東アジア共同体は可能か?
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- 2009/10/08 22:33:35
最近政権を取った民主党が盛んに「東アジア共同体」の創設を訴えている。
「共同体」という言葉は美しいが、一体どんな物なのかはさっぱり分からない。
安倍首相が言っていた「美しい国」みたいな、聞こえはいいが空理空論でしかないような気がしてしょうがない。
まず欧州連合(EU)を見習ってという点がおかしい。
EUの創設は明確に、アメリカに対抗できる経済圏を創設する事を狙ったものである。
だからわざわざユーロという新しい通貨まで導入した。
またEUは曲がりなりにも「民主主義国家」の連合体である。イギリスのように王政が残っている国でも、政府の運営自体は選挙で選ばれた大統領や首相に一任されている。
そうでない国はEUには加盟出来ない。
一方、東アジア共同体の構成国には中国が入っている。中国は言うまでもなく一党独裁の非民主主義国家である。東南アジア諸国の中にもミャンマーのような軍事独裁政権の国がある。
政治体制を共有しない、出来ない「共同体」を作って何をしようというのだろうか?
仮に純粋に経済的な協力関係を築ければいい、としよう。
その場合でも、経済的にどこと対抗するための共同体なのか?
日本も中国も、他の発展途上にあるアジアの国も欧米市場への輸出で食べている状況だ。
欧米資本の過度のアジアへの干渉は排すべきだが、商売のお客さん相手に「対抗的」な国家連合を作ってどうしようというのか?
安全保障上での中国との協力というに至っては、民主党の論理は最初から破綻している。
安全保障を目的に含む共同体というのは「仮想敵国」を想定して初めて成立し得る。
この意味でのEUの仮想敵国は、ロシアと他ならぬアメリカである。
何も本気で戦争しようと企んでいるわけではないが、最悪中の最悪のケースが起こった時敵はどの国か、あるいは軍事上のライバルはどの国か?
それを明確にして、相手が血迷って戦争をしかけてこないように、常日頃から軍事力を誇示しておく。それがEU創設の目的の一つでもある。
安全保障を含む「共同体」というなら、当然仮想敵国が存在していなければならない。
ところが日本はアメリカの軍事同盟国である。そして今後、軍拡競争が激化するのはアメリカと中国の間でである。
そして近年の中国の対外姿勢と軍事力増強を見れば、中国こそ日本の潜在的仮想敵国になるはずだ。
アメリカと軍事同盟関係にありながら中国と一緒に共同体を作りましょう、その中には安全保障も含まれます、と言っているのだから、少なくとも安全保障に関してはそういう共同体は成立し得ない。
アメリカにすれば、日本はうちと手を切って中国と組む気じゃなかろうか?などと本気で心配する政治家が出てくるだろう。
このあたりの論理をきちんと構築しないまま東アジア共同体を作りましょうなんて言って回ると、とんだ大混乱を引き起こす危険性がある。
せいぜいAPECのような貿易協力機構になるだけだ。下手すれば名前ばかりの仲良し倶楽部作っただけ、という事になりかねない。
東アジア共同体とはどんな物で何のために作ろうというのか、民主党は一日も早く日本国民にきちんとした論理的な説明をするべきである。
国連や国際会議の場でぶち上げるのはその後にして欲しい。
2008年北京オリンピック、2010年上海万博、世界へのアピール(一見民主化路線風?)
アジアのリーダー争いの様な感じです。
安全保障理事国入りを希望している日本は、中国の2番手という位置では困るのです。
なぜかあまり知られていないのが不思議です。
そういう国とは、どんどん仲良くしといてもいいと思います。
共同体うんぬんを持ち出すまでもなく。
あちらよりの人間なのか、単なるお馬鹿さんなのか。
果たしてどちらなのでしょう。
間違っている政なら理解も出来ますが、今まで培われてきた事全てひっくり返すことが政治だと勘違いしているのでは?などと思う今日この頃です。
メリットがいまいちわからないと言うか。。。
日本の仮想敵国と言えばまず中国ですが、その中国との争いを避けるために”名前ばかりの仲良し倶楽部”が役に立つのであればまだ納得がいきます。
でもきっと作ったって無駄だと思うのですww
ほんと、民主党には論理的な説明をしてほしいところですが、きっと理屈じゃないのです。友愛の精神で共同体を作るべき!なのでしょうw
デメリットしか見えないのでほんとにやめてほしいです。。。
本当に、アジアに国があると言うことぐらいしか共通点が無いような国々が
共同体なんて作れるのか?
また、余計なものを背負い込みそうで危険な臭いが・・・・
ままならないのが、現状みたいです・・。
私は、英語を勉強しているので、(まだまだ初心者ですが ^^; )
FaceBookなどで、中国人のすさまじい反日感情を見ると、
日本を仮想敵国にし、反日教育をしている国と、共同体を作ろうという発想が
異常に思えて仕方がありません・・・・・
共同体、という考えはやめて、中国・韓国とは、うまく一定の距離をとり、
その他のアジアの国と親交を深めていかねば、日本の将来はないなあ・・と、
悲しく思います・・・・
全くの素人レベルであるというのは選挙前から見当がついていましたから、
今はまだ生暖かく見守ってやろうとは思っています。
ただ、どうも現政権は日本国が永遠に独立国であることを公理として疑わず、
諸外国は例外なく日本の独立を尊重してくれているという
前提で行動しているように見えるところが気にはなります。
同様に、現政権が個人への直接給付を重視する姿勢は理解できるものの、
あまりにも企業に負担をかけすぎると、企業(特に輸出産業)が日本を脱出してしまう
可能性に思いが及んでいないように見受けられる点も気にはなっています。
CO2排出25%削減しかり、最低賃金1000円しかり…。
「軍靴の足音」が''本当に''聞こえ始めた気がする。
自民党だとか民主党だとかの問題じゃなく
軽率な発言が現政権の閣僚に多すぎる。
町内会の集会レベルの感覚で「大東亜友愛圏」を掲げて貰っちゃ困る。
そして、為替について。
もう財務大臣は「発言」をするな!
各国の通貨切り下げ合戦が、資源争奪の世界大戦を引き起こした事を
今年初旬のG20で確認しあったただろう?
ならば、なぜ「介入する、しない」と発言する?
本当に戦争を引き起こしたいのか?
年齢からして第二次世界大戦も「95年の円高」も経験してるハズだろう?
''あの国''はマジでやるぞ。
(生き残る為にはどこの国だってやるんだよ)
東アジアというのはどこまで含まれているんでしょうね。お隣の韓国は日米に融資の返済猶予をお願いしている状態ですし、中国も輸出と土地バブル頼みで危なっかしいところがありますからね~。アメリカの絶対的優位が崩れつつある中、新たな外交関係の構築が必要なことは確かですが、手段が目的化する愚は避けていただきたいものです。
響きが美しく聞こえる言葉に中身が伴わないことはよくある話ではあるけれど。「友愛」という言葉も本来は国民に安全安心の生活を提供するための一手段に過ぎないはずが目的にすり替わっているような・・・