Nicotto Town


A Balearic Dinner


安部公房「砂の女」


夏を感じられる小説と言うか、
完全に砂浜が舞台の小説、安部公房の「砂の女」を紹介します!

内容は、ミステリーと言うか現実と虚構の交じり合った半幻想小説というか
砂に侵食されて生活が脅かされている海岸の村に、
主人公が村民によって閉じ込められる話になっています。

一つの家に夫と娘を亡くした寡婦の「砂の女」と閉じ込められ、
女とのやり取りや、村民からの理不尽な強制労働要求、
そして主人公による村からの脱出劇と様々な展開を見せ、
主人公が最後に選ぶ道は・・・・・
と、話の流れはこんな感じですね。

物語の系譜としてはカミュの「異邦人」、芥川龍之介の「蝿」などからの流れをくむ
”不条理・理不尽小説”と呼ばれる場合が多い作品ですが、
この「砂の女」が面白い所は、

この寒村での監禁生活と強制労働の中で、
”本当の不条理は村じゃなく別の所に有った”
という事を、主人公が徐々に悟っていく所にあります。

さて真の不条理とは何か・・・・機会が有ったら呼んでみて下さいね~

アバター
2014/07/09 00:19
>KEIさん
はい、安部公房が東北で講演をした折、庄内の砂の被害をニュースで見て
それで着想したとインタビューで言ってたらしいですね。

ホラーの様でも有り、サスペンスの様でも有り、
他には無い独特の世界観と文体で不思議な感じですよねー
アバター
2014/07/08 22:20
砂の女、読み始めましたー(^o^)/
描写が丁寧で、頭の中で映像が描けるだけに
不気味で不思議な独特の世界に、引きずり込まれていきます。
架空の部落とはいえ、庄内地方の砂浜辺りが舞台になるのでしょうか。。。

秋田に向かって海岸側の細い道をドライブした時、
砂地のメロン畑が終わると、低い松林があるだけの
寂しい風景を思い出しました。なつかしいな。。

また続き読みますねー(^-^)



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