Nicotto Town



四郎はそちらにいませんか? 3話目


れおが職場での仕事を終えて帰ってくると、いつも窓辺でおかえりというはずの四郎がいなくなっていたが、ビールとか酒類を飲むのに使う紙コップの側に置き手紙が置いてあったので読んでみた。
悪い、帰ってきた時にはこの部屋にいないだろうな。
前にここに来た風助の弟が雨乞いしたつもりが間違えて台風を呼んでしまったらしい。
ほら、今朝のニュースで、ある地域が台風が接近しているって言っていただろう?どうやらあれはそいつの仕業らしい・・・で、風助に台風をどうにかして欲しいと頼まれて高級なテッシュ箱を5箱もくれるという交換条件でやることにした。明後日には帰ってこれると思うぜ。 酒田四郎より

れおは、四郎も大変だなと思った。そこで仕方なくその日は一人で部屋を過ごす事にした。

その頃、四郎は風助の知り合いの家で風助とその弟と台風を去るまじないを教えていた。
「で、このように唱えればいいだけだ。それにしても、雨乞いと台風を呼ぶまじないを間違えてしまうなんてある意味大物になれるな、お前。」
だ、だって・・・明日はこの部屋に住むマー君が大学の合格発表なんだもん。だから、一旦雨を降らせて合格したとマー君が言ったら鮮やかな虹でお祝いできると思っただもん。お兄ちゃんに尊敬されているてるてる坊主だか知らないけど皮肉を言わないで!
「こら、風太郎!かたじけない、親分。拙者の弟が無礼なことを言ってしまって・・・」
四郎が言った皮肉に、風助の弟である風太郎は反論しつつ同居者のために行動(間違っていたけど)する優しさに小さいながらもしっかりとしていると思った。
風助が四郎に対する無礼な言葉に大誤りしていた。
「いや、結果はどうあれ、よかれと思ってやった事だ。風助や風太郎が謝る必要はないぜ。それより、台風はそろそろ近づく頃だ。俺が教えたまじないをやるぞ、待ったはなしでいくぞ!!」
風助と風太郎が同居人が熟睡しているか確認をしてから3つのてるてる坊主はまじないを実行した。
それは、台風の時速によって祈る量や期間が違ってくるので最も時速が遅い台風なら
2このてるてる坊主で問題ないが、時速が自転車を漕ぐぐらいの速さであればどうしてもベテランのてるてる坊主が1つでも必要になってくるのだ。
彼等は必死で祈った。時間を経つのを忘れ、ただ動物1匹でも台風の被害で苦しまないように一瞬の休憩を入れることなく懸命に祈った。

翌日、受験生であるマー君こと正樹君が目が覚めてニュースで気象状況を確認する頃には台風は日本をそれてどこかにいっていた。
正樹君は、受験票や携帯など必要なものがカバンに入っているのを確認してから風太郎に向かって「ありがとう」の一言言ってから目的地に行った。
その後に四郎と風助は風太郎に正しい雨乞いを教えてから各自家へ帰った。

続きも楽しみにしていて下さい(土下座)

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2011/09/25 21:25
なぜに土下座???
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2011/09/25 17:38
正しい雨乞い・・・私も伝授願いたい・・・
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2011/09/23 16:46
弟くんは健気ですね
マー君の受験、うまく行きますように
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2011/09/23 03:04
風助の弟は、ひっかきまわし役ですね。

ここでの「てるてる坊主」は「テルテル坊主」にしたほうが見やすいと思います。
下記のように、見やすくなります。ヨシオのところを良夫のように漢字にするのと同じ効果です。
こんにちはよしお君、元気かい。→こんにちはヨシオ君、元気かい。
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2011/09/23 00:34
普通の雨を呼ぶつもりが・・・間違って台風を呼んでしまったのですね・・・。
それにしても四郎はテルテル坊主の世界では、かなりベテランなのですね!
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2011/09/22 19:44
続きも楽しみにしてますww



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