。
ご家族の行方が未だに分からない方々も、どこかで決別するきっかけが必要だと思いますね。。
どこかで決断すべきことは確か。震災から2ヶ月が経過した今、仮に痛いが発見されても、その損傷状況がどういうものであるかは想像に難くない。そろそろ次へと踏み出す時期に来ていると思います。非常に厳しい言い方だが、生きて何ぼ、生きている者こそ大事というのは事実。
自衛隊は、変な言い方だが、税金泥棒と呼ばれていてこそ意義がある。彼らが実際に活動する状況と言うのは決して好ましい事態ではないから。今回の災害救助は職務を超え献身的な活動をしてくれていると思う。非常に頭の下がる思いだ。
ただ、災害救助活動と、隣国の偵察行動の対する活動を結びつける必要はない。隣国の偵察活動の対応は空自の役目、災害救助活動は陸自だから。もちろん空自海自も活動しているが、レドームに勤務の自衛隊員や、戦闘機搭乗員、整備員等スクランブル対応要員が駆り出されているわけではない。一緒くたに自衛隊とくくるのは荒いと思う。
警戒・哨戒活動だけではないというのも事実だが、今、日本が戦争に巻き込まれる可能性は低いと考えるのが妥当だろう。日本と今交戦した場合、その国にとってなんらメリットはないから。
そうですね。 確かに行方不明者を探すのは終わりにしたほうがいいと思います。
もちろん、がれき撤去中に偶然遺体が見つかる可能性もあるわけですし、
でもやっぱり、生きている人たちを優先して、仮設住宅を増やすべきだと思います。
実際、生きている人たちの中に多くの高齢者や幼い子どもたちがいるわけですので、
このままずっと、体育館の中でダンボールに囲まれた生活はよくないと思います。
不知詠人さんの考えにとても賛成です。
そういう英断ができる政府だといいんですが、、
原発に関しても、、まだまだ稼働している訳で、、しかもそのどれもが、耐震震度5の設計が基本らしいですか
ら、大きな地震が来たら、、ひとたまりもないでしょう。
この際、京都議定書も、鳩山発言も、撤回宣言をして、エネルギー転換をすべきでしょう。
これ以上、放射性物質を世界に垂れ流したら、、もうどこの国もまともに相手してくれませんよね?
もんじゅのことも気がかりでなりません。