作詩・・ ・
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/04/07 22:02:11
雨に 打たれて 傘も
ささ ずに
凍える 身のなか 塊の 溶けること を
ずっと ・・・待ってる
たたずんでいる
氷柱【つらら】 の様な
この感情【こころ】 が
雨に 当たって は 溶けることを
知ってる 本当 ・・・は
でも 砕けさせない で
・・・意味がないんだ 溶かさないと
怯え切った 雨粒で いつの間に か
固まってい る
そんなの 火を 焚いて
炙れば 溶けるだろう?
望まない それ ・・・も
降ってくる 雨の水で とかした い
ちゃん と
傘を さし出してくれる人が
大通りの中に いたん だ
風邪なら 今 引いた よ
さし出してくれた 傘が あまりに も
ぬれてる 身体からの 滴る雫が
いつもより 熱いん だ
この奥 ・・・が
苦しく て
さし出してくれた 傘の上の雨まで
蒸発 してしまいそう ・・・だ
だけど 言っちゃったん だ
「放って おいてく れ! 」と
頬からの雨を みられたくなかったか ら
傘も ささずに ひとりで 打た れ
その氷柱が よけい に 雨と 滲んで
身体まで 痺れてき た
しゃがみこんでは 溶けることのない
氷柱を 背負った まま
傘をさしてくれた 事が 嬉しかったの ・・・に
うれしかったはずなの に
素直に なれない 葛藤に
『 塊 』