Nicotto Town


感情の破片・・・ 。 


気まま に  1

【七夕の深夜< よる > 】 前編


七夕には 、願 い を 叶える という説が ある。

だけど 、次の様な 経験をした 、ひと は
七夕の日 に 星を 眺め に 公園へは




行かないほうが いいだろ …う。



それでは 、今から
一 年前 の 話を すると 、しよう…。











7月 7日 。



今日 は 待ちに
待っている、ひと に とっては 待ち焦がれた 、七夕の日。

短冊 に ねがいご と を 書いて
笹餅を 食べたりなんて事を やってみた り の 日 。



そんな、素敵な 深夜の ひ に 事件 は

起こったのだった。




満天 に 光る ほどの
と、言って も   一 千億の星では …ない  が





現在【いま】にも、 停まりそうな  ほどの 呼吸の荒さ で
どこ かの、公園 に 流れ着いた、ひとりの男が 現れた。



慌てて 、水道の蛇口を ひねる姿 と
両腕 に 染まった 、赤み が

その男が 何を してきたのか を 物語ってい た 。



意外にも 、勢いを増して 下へと 、落ちて来る
水の音 は 自分の心 に 強く 、響いていた。



「じゃ ば 、じゃば」…と

洗い流そうとは 、するが まるで 、嗅覚【きゅうかく】に
異臭を 漂わせている、色 が 自分の事を 恨んで離れない。




 !



男 は 何らかの気配を 感じて 突然 、振り向いた。




髪の長い 、女性 …が いつの間 にか
男の左側 に しゃがみ込んでいる。



(?! わ)っ



男 は 声にならない叫びで とても 驚いた。


それも そのはず、犯行 現場の あと
男が 立ち去ってからは だれも いない事を

確認して、ここまで 走り去ったのだから ね ! 

「…観ている だけ
なの で

どうぞ 、続 けてください」



「そん な わけには
いかない! ね

みられてしまった
…からに は 」



男 は   …まだ
持っている、 血の付いた ナイフを  両手 で
し っかりと  握っ た。





すべての証拠を 隠滅 させなければ

逃 げ   切ることは 不 可能だ。



そうし て、 男 は   おんな の腹部 に 力 いっぱいの
赤いままのナイフを 刺し込ん だ。




おんな は   ダら ん と 下を うつむくと  力 無く

倒れ 、小刻みに 肩を 震わせた。



「ぅ!う…」



これで もう、何も   恐い ものなど ない。

男 は 安堵 した。




!! !が


おんなの腹部 は   裂 けて は いるの に
刺された、ナイフ自体 が 消えている。




しか し 、その事 に   男 は   きづいて  い ない。

おんな は  雨の様に 『 !ぽつぽ つ 』と 言葉を こぼし 始め た。
 



「これで 二度 目 だ …わ 」


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。  。





「 二 度目 も   なにも 、ジ き に

お まえは 死ぬ!!!っ 」


「 フ フ ふふ ふ…」





「? 何が おかしい!!!っ」



「貴方 は    たったの数分で 私の顔を 忘れたの ね?」

「 何? を  可笑しな 事を  言ってるん だ!! !」

男 は  腹部が 裂 けてい て
倒れたままの、 おんな  を 睨み返し た。





「! !!!!!!!」っ”




TV で  やってい る、 お馴染み の 時代 劇で  クライマックスに
眼【め】と め  を  合わせ る、 お殿様と 悪代 官のよう に

おんな の 顔を 覗い て、男は  いきな り

『!は 』 っと  し・・・ た。







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