四郎はそちらにいませんか? 5話目
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/09/30 18:10:21
ギリシャ神話に出てくる全知全能の神として有名なゼウス様に750代目の天候の神になるための試験に受験できる資格を持った四郎は、合格する為に勉学に励んでいた。
「たく、問い1のてるてる坊主の歌詞を1~3番まで空欄の所を回答せよとか、神になるのと関係ねぇだろ~」
「まぁまぁ、関係ないと思う知識もいつか役立つ事があるんですよ。あ、そこは違いますよ、親方」
勉学に励む四郎の文句をなだめつつ、空は家庭教師として四郎にいろいろ教えていた。
「それにしても、問い3にあるおまじないの言葉を間違っている所を正しなさいとか、問い2のご先祖様が誕生した訳は学生以来でござるな。」
風助は、四郎の側でいろいろ教える空を気にくわないのか、お茶をそっとテーブルにおいてから四郎に話しかけてきた。
「・・・お前らは、普通に学校で天気のまじないなどを学んできていたからな~」
と、四郎は手を止めて哀しげにそう言うと
四郎の気持ちを察したかのように青空は今にも雨が降り出しそうな曇り空に変わった。
そう、四郎は前回の話の中でも触れたように、天気を司るファルトという神とけんかした時に出た血を舐めて地獄でさんざん天候を操って困らして下界へ送られてたため学校へ行けずに学ぶ事が出来なかったのである。
「そりゃ、そうですけど。学校なんて親方の側でお仕えするのと比べれば全然楽しくないでござるよ。何しろ、拙者の担任なんて拙者の周りをうろうろ授業中にしてましたし・・・」
励ますかのように、風助は学生時代の思い出を話し出した。
「そりゃ、教科書を立てて顔を隠してこっそり早弁したりテスト中にその格好悪いチョンマゲに答えを写してあるのを覗いてみたりしていたからでしょう。」
空は、風助の思い出話に横やりを入れた。
「チョンマゲの何処が格好悪いんだ!だいたい、自分だって夏は日焼けしたくないとか有り得ない事を言って体育の時間もマントを羽織り、冬になればマントを羽織って暖かくするのが雨風家代々の規則だとか言ったりと片時もマントを外してなかっただろうが」(怒)
「お前ら、昔からチョンマゲとマントって全然変わってなかったんっだな・・・」
四郎は、話が急転換してけんかに至る前に呆れたようにそのように言って宥めたつもりだったが、やはり空達はけんかし始めた為 空達を外に放り出して四郎の怒りの雷を落としたのは言うまでもなかった。
こんな事で、試験は大丈夫なんだか?
続きがこの質問に答えるのを待ってみようか
どうやら、四郎は実力者のようですね。
それから、顔ではなくて質問の質ですよ?
「?一字アケ、続きの文」ね
試験は大丈夫なんだか?続きがこの顔 ⇒ 試験は大丈夫なんだか? 続きがこの顔
ごめんなさい。途中で文字を小さくする設定になってたから
小さくなっていた(焦)
四郎が少し可哀相に思えてきました・・・
テルテル坊主にも学校があるなんて~。予想外の展開。