Nicotto Town



企業によるダメ人間の拡大再生産

我輩の職場にもいわゆる「ゆとり世代」の若者がちらほら入って来た。
ゆとり世代は使い物にならないと言われているが、確かにその通りだと思う。
しかし、その原因はゆとり世代の若者の方にあるのではない。
使う側と年上世代の社員の方にこそ原因がある、と最近つくづく思う。

今20代前半とおぼしき若いSEに派遣で入ってもらっている。
グラフなどの数値の入ったデータを英語で作成してもらう事が多いのだが、英語での数字の位取りが出来ない。

日本、中国、韓国などの漢字文化圏では桁が四つ上がる事に単位が変わるが、英語では3ケタごとに単位が変わる。
単語自体は中学、せいぜいでも高校レベルだから知っているはずだが、この法則を知らないので自分で英語に変えられない。

若い人はついでに覚えておくといい。
例えば500億という数字を英語で表記する場合、まず洋数字でそのままPCの画面に打ち込む。
50000000000 である。これを3ケタごとに区切る。
50、000、000、000 こうなる。
千で thousand。3ケタ上がると million ,さらに3ケタで billion, さらに3ケタで trillion。
だから上の数字は英語では50 billion となる。

ただこれだけの法則を知っていればPCで作業してまず間違える事はない。
じゃあ教えてやればいいだろ?と言われそうだが、我輩の職場では直接教える事が禁止されている。
なぜか?派遣だから「現在知らない事を覚えろとか、現在出来ない事を出来るようになれ」などという事を、我輩のようなヒラの下っ端が指示してはいけないのだそうだ。

以前は「アホか?」と思ってそんなルール無視していたが、正規の社員の後輩に教えただけで当時の部長から、我輩が解雇をほのめかされる、という事があったので、ある時期から周りに物を教える事を一切やめてしまった。

それで仕事が回るほど正社員が優秀ならいいのだが、年配の正社員ははっきり言って「ゆとり世代の方がまだマシ」という手合いが多い。
よく日本の法律の名称で言い掛かりつけてくる老害社員がいるのだが、世の中が進歩して変わっている事に全く気付いていない

これも仕事で必要な人がいるかもしれないので紹介しておこう。
法務省が法律の名称と一部条文を英訳したデータベースを何年も前から公開している。
まず下記のサイトにアクセスする。

http://www.japaneselawtranslation.go.jp/law/?re=01

条文の英訳が完了している法律名なら「法令名で検索」をクリックしてから日本語の法律名を打ち込んで「検索」をクリックすれば出てくる。
条文がまだ英訳されていない、いわば表紙だけの法律は「キーワードで検索」をクリックして検索すると、関係のある法律がいくつか表示される。

その法律の条文の中に、関係する他の法律の名称が青文字で表示されている事がある。
その部分をクリックするとお目当ての法律の名称だけが表示された表紙にたどり着ける。

こういう便利な物があるのに、インターネットが無かった頃に仕方なく決めておいた「うちの職場のルール」にしがみついて若手の足を引っ張っているわけだ。
こんな事ばかり血眼になってチェックしていて、数字の間違いとか本当に深刻なミスはほとんど素通しだから二重に迷惑である。

我輩の職場はリストラもやって人件費削減を上から厳しく言い渡されているのだが、リストラの後になって新しく若い雑用係の人を入れた。
こっちは派遣でももったいないというので、業務委託、いわゆる「請負」の人である。

何が仕事かというと、コピー機の紙の補充。
もちろんどこのオフィスでも見かける普通のコピー機だ。
数が多いのは確かだが、そんなもん正規の社員が気づいた時に自分で補充すればいいだけ。

ところが紙の補充どころか「コピー機の使い方も知らない」正社員がいるために、わざわざ請負の人を入れている。
しかも紙が切れているのに気づいても、その人に「君、補充して」と声をかける事も出来ない。
それをやるとその人の仕事を「指揮監督」した事になって、「偽装請負」になってしまうからだ。

だったらコピー機の使い方ぐらい社員全員が覚えればいいだけの話だろう?
派遣のSEといい請負の人といい、こんな労働環境では知識経験が積めない。
我輩の職場での毎日がスキルアップに全くつながらない。

ゆとり世代が使い物にならないのが本当だとしても、彼らは間違った教育政策の犠牲者である。
企業でOJTを通じて「使い物になる人間」に育ててやるのが企業の社会的責任というものではないのか?

非正規雇用だからとか、ゆとり世代だからという理由で経験を積むチャンスすら奪ってしまい、しかもそれを「思いやり」だと勘違いしている。
これが我輩の職場だけならいいのだが、けっこうあちこちのなまじ「大企業」と言われる所で起きているそうである。

アバター
2012/03/18 16:36
ブログ広場から来ました。
最近のおかしいとか変なのっていう気持ちは
このゆとり世代が原因だったのですね。
でもこのゆとりの時間を作ったのは
学校の先生のわがままからやってきたものだと思うので
うつだ、体調不良だって勝手に休職なんかやってないで
仕事の日は先生の仕事をちゃんとやるべきだと思います。
次の土曜日は卒業式があるから、今週の月曜日はその代休にします・・・とか。
先生のわがままを放っておくから、子供がおかしくなるのでは。
アバター
2012/03/18 01:54
え〜〜どんな職場でも、、教えなかったら使い物になる人材は、、限られてくると言うか、、

仕事にならないんじゃ、、??

そんな阿呆な取り決めがあるんですか?

それで仕事になってるなんて、、、驚きです。。。

てか、、聞かれても答えちゃいけないんですか?

信じられない。。。教えればちゃんとできる子たちだと思いますけど?

てか、、逆に言うと言われたことだけやる、、マニュアル世代とも言えそうですが、、
アバター
2012/03/18 01:50
お久しぶりです^^

いやはや、ゆとり世代ど真ん中の若人には耳の痛い話ですな……
自分もゆとり世代なんで将来はゆとり君扱いで鼻で笑われるのかなぁと
漠然と思っていたりしますね~
さすがに鼻で笑われる仕事ぶりは見せたくないと思いますけど^^;

しかし、本当に役に立つ人間というものは社会全体のうちのごく僅か。
人の役に立つというのもまた天賦の才じゃないかなぁ、と。。。
アバター
2012/03/17 22:50
カンマの意味を知らないってことですよね>3ケタ区切り

私の勤務先は、常務が自分でコピー機のトナーを替えるというくらい
なんでも自分でやるところですが、その弊害(?)なのか、
他の人に教えよう、育てようっていう気持ちがない人もかなり多いです。
「偉そうな人と思われたくない」「友達感覚で接したい」のだそうです。
いろいろと、理解不能です。そんな感覚の上司・先輩ばかりで、若手が育つわけないです。
アバター
2012/03/17 22:36
こんばんは。ギリゆとり回避世代です。
数値についてはWindow電卓やExcelで桁区切りできるのに…なんだかマニュファクチュアな現場って大変ですね…
コピー用紙の補充ができない先輩社員というかリーダーが若干困ります。
ソフトウェアな人間ってハードウェアのトラブルに手を出そうとしないのでしょうか。マッタク…
請負の人の人件費、他に回せないものでしょうか。




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.