ファントム専門学校生活2
- カテゴリ:自作小説
- 2013/09/28 16:54:45
翌日、私は授業が始まる前にロッカーへ寄った。
校長の配慮で、ロッカーの中に全ての教科書や資料集が入れてあるから。
ロッカーの鍵を事務室の人から受け取り、開けようとしたら
ロッカーの前にたくさんのラブレターが、置かれている。
誰の物か、たくさんのラブレターの差出人を見てみると
「えっと、リリー・ポアさんのか。あ、これもだ。すごくモテモテだね。」
と、私は素直にすごいなと思っただけだったが、
周囲の人は、
「通る時、邪魔なのよね~。あの娘のせいで。」「てか、男子達、マジ、見る目なさ過ぎるわ~。女を見るのは母親や姉妹のどちらかしか見たことないのかしらね~。」
「私、危うくラブレターで滑りそうになったわ。」「マジで。」
と、ヒソヒソ話しをこの光景を見て、し始めていた。
言いたいことは、本人に言った方が良いと思うけど・・・?
結局、私は自分のロッカーから教科書類を出して、教室へ行くことにした。
そして、適当に席を座った。
しばらくしたら、リリー・ポアさんが私の隣に座ってきた。
隣に座るのは、いいけど。
ため息を大きくつくのはうるさいから止めて欲しい・・・。
「全員・・いるな。よし、授業始めるから。席に座って呼吸以外何もするな」
…担任であるカイル先生が来た。
とりあえず、そのまま座った。(てか、呼吸もするなと言ったら、全員死ぬよ?)
1、2時間目 学活
出席を取って、人数確認した後に
「お前達の中には、もうグループを決めた人達もいる。
けれど、ほとんどがまだ決まっていない為1,2時間目を使ってグループを結成して貰う。2~5人の男女別で作れ。」
と、言う訳で、教室内を歩き回るけど。
なんか、女子達がバリアを張っているかのように
囲んで話し始めているから。
声をかけづらい。どうしよう?
とりあえず、自分の席に座っていよう。
…なんか、悲しいけど。
席に戻って、輪の様子をぼんやりと見ていたら、
「ねぇ、あんたも一人なら、手を組みませんこと?」
リリーさんが私に声をかけてくれた。
「うん。いいよ。よろしく、ポアさん?それとも、リリー様の方が良いの?」
「ポアさんとかリリー様なんて、かたくるしくていや~。だから、別の呼び方にして下さらない?」
「なら、リリーね。あ、私のこともマロックと呼び捨てでいいから。それから、普通に話そう。今日から友達でもあるから。」
こんな感じで、話していく内に仲良くなり、
チーム名をリリーが「マロックが決めて」と言うので、
「海の彼方でも私達の名前が知れ渡るようにと願いを込めて、
“オーシャン”にしよう。」
と、言う訳で私達はチーム「オーシャン」と名付け、
団長の仕事は私が引き受けることにして結成した。
3時間目 国語
チーム名のA,B,Cの順番で席が決まったので、
私達は、廊下側の前から5列目の席に座った。
すると、教室から入って来るなり、
「皆さん~。今日から国語を受け持つことになったルイン・リーブスよ~。よろしくね、み・ん・な♪」
と、オカマの先生が自己紹介した。
「オカマだ…。オカマであることは許してやるから。
クネクネして黒板に自己紹介文を書きながら、ウインクするな。」
だから、私も含めてみんな、そう思った。
オカマやニューハーフの人々全て、毛嫌いする訳ではないが、この先生の場合はどうしても尊敬できそうにない。
「今日は、みんなにラブレターを書いて貰うわね。好きな人がいない人には、異性のクラスメートに書いても良いし、私に書いてちょうだいね。相手のことを想うことがポイントよ♪」
何で、ラブレターを書かなければいけないのか、と思うよりも
「お前には、絶対にラブレターはもちろん、
クリスマスカードなども絶対に書かない!!」
男女合わせて、20人のクラスメート団結してそう思った。
でも、卒業必須の科目の一つであるので、
しぶしぶやることになった。
見本なしなので、どのように書けば良いのか分からないわ。
国語の様子の続きや他の授業の様子については、ここに収まりきれないので
続く!!
たしかに呼吸もするなといったら3分強で死にますよね
あだ名 レモン色の踊り子 リリー
特徴
闇金やホストクラブ経営で有名なポア家の一人娘。
あだ名で指摘させるように、レモン色の髪をした16歳の女子。