Nicotto Town



結婚の理想と現実

「理想の結婚」と言われても我輩のような凡人に分かるはずもないので、ここは結婚に関する古人の言葉を並べてみよう。
ただこれを読んで結婚する気がなくなっても我輩は責任を負わないので、その点悪しからず。

一番に思い出すのは、古代ギリシャの哲学者ソクラテスの逸話だ。
若い弟子から結婚すべきかどうか悩んでいると相談されて、こう答えたそうだ。
「結婚とはしてもしなくても後悔するものだから、どうせならしてから後悔しなさい。」

西洋のジョークだったと思うが、こういうのもある。
ある所に20年以上連れ添った誰が見ても仲むつまじい夫婦がいた。
ところが旦那さんが年のせいかEDになってしまった。つまりナニが立たなくなったのだ。
精神科医に相談に行きアドバイスを受けたらたちまち良くなった。それどころか以前よりアソコが元気になった。
奥さんは喜んだのだが、一つ問題が出来た。旦那さん、夜ベッドに入る前に5分ほどバスルームに閉じこもって何かブツブツつぶやくようになってしまったのだ。
ある夜奥さんがそうっとバスルームのドアを開けて覗いてみたら、旦那さん目を閉じて自分にこう言い聞かせていた。
「あれは女房じゃない・・・あれは女房じゃない・・・あれは女房じゃない・・・」

最後に与謝野鉄幹という戦前に活躍した歌人の作詞した歌詞。
与謝野晶子の夫と言った方が分かりやすいだろうか。
「妻をめとらば才たけて
みめ美(うる)わしく情(なさけ)ある」
「人を恋うる歌」の一節だが、今も昔も人類のオスの考える理想の妻のイメージは変わらないようだ。
これ現代語に直せば「賢くて美人で性格のいい女」という事になる。いわゆるヤマトナデシコ。
そんなもん当たり前だが、今も昔もそういう女性は滅多にいないから、歌にもなるのだろう。
まあ女性から見た男もその点は同じだろうが・・・

我輩はむしろこの節の次の部分の方が好きだ。
「友をえらばば書を読みて
六分(りくぶ)の侠気(きょうき)四分の熱」
友人にするなら、知識が豊富で、正義感が強くて、情熱家、そんな奴がいい、という事だ。

三拍子そろった女性より、こういう男の方が今の日本では珍しいかもしれない。

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2012/04/23 23:14
三拍子そろった女性は少なくなりつつありますが、知識豊富で正義漢と情熱を持つ女性のほうが、男性よりも今は多いかもしれませんよ。(笑)




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