裏が裏でなくなっている社会
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- 2009/10/15 23:31:20
東京のパチンコ店が全国初の「裏パチ」として摘発された。
店内のパチスロ機とかを使わせてギャンブルをさせた容疑だという。
この報道聞いて「あれ?」とか「何のこっちゃ」と思った人も多いのではないか?
だってパチンコってギャンブルでしょ?・・・と。
やっている人には常識だが、パチンコで貯まった玉は直接お金には換えない。
パチンコ店の近くには小さな窓口だけの「景品交換所」なる物があって、店が渡した特定の種類の景品、例えばカミソリの替え刃とか百円ライターの点火用石とか、だけを「買い取り」してくれる。
パチンコでお金を稼いだといっている人たちは、この2段階方式で現金を受け取っているのだ。パチンコ店が直接客に現金を渡すと「賭博罪」という犯罪になってしまう。
なんでそんなややこしい事をするのかというと、日本では政府や地方自治体、およびそこから特別な許可を受けた団体だけがギャンブルを主催していい事になっている。
競馬、競輪、ボートレース、宝くじなどがこれにあたる。
これ以外のギャンブルは全て犯罪である。
じゃあパチンコはなぜ許されるのかというと、以下のような法的解釈があるからだ。
パチンコで取った玉は、お菓子とか日用品とかの景品なら店で直接交換してもらってもいい。その程度の品物なら「賭博」というほどじゃないから見逃してやろうというわけだ。
縁日の射的で当てて景品もらったからって逮捕されないのと同じ。
が、戦後パチンコがどんどん盛んになってきた過程で、本物のギャンブル化の危険が出てきた。
ここが日本の法律の実際の運用の独特な部分で、直接には許さないが、抜け穴を認めてやって、こっそり「裏」でやる分にはお目こぼしする、というのが多い。
パチンコの場合、客はいくら玉を出しても店に直接現金をもらわない限りは「バクチというほどではない程度の景品」をもらうだけだから、ギャンブルにはならない。
そしてパチンコ店とは一応別の経営者が開いている景品交換所という名前の「古物買い取り業者」に品物を売る。
パチンコ店と景品交換所との間には何の関係も無い。(実際にはどこかでつながっているはずだが・・・)
たまたまパチンコで得た品物を、関係ない別のお店に売ってお金に換えただけ。
こういう建前になっている。そしてこの建前が守られている限りは、警察も見て見ぬふりをする。
これがパチンコの掟であり、だから現実的にはギャンブルである商売が堂々と営業出来るわけだ。
今回摘発された店はその建前を崩して、この掟を破ってしまったわけだ。
日本社会はこういう「裏」の掟やら仕組みやらで本来非合法な物を事実上許可していることが多い。なぜかというと、四角四面に禁止して取り締まっても、100%完全に取り締まる事は不可能だから、地下に潜ってしまう。
そうなると完全な「非合法な商売」になり、経営者や従業員は全員ヤクザ屋さんになる。
暴力団の格好の資金源になってしまう。
それよりは「裏」の仕組みとしてお目こぼししている方が社会への害が少なくてすむ、という発想だ。実際日本社会はそれで長年うまくやってきたし、治安の良さの原因の一つではあったかもしれない。
が最近、この「裏」の境界線を簡単に踏み越えてしまう連中が増えてきたような気がする。
「裏の世界」というのは、どこかにひっそりと存在していて、聞いた事はあっても、なかなか一般人が接触出来ない存在であってこそ、社会の治安は保たれる。
本来「裏の世界」に属するはずの物が、表の世界に簡単に流通するようになってきているのではないだろうか?
今回の裏パチにせよ麻薬の一般人への広がりにせよ、日本社会で裏と表の区別がつかなくなってきた事の表れではないか?
「こそこそしなければいけなかった物、事」が「ま、バレてもいいか。皆やってるし!」
みたいな風潮が見え隠れしているのは事実です。
ただ、その「裏」を「裏」として抱えるには…あまりにも人間の心に「隙間」が出来てしまったのかもしれません。平和の裏の……孤独とか…そういうものが。
見当違いでしたら申し訳ありません。
初コメ失礼しました。
今はやめてますが、前は自分もパチンコをしていました。
その時に思ったことは「普通」の人が多いなぁってことです。
一応合法ですが、ギャンブルにかわりのないものなのに、それにはまる人がとても多いですよね。
ゲームセンターにも、パチンコ台やスロット台があって、ギャンブルが子供のころからの遊びの延長線上にある感覚でやってる人が多いのかもしれませんが。。
いいか悪いのかは一概には言えませんが、異常な世の中になりつつあると思います。
今一度、裏と表に別れていた意味を考えてほしいと思います。
お邪魔しました^^
ですww
確かに、最近の素人のヤクザ化は恐ろしいものがありますが、それってこのネット社会
の発達も関係しているんでしょうかね。これが結構素人でも裏に入りやすくなってる
気がします。何でも手に入るし。犯罪意識も薄れてくるし。ゲーム感覚で何でもでき
る。ゲーム世界もある種、リアルな感覚をマヒさせてますが。
職業 やくざ と書いている人がいるという噂を聞きました。
30万人もいるのでにこっとにも”裏の世界”が進出してきているようです。
確かに最近は表裏の境界線が簡単に越せるようになってきちゃってますね。
裏の世界の秩序とやらも、もしかしたら変わってきているのかもしれません。
もしかしたら、日本に昔からいる仁義を重んじるヤクザが減り、コリアンや中国人マフィア?が増えてきている、とか
そういうこともあるのかもしれません。
水清くして魚住まわず とはよく言ったもので、”必要悪”の存在って大切なんですね。
でも”必要悪”が市民権を得てしまうと、裏と表の境界線が薄くなってしまうのかも。
裏はひっそりとした存在で・・・共感です。
裏が表に現れ出したのも 以前に増して一般人がかかわり出したからのような気がします。
食うに食っていけない程の貧困だとか
戦争や災害で死に目に会ったとか
差別を受けただとか
どうしようもなくなった時
生きたいというより
「俺も同じ目に遭ったらきっと死んでたよ、運が良かっただけ」
そんな''命を張った賭け''に勝利した(してしまった)時
彼等流の言う処の「義」と言うのかな
そういったものが芽生え始める。
不況下(戦国時代でも戦争中でも貿易摩擦でもイイが)で
苦しくても、明るいヤツとか頼りになるヤツとか
ついて行きたいと思える人物、組織、国と
そうでない者達とで別れていく。
この状況をほったらかしにしとくと
いつかは裏と表が逆転してしまうだろうね。
ヒトラーもアルカポネも貧困から生まれたようなもんだし、かなりヤバイと思う。
(マザーテレサも自国の貧困に目を向けなさいと言っています)
なんでそんな事言うかというと
自分が今、何となく本能のような感覚で
「警察」より「ヤクザ」の方が頼りになると感じるから。
警察が正義感かられて取り締まってしまうと
自分達の再就職先がなくなってしまうので、
このあたりは見てみぬふりなんだとか。
官僚の天下りを批判している現政権の現職閣僚である
亀井大臣(警察省OB)にはこの問題に全力で
取り組んで欲しいと思います。
金融行政はもっとマトモな人にお任せして。