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上皇制度の復活を

今朝の新聞で宮内庁が女性の宮家を創設出来るように皇室典範を改正できないか検討するよう、政府に要請したと報じている。
皇室典範の改正と言うと「女帝」の可能性ばかりが取り沙汰されているが、他にも考えるべき点は多い。

今上天皇が長い間入院されて、陛下の公務の負担が重すぎるのでは?という議論がやっと出て来たが、そもそも天皇の仕事の二重性を再考すべきではないだろうか?

天皇にはまず憲法などの法律で規定された、国家の象徴として行う事を義務付けられている「公務」がある。
国会の開会、閉会、新しい閣僚の認証式、閣議決定された書類に「御璽」という天皇としてのハンコを押すなどなどである。

この他、終戦記念日の式典、植樹祭、国体などの行事への出席。
日本に大使館を置いている国から新しい大使が赴任した時、また帰国する時に「お目見え」をしなければならない。
外国の王室で慶弔があれば、場合によっては陛下がその国へ出かける必要がある場合もある。

また先日のブータン国王訪日の様に、外国から「国賓」が訪れたらその接遇もある。
米国などの大国の国家元首が訪日すれば宮中晩餐会がある。準備も含めれば天皇皇后両陛下の負担はかなりのものだ。

さらに園遊会、叙勲、その他一般国民とお会いになる行事は臨時の物も含めれば一年中ひっきりなしと言っていい。
さらに今回の震災の被災地訪問などの、予測不能な物もある。

これらは公的な天皇その他皇族のいわば「仕事」で、これだけでも大変なハードスケジュールである。
が、天皇陛下の場合には、これにさらに「宮中祭祀」が加わる。

天皇は日本国の象徴としての形式的な国家元首であると同時に、神道の最高神官でもある。
「新嘗祭(にいなめさい)」は有名だが、月に最低でも3回、神道の行事がある。
これにさらにいろいろな伝統的な神道の祭事が多い時で5回ぐらい加わるのだが、これを上記の「公務」と同時並行で行わなければならないのである。

問題は、現代の憲法は政教分離を定めているので、この宮中祭祀は皇室のいわば「プライベート」の行為であり、建前上は「天皇家が勝手にやっている事」という位置付けである事だ。
つまり、宮中祭祀が忙しいからという理由で公務を休む事は皇族と言えど許されないわけである。

祭祀と言っても、そこは歴史の長い日本の格式高い儀式だから、物によっては平安時代の服装で、真冬に水ごりして行ったり、中には徹夜で行う儀式もある。
さらに、宮中祭祀は昔の太陰暦の日付で行う日時が決まっているので、現代の暦の週末、休日はお構いなしである。

宮中祭祀があったからと言って、公務に代休などは取れない。
最悪の場合、一か月一日も休みの日は無し、徹夜の宮中祭祀を執り行った直後に公務に取り掛かり、そのまま深夜まで働きづめなんて事もあり得る。

仮に将来女性天皇が実現したとしても、女性の体力で務まるだろうか?特に高齢になった時に。
女性宮家を創設するとしても、果たして将来成り手があるだろうか?という疑問も出る。
近年の女性皇族は本音では、「早く結婚して皇室の籍から離脱したい」と思っているかもしれない。

ここは天皇の仕事を日本政府の「公務」だけに限定し、宮中祭祀は特に重要な物以外は皇太子などの皇族に大幅に移譲した方がいいのではないか。
そもそも日本神道は天照大神を最高神とする事から考えて、元々は女性による祭祀であった可能性がある。

6世紀末に物部氏が滅ぶ前の神社は、最高神官は皇族の血を引く女性だったという記録もある。
その後神道が仏教と習合し変容していく過程で、男性の神職が上、女性はそれに仕えるミコさん、という風に男女の位置が逆転したらしい。
ならば、新嘗祭のような重要な物以外は女性皇族の仕事にしてもいいのではないか?

現在の皇室典範という法律では、天皇は終身、つまり死ぬまで天皇という仕事を辞められない。
だが今上天皇は78歳。一般国民の感覚で考えても、あのお年で上記の公務と宮中祭祀を全部いつまでもやって下さい、というのはいくらなんでも酷ではないだろうか?

現在の皇室典範は基本的には明治時代に出来た物。つまり「人生50年」の時代の産物である。
だから、まさか70過ぎまで天皇が「現役」という事態を想定していなかっただろう。

これがもっと深刻な事になっているのが三笠宮家である。
ご当主は昭和天皇の弟で、御年95歳。ご長寿はおめでたいのだが、もう公的な場にお出ましになれる状態ではない。

三笠宮家の皇族としての公務は息子の寛仁(ともひと)親王が行っている。
だが親王と言ってもこの方も65歳。父君がご存命の間は「三笠宮」を名乗れない。
皇室典範が作られた時、95歳まで長生きする皇族が出るとは予想していなかっただろう。

ここは天皇、宮家当主の生前譲位を考えるべきではないだろうか?
ある程度のお年を過ぎたら退位して「上皇」になり京都御所で晩年を過ごしていただいてはどうか。

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2011/11/26 10:11
天皇も国事行為が多すぎますよね。
公務が多忙ですよ。
皇太子が代行してもいいんじゃないのでしょうかね。そう思いますよ。
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2011/11/26 09:44
そんなに大変だとは、、、
みんなで手分けしてやるのがいいんじゃないでしょうかな?

それで、問題があるのだろうか?(素人民間人なので、、、^^;)
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2011/11/26 09:37
いつも難しい問題提起をなさっていますねぇ^^
>まさか70過ぎまで天皇が「現役」という事態を想定していなかっただろう。
とのことですが、実際の問題は高齢であるということではなく、健康でないということなのではないでしょうか?医学医療の進歩で、病気であれ怪我であれ、現代の人はなかなか死なないようになっています。長期入院をしている、入退院を繰り返している場合でも、終身制のために現役続行ということになってしまう。それが問題ではないかと思います。
「上皇」という表現制度には、多少抵抗もありますが、「譲位」は必要なことと思います。現役続行が不可能と判断したとき、されたときに退位し、次の世代に引き継いでいくことは大切であろうと思います。
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2011/11/26 02:46
私は天皇陛下もしくは皇太子殿下がよろしければ女系天皇でも構わないという意見です。
所詮我々は素人ですし、家系を引き継ぐ当事者が決めればよいことなんじゃないかな~と。

江戸時代に後水尾天皇だったかが長生きされた事例があったと思うので、明治時代の人が長命について思い至らなかったというわけではないだろうと思います。
ただ、明治時代は帝国主義全盛期で女性天皇というのは対外的になめられる可能性があったこと(ハワイ王国がいい例です)、皇室自体が一枚岩ではなかったので譲位の規則を作ると無用の争いを招く恐れがあったことに配慮して譲位の規定を廃したのではなかろうかと推察しています。

ただ、今は対外的に見れば女性天皇であっても男性天皇であってもよいように思われます。
また、譲位の規定を設けたからといって皇室内では明治期に懸念されたような争いは起こらないとも思われます。
(民間ではわかりませんが。)
ですから、おっしゃるように上皇の地位を復活するということも検討されてもよいかもしれません。

ただ、天皇の本質は「祭祀王」です。
「新嘗祭」「大嘗祭」をはじめとする儀式は存在意義そのものであり、それを削減するくらいなら憲法に定められていない行事などを全廃するのが筋ともいえます。
今上陛下がお忙しいのは憲法の規定外の仕事が多いからというのが一番だと思いますよ。
それらの仕事を他の皇族が受け持つだけでも多分かなり楽になられるとは思います。

皇太子殿下もそれなりのお歳になられているのですから、摂政制度を弾力的に運用するという手段も検討可能です。
江戸時代まで后は祭祀に関与していなかったのだから、殿下単独でも基本的には支障ありませんし。

でも京都御所は正直つらいかも。
明治以前の方なら慣れているでしょうが、今の人が住みやすい建物とは思われないので。
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2011/11/26 01:03
ちょっとお話ずれるかもですが、愛子さまは女性天皇ありだと思うのですが、

なんとも悠仁さまってあの天皇論議されてる途中で紀子さまのご懐妊 なんかいろんな策略が

見え隠れしているきがしてなりません。 今こそ女性天皇のありだと思いますが、

その配偶者選ぶのも大変そうですね 結局どうしていいのか堂々巡りで

毅然とした答えが出ないのです><




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