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出産と骨盤

骨盤は左右の寛骨(かんこつ)に仙骨が挟まれた構造を持っています。

寛骨は仙骨と仙腸関節と呼ばれる関節でつながっており、寛骨は前のほうで恥骨結合で合わさっています。

寛骨と仙骨の関節が仙腸関節と呼ばれるのは、寛骨が17歳ぐらいまでは腸骨と恥骨と坐骨に分かれていて、それぞれ軟骨でつながっているために、仙骨と腸骨との関節ででもあるため、仙腸関節と言われるわけです。

仙骨は5つの仙椎が25歳ぐらいまでに一つに固まって仙骨となると言われています。

 

これまでは・・・

仙腸関節がズレて骨盤が歪むと土台が歪むため、全身の骨が歪んで腰痛などになるとか

出産のときは、恥骨結合が緩んで骨盤が開き、子供を生むとか・・・言われてきました。

 

でも、そうではないようなんです。・・・・あれれ?

 

第一に仙骨は完全に一体化していません。(あれれ)

上部の1椎まではほんの少しですが、フラップのような動きをします。(あれれ)

 

そして、仙骨の中部と寛骨はほとんど動きません(ズレルって言っていたのに)。

骨盤の歪というのは左右の寛骨と仙骨の中部から下が一体になって腰椎に対して三次元的な歪をします。

 

出産のときに恥骨結合ががばっと開くこともありません。

マウスでは出産時に恥骨結合が緩むことが確認できていますが、二足歩行する人間は条件が異なりますし、確認もされていません。



女性の骨盤は上から見ると(下から見ても同じですが)大きなまん丸なホールが開いていて、子供
1人ぐらいはすんなりとでることができます。

出産のときは仙骨の下方や尾骨が押されて仙骨が平になることはありますが、2人や3人生んだぐらいではそこまで変化はないようです。

 

そんなわけで、出産において、骨盤そのものが歪むというのは、寛骨の端でほとんど数ミリ程度なので問題になるほどの歪は無いと言ってよいでしょう。

 

むしろ、骨盤で胎児を抱え込むため、骨盤が後ろに倒れて、腰椎も胎児に押されて、本来は前弯していないとならないのに、後弯気味になってしまうことによるトラブルのほうが多いですね。

腰椎は前弯していると、関節突起でしっかりと支えあいますが、後ろに行ってしまうと、靭帯が伸びてしまって左右に歪みやすくなってしまいます。

 

さらに、出産後の授乳にしても、子育てにしても、背中を丸くすることが多いので、ますます猫背になってしまいます。

 

こうなると、腰痛から肩こり、首の痛みに頭痛と不調のオンパレードになってしまいます。

 

ですから、出産で骨盤が歪むというのはほとんどありませんが、出産で背骨が歪むというのはあるので、整体できっちりと治すのは正解だと思います。

 

出産で骨盤が歪むと言ったほうが、衝撃的ですし、納得しやすいので、そう言ってるだけじゃないかと思います。




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