ソルトレイクシティ条例2-3-8 (e)
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- 2009/12/07 21:40:45
今日読んでいた本に季節にぴったりの面白い一節があった。
ニュースで「条例」という言葉を聞いた事はみんなあるだろう。
法律が日本全国どこでも効力を持つ決まりで、一部の地方、例えばある県なり市町村の中だけで有効かつ強制力を持つ物を地方条例という。
都道府県の条例なら各都道府県議会が、市町村のなら市町村議会が自由に制定する事が出来る。
条例は諸外国、この場合アメリカにもあって、冬季五輪で有名になったユタ州のソルトレイクシティには市の上空を飛ぶ航空機の高度に関する条例がある。ちなみにアメリカの地方条例は ordinance という。
で、この条例の2-3-8条で、ソルトレイクシティ上空を飛ぶ航空機は最低2,000フィート(約600メートル)の高度を保たねばならないと定めてある。これより低い高度で飛行機飛ばすと逮捕される事もあるわけだ。
が、これには(e)という附則がついている。この附則がなんとも微笑ましくも面白いのだ。
一応原文を紹介しておく。
On Christmas Eve only, flying reindeer and any cargo they may be towing shall be exempt from the 2,000-foot restriction and other provisions of Section 2-3-8 of the Revised Ordinances of Salt Lake City, Utah, 1965.
(出典: 幻冬舎新書「47都道府県 これマジ!?条例集」 長嶺超輝 著)
簡単に訳すと、「クリスマスイブの日に限り、空飛ぶトナカイとそれが引く荷物に限っては、この高度規制の対象外とする」という事だ。
つまりサンタクロースのソリだけはもっと低く飛ぶことを許す、という意味だ。でないと、プレゼント配れないからね。
これがれっきとした本物の条例に大真面目に書いてあるのである。
ユタ州というと田舎の州で、キリスト教諸派の中でも特に厳格なモルモン教徒というのが多いので、頭の固い息苦しい所のようなイメージがあったが、なかなかどうして、大したユーモアと遊び心の持ち主が多いと見える。
日本にもいろいろユニークな地方条例はあるが、これに匹敵するしゃれた物は我輩は聞いたことがない。
日本の地方議会のセンセイ達にも是非、見習って欲しいものである。
戦後日本は、こと宗教となると神経質な取り扱いなので、ささやかな地鎮祭でも裁判沙汰になったりします。
地域のための行政なのに地域の風習を維持できないというのもどうかとは思いますが。
そして、見事な横並び主義。
敵役もかわいそうと昔話のストーリーさえ変更してみんなハッピーエンドにしてしまうこの国で、条文にユーモアを含ませるのは難しい気がします。
ユーモアが効いたステキ条例ですね。
日本も そんな 楽しい法律つくってくれればいいのに
なんか感動しますね。。。
サンタクロースって、とても重要な存在らしいですね。
最近エイプリルフールの嘘記事が無くて残念な、日本との格の違いを見せつけられる感じです。
あ、これ知ってますわwテレビで見ましたbb
ユニークですよね…本当に見習って欲しいですw
貴方のブログの書き方、面白いです^-^
もっともっと見たくなります…
ってことで今から見てきます←
gdgdで、すいませんでした><
あとビミョーなタメ、すいません;;
本当、見習って欲しいわね・・・スクエアなセンセイ方に