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特命担当大臣を廃止しろ

なんだかんだ言っても野田新総理の下でやっと本格復興のための内閣が始動したと思ったら、経済産業大臣という重要閣僚が子供じみた失言で就任後わずか9日で辞任という体たらく。
今回は被災地の中で最も深刻な状況にある福島県に関する失言だから、松本龍氏の時より性質が悪い。

先日の厚生労働大臣のタバコ税発言もそうだが、自分の仕事の大変さを分かっていないのではないか?
福島原発事故による放射能汚染の健康被害をどう防ぐかは厚労省の所管。
震災による失業の深刻化への対処も厚労省の仕事。
被災者の生活保護も厚労省の仕事。

現時点では原子力政策の最高責任者は首相を別にすれば、まだ経済産業大臣。
従って福島原発事故を最終的にどう始末をつけるかは経済産業省の仕事。
原発事故によって生じている輸出品への風評被害は貿易の問題だから、これも経産省の仕事。
原子力安全・保安院も今はまだ経産省の下にある組織だ。

もし我輩が国会議員なら、頼まれても今はやりたくない大変な重責である。
それを引き受けたという自覚がなく、大臣になれたからと言って浮かれてはしゃいでいるから、あんなKY発言が出るのだ。

これは一つには、近年「~担当大臣」というポストを作りすぎた事にも原因があるのではないだろうか?
野田内閣でも、内閣府特命担当大臣という肩書だけの閣僚が4人いる。
従来の閣僚ポストと特命担当大臣の肩書兼任がさらに3人。
うち平野達男氏が「復興対策大臣」。
細野豪志氏が環境大臣兼「原発事故対応担当大臣」。

こういうポストがなまじあるから、本来の所管の閣僚が当事者意識を持てなくなっているのではないか?
厚生労働大臣。福島県の子供の健康を守るためにどうすべきでしょうか?
「え?それは原発事故担当大臣の仕事じゃないんですか?」
経済産業大臣。放射能汚染の今後の対策は?
「え?それは原発事故担当大臣の仕事じゃないんですか?」

一事が万事、こんな調子で物を考えているんじゃないだろうか?
「~担当大臣」というのは正式には「内閣府特命担当大臣」などという仰々しい名称だが、実際には企業でいえば「部下のいない管理職」みたいな物である。
従来の閣僚の役割分担では対応しきれない異常事態が発生したから臨時に設置するポストのはずだ。

だが、今の復興対策担当と原発事故担当の大臣ポストは、被災者に向けて「真面目にあなたたちの事を心配してますよ」というポーズを付けるためだけの物になってしまっているような気がする。
そういう魂胆での大臣ポストなら、いっそ廃止した方がいい。

専任の閣僚が必要だというなら、原発事故ならそれに関係するすべての省庁から副大臣を一人ずつ出して「原発事故対応特命チーム」を作ればいい。
被災地復興もしかり。
あくまで最後に責任を持つのは、実際に省庁を部下に持つ常設ポストの大臣にするべきだ。

なまじ「特命担当大臣」なんてのがいるばかりに、本来の担当大臣が「え、私の仕事なの、それ?」という反応をするなら、そんなポストは百害あって一利無しである。

無能な担当者の代わりに「特命」が活躍するのは、警視庁の杉下右京さんだけでたくさんである。

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2011/09/11 13:49
特命は匿名で十分でないかと思うくらいです。

野田総理は最近似てるといわれているダチョウ倶楽部の上島竜兵で十分じゃないかと。
誰かに聞かないと何もできそうにないのは、元某大臣っぽいかもしれないから日本は危うくなるかな(^^;
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2011/09/11 11:01
確かに特命大臣が増えると権限があいまいになりますね。

彼らも他の省庁の官僚を使わなければ仕事にならないし。

閣議を経なければ決定できないから殊更機敏な対応ができるわけでもない。

大臣には手当もつきますし、役に立たないなら数は少ないに越したことはないです。
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2011/09/11 00:19
今晩は。
新政権に、一縷の望みをかけていたのですが・・・。
「大臣」の実績だけが欲しいやる気の無い人間を選んだ野田総理にも失望です。
議員に人材はいないんだから、民間から登用したほうが良かったのに、やらなかった。

仰るとおり、特命大臣は無用ですね。




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