気まま に 1
- カテゴリ:自作小説
- 2016/07/03 08:56:21
【七夕の深夜< よる > 】 前編
七夕には 、願 い を 叶える という説が ある。
だけど 、次の様な 経験をした 、ひと は
七夕の日 に 星を 眺め に 公園へは
行かないほうが いいだろ …う。
それでは 、今から
一 年前 の 話を すると 、しよう…。
7月 7日 。
今日 は 待ちに
待っている、ひと に とっては 待ち焦がれた 、七夕の日。
短冊 に ねがいご と を 書いて
笹餅を 食べたりなんて事を やってみた り の 日 。
そんな、素敵な 深夜の ひ に 事件 は
起こったのだった。
満天 に 光る ほどの
と、言って も 一 千億の星では …ない が
現在【いま】にも、 停まりそうな ほどの 呼吸の荒さ で
どこ かの、公園 に 流れ着いた、ひとりの男が 現れた。
慌てて 、水道の蛇口を ひねる姿 と
両腕 に 染まった 、赤み が
その男が 何を してきたのか を 物語ってい た 。
意外にも 、勢いを増して 下へと 、落ちて来る
水の音 は 自分の心 に 強く 、響いていた。
「じゃ ば 、じゃば」…と
洗い流そうとは 、するが まるで 、嗅覚【きゅうかく】に
異臭を 漂わせている、色 が 自分の事を 恨んで離れない。
!
男 は 何らかの気配を 感じて 突然 、振り向いた。
髪の長い 、女性 …が いつの間 にか
男の左側 に しゃがみ込んでいる。
(?! わ)っ
男 は 声にならない叫びで とても 驚いた。
それも そのはず、犯行 現場の あと
男が 立ち去ってからは だれも いない事を
確認して、ここまで 走り去ったのだから ね !
「…観ている だけ
なの で
どうぞ 、続 けてください」
「そん な わけには
いかない! ね
みられてしまった
…からに は 」
男 は …まだ
持っている、 血の付いた ナイフを 両手 で
し っかりと 握っ た。
すべての証拠を 隠滅 させなければ
逃 げ 切ることは 不 可能だ。
そうし て、 男 は おんな の腹部 に 力 いっぱいの
赤いままのナイフを 刺し込ん だ。
おんな は ダら ん と 下を うつむくと 力 無く
倒れ 、小刻みに 肩を 震わせた。
「ぅ!う…」
これで もう、何も 恐い ものなど ない。
男 は 安堵 した。
!! !が
おんなの腹部 は 裂 けて は いるの に
刺された、ナイフ自体 が 消えている。
しか し 、その事 に 男 は きづいて い ない。
おんな は 雨の様に 『 !ぽつぽ つ 』と 言葉を こぼし 始め た。
「これで 二度 目 だ …わ 」
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 。
「 二 度目 も なにも 、ジ き に
お まえは 死ぬ!!!っ 」
「 フ フ ふふ ふ…」
「? 何が おかしい!!!っ」
「貴方 は たったの数分で 私の顔を 忘れたの ね?」
「 何? を 可笑しな 事を 言ってるん だ!! !」
男 は 腹部が 裂 けてい て
倒れたままの、 おんな を 睨み返し た。
「! !!!!!!!」っ”
TV で やってい る、 お馴染み の 時代 劇で クライマックスに
眼【め】と め を 合わせ る、 お殿様と 悪代 官のよう に
おんな の 顔を 覗い て、男は いきな り
『!は 』 っと し・・・ た。