覚せい剤乱用期、今は第何次?
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- 2009/11/09 18:32:00
のりピーの覚せい剤事件は大方の予想通り、執行猶予付き有罪判決で彼女はめでたく(?)釈放となった。向こう3年間警察のお世話になるような不法行為をしでかさなければ、刑務所行きはなくなる。
さてのりピーもハマった覚せい剤のまん延には、警察当局が「乱用期」と呼ぶ波がある。
そもそも覚せい剤は軍隊で居眠り防止や興奮剤として開発、使用されていたものであり、日本でも1950年頃までは合法だった。成人なら誰でも薬局で堂々と買えた時代があったのだ。
第一次の乱用期は1945年の敗戦から1955年ぐらいまで。
覚せい剤の供給源は解体した旧日本帝国軍だった。軍事物資として保管されていた軍用覚せい剤が大量にヤミ市などに横流しされ、飢えを忘れるために手を出す人が急増した。
覚せい剤は成分的には麻薬ではないが、精神に与える悪影響は同じ事なので、麻薬と一緒に1950年代初頭に禁止する法律が出来、取り締まりが徐々に効果を上げて、いったん下火になった。
が、1970年ごろから輸入品の覚せい剤が出回るようになり、暴力団がこれに目を付けて重宝な資金源にするようになって第二次乱用期に入る。
この第二次は警察当局の定義では1996年まで続く。
個人的には乱用期というより定着期と言いたくなる長さだ。
第二次がこうも長引いたのはバブル経済の影響もあるだろう。
第二次でもっとも検挙者が多かったのは1986年の2万4千人。
そしてこの年は、プラザ合意を受けての急激な円高が進行し、連日円の価値が過去最高を更新した年だ。
円の価値が上がるという事は、今までと同じ金額でより大量の密輸覚せい剤が手に入るという事。また円高のおかげで海外旅行が庶民にも容易になり、日本人が海外でドラッグ全般に接触する機会も増えたのだろう。
その後やや下火になったが完全には沈静化しないまま、1997年から第三次乱用期に入ったとされる。
ちなみに1997年は消費税が3%から5%に上がり、バブル崩壊後の不景気に拍車がかかってしまった年でもある。バブル崩壊自体は1990~1991年だが、不況が泥沼化して本当に深刻になったのは、当時の橋本政権最大の失政と言われた、この消費税アップからなのである。
第三次の覚せい剤の供給減はやはり外国からの密輸なのだが、手を出す客の層が変わってきたと言われる。
第一次、第二次乱用期の使用者は、肉体労働者、長距離トラックの運転手、ホステスなどの夜の商売、といった、肉体的、精神的に過酷な労働条件下にある人たちが多かった。
覚せい剤でも打ってないと、身が持たない、耐えられない、といった理由から手をだしていたわけだ。
ところが、第三次では普通のサラリーマン、主婦ひいては学生にまで使用者が広がった。
覚せい剤をやるとダイエットになる、と言われて女子高生が手を出す、などという話まで出てきてしまった。
さらに不正規労働者やワーキング・プアの増加によって、現実の生活のつらさからの逃避としてドラッグに手を出す人が年齢に関係なく増えた。
家庭内部の崩壊した人間関係なんてのも動機になり得る。のりピーの場合はむしろこのケースではなかったか?高相って旦那さん、ほとんど彼女のヒモ状態だったようだし、子供を抱えて人知れず悩んでいたのかもしれない。
第二次乱用期が25年ぐらい続いた事を考えると、今が第三次だとしても、まだまだ続く可能性がある。
ネット通販が発達して入手しやすくなっている点を考えると、既に第四次と言っていい状況に入り込んでいるかもしれない。
ほんと、その気になれば小学生だって覚せい剤を入手出来ても不思議はない世の中だ。
売る方を取り締まるのももちろん大事だが、覚せい剤に頼らざるを得ないような生活、境遇にある人たちを少しでも減らす方が、本来の対策だろう。
家庭内暴力に苦しむ子供が覚せい剤をネットで注文するようになったら、この国は終わりだ。
あれがとても怖くて「覚せい剤には絶対近寄ってはいけない」と思ったものですが、今は「人間止めますか」の部分が過激すぎると思われてるのかこういった表現のコマーシャルは見かけませんね。
実際、中毒になってから社会復帰するのは諸々の困難があります。そのような困難についてマスコミも報じているにもかかわらず、増加しているというのは、おっしゃるとおり昨今の厳しい社会情勢プラスネットの普及も関係している気がします。
ところで、のりピー、とある大学の福祉資格が取れるコースに入学することになったようですね。
通信の4年制って本来は働きながら学びたい方のためにあるものだと思いますが・・・
受験生の減少による大学経営の深刻化をみるにつけ、大学の統廃合も喫緊の問題であると思われます。
リタリン、覚せい剤と全く同じではないですが
かなり中毒者はいるようで。
ウチにも個性的な人がリタリン求めていらっしゃいます。
今新しい薬がありますので。。
AD/HDの子にリタリンでることはあまりないです。
同成分長時間作用型のコンサータという薬が普通です。
ナルコレプシーにもモディオダールという薬があります。
一応 そっちの薬出せる医者は登録制ですが
新患でリタリンは・・・医者の意識が甘いんですかね@
精神科・神経科が
パンク状態になってる現状はあまり知られていない。
10年以上通ってる自分の印象だけど
4年くらい前から
土日は普通に1~2時間待ちとかになってるし・・・。
(ところで、覚せい剤と全く同じだとか言われてた
「リタリン叩き」って一体なんだったんだろう?
母子家庭で育った僕は
子供の頃、その薬にお世話になった記憶がおぼろげにあるんだが・・・)
服用して小説を書いていたというシーンがあったという話を聞きます
(実際に確認したわけではありません)。
ま、子どももいるしね・・・・。
学校で古の覚せい剤のCMみましたw
長井長義 と 三浦謹之助。。後世にそれ用の法律までできるとは
思わなかったでしょうね><
ネットの使用、小学生も今は堪能ですものね・・・
ちょっと・・・不気味ですね
これは、ある意味どうなんだろうと思ったりしてしまう。。。
まぁ、知識として教えているんだろうけど。。。
懸念は当然のことだと思います。