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被災地がれきで原発沿岸埋め立てを

東日本大震災で生じた被災地のがれきの広域処理が進んでいない。
2千万トンを超える被災3県のがれきは、県内で処理した分と、他の県で処理してもらった分を合わせてもわずか5%ちょいしか片付いていないそうだ。

最大の障害はやはり、がれきの放射能汚染を心配する受け入れ自治体の反対であるようだ。
福島県のがれきはともかく、宮城、岩手の物でさえ放射能汚染レベルが低いから大丈夫といくら国が言っても、反対する住民を説得しきれないようだ。

反対する一番の原因は、宮城や岩手からのがれきが地元で埋め立てなど最終処分されるからだろう。
焼却して体積を減らした上で、それが自分の地元でないどこかよそへ運ばれるなら、焼却だけならやってあげてもいい、というケースが出てくるのではないか?
焼却炉で燃やす時に放射性物質を吸着して取り除くフィルターなどは既にあるから、各地の処分場で燃やして、その灰はよそへ持って行く事にしたらどうだろう?

では、どこへ持って行くのか?
福島第一原発の沿岸を、破砕したがれきやがれきの焼却灰で埋め立てるのだ。
事故後の事実上の立ち入り禁止区域であった警戒区域は、実は海上にもある。
福島原発から半径20キロの海上は今も一般の船や漁船は進入禁止である。

この半径はこれから縮小されるとしても、福島第一原発から数キロ以内の海は立ち入り制限が向こう数年、あるいは数十年は続くだろう。
また原発至近の海域は、原発が出来た時点で地元の漁業権は放棄してもらっているはずだ。

また事故後の大量の汚染水の海中放出で、福島第一の沿岸の海底は高レベルの放射能汚染泥が堆積している状況だ。
向う数十年、福島第一の至近の海では漁業はできまい。

宮城、岩手の可燃がれきは全国のごみ処理場で焼却し体積を減らし、かつコンクリートで表面を固めてブロックにする。
そして福島に送り、福島第一の沿岸に積み上げて、不燃がれきは破砕してブロックの隙間を埋める。

福島第一の前の海岸はいわゆる「遠浅」なので、埋立地を造成する事は比較的簡単なはずだ。
まず宮城と岩手から出て、全国で中間処分されたがれきで原発至近の海を埋め立てる。
放射性物質分離の技術の進展に伴い、福島県のがれきも少しずつ埋め立て可能になってくる。

あれほど膨大ながれきで埋め立て地を造れば、相当巨大な出島みたいな物が出来上がるはずだ。
その埋立地を福島県双葉郡に建設予定の中間貯蔵施設にするのだ。

宮城、岩手のがれきの放射能汚染レベルは本来問題にならないほど低いのだから、高レベル汚染の福島第一原発至近の海底をそれで埋め立てて覆えば、放射性物質が南方の漁場に拡散するのを防止出来る。

双葉郡の中間貯蔵施設の場所が決まらないのは、それができる場所の住民の帰還が30年間不可能になるからだ。
長年そこに住んでいた地元住民にすれば、万が一の希望を捨てられないだろうし、周辺の帰還可能な住民も施設があるから、と言って流出してしまう危険も高い。

震災前には存在していなかった土地なら、そこに中間貯蔵施設が建設される事に対する抵抗も多少は和らぐかもしれない。

震災から1年近く経ち、やはり「フクシマの痛みを分かち合おう」というスローガンはきれいごとになってしまっている、と考えざるを得ない。
宮城、岩手までいつまでもがれきの山が残ったままでは、震災復興などいつになるか分からない。

お願いや「お互い様の精神」だけでどうこうなる段階は終わったと思う。
被災地のがれきを使って、中間貯蔵施設用の埋立地を福島第一の至近の海に造るというのが、一番現実的な解決法だと思うのだが、どうだろうか?

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2012/02/27 21:10
誰か放射能を完全除去できるものをつくってくれないでしょうか
宇宙戦艦大和ではありませんがこの問題は根本的なから考え直さねばいつまでたっても解決しないと思います
被災地のがれきを動かす事態間違っているのではないでしょうか
下手に動かす事で放射能汚染の拡大が広がるばかりでこのままでは日本中汚染されてしまうのではないでしょうか
海の埋め立てにいい考えと思いましたが海の汚染がよけい肥大する気がしてなりません
もっと良い手立てはないのでしょうか
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2012/02/26 14:27
福島沖に埋立地というのは いいかなあ
よその自治体に送って 焼却処分というのは 疑問を感じてた
なぜ遠くまで運ばないといけないのか ・・・ 政治家 官僚の言い分は 焼却場がないから
わたしは 最初は 地元で 地面のかさ上げのために その場で使えばいいと思った。

やっぱり 焼却すると濃縮されるというのが 移送される地域住民の反対運動につながってるから
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2012/02/25 01:15
誰もが「自分の住む土地は安全であってほしい」と思うのは自然なことだし、「震災で被害に遭った方のために早く復興への道筋をつけてほしい」って思うのも嘘ではないと思うけど、実際には両者が相反する事態も多々あるわけで・・・

全国の自治体のごみ処分場って老朽化しているところも多くて、通常の可燃ゴミでいっぱいいっぱいってところも多いんですよね。
最近はそれに加えて「分別収集」なんてのまで請け負ったりしているから手間も倍増。
あれがきちんと再利用されているならいいけど、そうでなかったら無駄の最たるものじゃないかというくらい手がかかるみたいですね。
そこに「震災の瓦礫」ですから、扱いが慎重だからといってその地域の人が「人でなし」なわけでもなかろうと思います。

思うのですが。
これだけモタモタしているのなら、三県に新たに焼却炉を作って稼働させてしまうというのはどうなんですかね。
雇用は地元限定ということにしたら失業対策にもなりますし。
瓦礫処分後の都市開発を想定して作ったら処分後も無駄にはならないんじゃないかなぁと。
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2012/02/24 22:09
地元住人が中間貯蔵施設建設に反対するもうひとつの理由は
最終処分場として受け入れる場所がどこにもなくて、
「中間」貯蔵施設のはずが、「最終」貯蔵施設にされてしまうことです。
双葉郡の中にそれがあり続けることで、
自分たちが帰れなくなったり、将来にわたってずっと影響を被りつづけることが不安だから、
強固に反対しているのですね。
どうして理解しないんだ、と言うことは簡単だけれど、
その場所に住んでいない私たちに、
彼らを批難することはできないですよね……。
正解は見えていたとしても、とても難しい問題です。




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