Nicotto Town



福島原発作業員には激励を

福島第一原発で循環注水冷却システムがようやく作動し始めた。
「やっとか?」「遅すぎ」という意見もあるだろうが、ここは「よくやってくれた」と言っておきたい。

循環注水冷却とはどういう事かというと、ごく大雑把に言えば「原子炉の閉鎖性がとりあえず回復できた」という事だ。
地震と水素爆発、燃料のメルトダウンによって少なくとも1号機では、閉鎖系の中に閉じ込められていなければならない核燃料の一部が外部に漏れ出した。
2号機から4号機でも程度の差はあれ同じ事が起きている可能性が高い。

本来なら原子炉の一番奥の燃料棒に直接接触した冷却水は、外部から閉鎖された配管の内部で水蒸気になり、タービンを回し、冷やされて液体の水に戻り、また原子炉内へ戻される。
多少の放射性窒素などは外部に出るが、重核子である燃料棒の中の物質はその外へ漏れないようになっている。

だが、今回の事故では燃料棒を閉じ込めている圧力容器、格納容器という鋼鉄の入れ物に穴があき、溶けた燃料棒の一部が漏れ、緊急注水で外部から入れた水に混じって外へ漏れてしまった。
原発内部の「汚染水」というのは、この結果できてしまったのだ。

燃料棒は2000度ぐらいの高温のままだから、水を絶え間なく汲み入れてやらないと炉心が溶けてしまう。
しかしこれをやった結果、燃料棒や使用済み燃料棒に直接触れた水が大量に建物の地下に漏れて溜まってしまい、修復作業を困難にしてきた。

循環注水冷却が完全に稼働できれば、この「放射性物質の閉じ込め」がかろうじて回復し、新たに炉心から放射性物質が外に漏れ出さなくなる。
使用済み燃料プールでも同じシステムが完成すれば、新たな放射性物質の漏えいは止められる。

そういう意味で非常に重要なステップなのだ。
まだ完ぺきに出来たとは断言できないが、循環注水冷却システムがこのまま安定してくれれば、今以上の放射能汚染は防げる事になる。

ここまでろ過装置が数時間で止まったとか、ポンプの設定数値をひと桁間違えたとか、5号機の注水ホースが手違いではずれたとか、いろいろなミスが起きてきた。
「何やってんだ?」という声が多かったが、気持は分かるが、これは責めないでやって欲しい。

確かに笑っちゃうような凡ミスだが、それだけ原発修復にあたっている作業員の疲労が深刻だから、普段では考えられないような単純ミスが起きるのだろう。
事故収束はまだまだこれからが本番だから、作業員の疲労度は大丈夫か?という点の方が心配である。

作業員といっても、がれきの片づけなどの単純作業に従事するだけの人なら日雇いでいくらでも補充できる。
放射線の累積被曝量が限度に達したら、交代要員を確保することは容易だ。

問題は、汚染水処理装置や原子炉内部の機器を操作する作業員の人たちだ。
高度な知識、技術、資格などがないとできない作業だからそう簡単に替わりが効かない。
かといって、累積被曝量を越えたら従事させ続けるわけにはいかない。

もちろん原発内部での休憩所や、数日勤務したら十分離れた場所の温泉旅館で数日休息させるなど、配慮はなされている。
しかし、原発敷地内の作業は今でも恐ろしく過酷だ。

テレビに出る雨合羽みたいな「防護服」は、あくまで放射性物質が体に付着する事を防げるだけで、放射線自体は遮断できない。
あの作業員の人たちはベータ線やガンマー線はもろに食らっているのだ。
原子炉内部に入る人たちはタングステンという金属で出来た防護ベストを着るが、フル装備すると30キロぐらいの重さになるそうだ。

30キロの重りをつけて灼熱地獄のような環境で肉体労働したら、普通の環境でも相当参るだろう。
まして被曝している事を承知の上での作業なのだし、万が一の事態の危険性だって完全になくなったわけではない。
作業員の精神的な負担は想像を絶するだろう。

専門的な作業に従事する人たちが全員倒れたりしたら、簡単に替わりが効かないから事故処理がストップしてしまいかねない。
たとえ「アホか?」と言いたくなるような凡ミスが頻発するとしても、そういう状況なのだという事を理解してあげて欲しい。

ただし、我輩は東京電力はじめ原子力関連のお偉いさん達にはムカついている。
東電の罪は事故を起こした事ではない。
原発の安全を「神話」にしてしまった事が罪だと思う。

「万が一の事故」のための「安全対策」を論じると、原発の地元の人たちが「絶対安全じゃなかったのか?」と言い出すから、万一の事態に言及する事さえできない、という雰囲気が東電に限らず原子力関係機関全体にあったのではないか?
その結果、事故処理用のロボットなどが十分配備されておらず、それが作業の遅さにつながった。

原発事故が起きてしまった事はもう仕方がない。
だが、東電は事故の後でもなお原発の安全を「神話」のままにしておきたがっているように見える。

安全は「神話」ではなく、科学的理論でなければならない。

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2011/07/04 19:58
原発収束のために働いている作業員を
福島県人は悪く言いませんよ。
心配しながら、でも、あの方たちに頼るしかないから、
「気をつけて」「がんばって」と声援を送り続けています。
そして、そうやって作業に携わっている多くの職員が
福島県に住んでいる福島県人であるという事実もあるのです。

離れた場所にいる方たちは、
現地の人間の気持ちや生活を具体的に想像してほしいな、と思います。
そうすれば、何を問いただし、何に心配し、何を責め、何に感謝をするべきか、
もっと正確に理解できるはずですから。
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2011/07/04 14:17
原発修復作業の詳しい説明と作業実態を知ることが出来ました。

苛酷な条件下で修復作業に従事されている作業員の方、有難うございます。
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2011/07/04 09:27
原発で必死に頑張ってくれている作業員の皆様に感謝とお礼をお礼申し上げます<(_ _)>
過酷すぎる現状の中で耐えて、日本の為に頑張ってくださっているのに!
お偉いさまときたら…もう…呆れてしまいますわね。
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2011/07/04 07:18
まったくだ、、

現場を知らんやつらが、、のうのうと、安全地帯から偉そうな事言ってる。

指揮官は現場に行け〜お手本見せてみろ

工程表なんて、、滅茶苦茶無理がある、、

無理を承知でがんばって無理すれば、、ミスも出るわ、、、
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2011/07/04 07:17
作業員の人達は凄い人達です!!日本の運命を握って頑張ってくれているデス!!
でも現実はもっとリアルで
落ちた炉心はとっくに釜を溶かして←2000度なので
建物の基盤のセメントを溶かしている状態です
基盤のセメントに入り込んだので冷却できません
基盤のセメントが溶けると地下に進み
岩盤は溶かせないので岩盤を伝って海に流れ込みそうです。
国が炉心を停めるために岩盤と海を隔てる壁を作るように東電に言っていますが
東電は炉心が基礎のセメントに食い込んでいる事も認めていないので・・・orz
このNEWSは前に知りましたがTVでやるまでカキコできませんでした。
こんなリアルで戦っている作業員の方は本物の日本の神様です!!
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2011/07/04 06:08
本当に頭が下がる思いです。本店や保安院はもっと現場に出てこい!
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2011/07/04 01:46
http://www.youtube.com/watch?v=VtUqWdbjnTk

             ↑
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!wwwwwwwwwwww!!!!!!!!!!!! 

この暑い中 作業員は ヒーロー 以上 なんだ!!!!!!!!! なのに なんだ  この 馬鹿やろうは!!!!!!!!!!!!!!
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2011/07/04 01:21
シニア部隊のかたがたが、いよいよ始動するかもしれないそうですね。
悪く言うひともいますが、私は敬意を払いたいです。




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