風邪 明 けの 作詩・・・
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/08/25 20:34:27
ビール 瓶を 片手から
ふと 落と して しまった わ
舞う 瓶を
そのまま 拾え ず
こなごなに なる 瞬間【 ところ】 を
ただ 見届 けた
その 陰に 私の 手放したくなかった
何かを 視た 様・・・
もう 歌姫じゃない わ
声という 槍が 折れたか ら
床に こぼれた ビール を
片づけてしまった ら
このまま 終わるの ね
さみしさより も 虚しさが 残るじゃない
当に 嗄れてしまった 声 は
槍 みたいに 突きつけられない わ
・・・歌姫じゃないのよ 私
落とす前の 瓶が 恋しく て
とても 懐かしく て
落とす前の 時期に ・・・帰りた い
だ
けど
槍は 折れたの よ?
自分に 言い 聴かせようと する のが 刹那 く
時に 涙を 飲み込みそうにな る
飲みたいはずの ビール は
二度と 飲めは しないの に
嗚呼
二度と 飲め は ・・・
しな いのに
それでも この歌を うたいたかっ た
でも もう
歌姫じゃない か
ら
両手に 抱えた 瓶を 持って
人魚姫の様に 海に 身を
儚く
一つ の 桜の 花びらの よに
手にしたかった ビール を つもりで 飲み干し て
散りゆく 永遠【とわ】 の歌姫 で いる わ・・・
『 ビール瓶 ~ 手にしたかった 最期 』