美人時計というサイトをご存知だろうか。
始まったのは東京で、ご当地のモデルとかではない普通の女の子に「〇時〇分」と書かれた大きな紙を持たせて写真を撮り、それを毎日一分ごとに切り替えて見せる、というだけの他愛ないサイトなのだが、何故か結構人気のようで、大阪版、北海道版、韓国版まで出来ている。

さて近くその仙台版がオープンするそうなのだが、とある新聞に地元の人のコメントとして「日本三大不美人産地と言われてきたのでうれしい」という意味の話が載っていた。

日本史三大美女とかなら聞いた事はあるが、「日本三大不美人の産地」とは初耳だったので調べてみたら、以下の三都市のことだそうだ。

宮城県仙台市
茨城県水戸市
愛知県名古屋市
ということになっているのだそうである。

逆に日本三大美人の産地は
秋田県
京都
博多（福岡市）
ということになっているらしい。

しかしこれは本当なのだろうか？美人、不美人の分布が地域によってそうも差があるものなのだろうか？
美人産地の方はイメージも問題だろうと思う。
秋田は冬が寒く湿気もあるので、女性は色白でしかも肌のキメが綺麗な人が多いと聞いたことはある。ただ、顔やスタイルにまでは影響しないだろう。

京都は江戸時代以前は日本で最大の都市だったし天皇がおわす都だったから、垢抜けた女性も当然多かっただろう。そうでない人も多くいたはずで、今でも「都会の女の子＝可愛い子が多い（正確には目だつ）」という図式だろうと思う。

博多（今の福岡市）もはるか昔から西日本における京都に次ぐ最大の都市だったし、貿易港でもあったから人の出入りも活発で、同じように美人が多いように感じるのだろう。

さて、不美人の産地の方が何故そうなのかは諸説あるようで、大体戦国時代から江戸時代初期に大名が国替えを命じられた時、美人の多い一族を連れて行ってしまったから、というのが多い。

が、せいぜい数千人の領民を連れて行ったからといって、美人のDNAが根こそぎ無くなるわけではないだろう。
当該三都市の住民、特に女性のみなさんは声を大にして異を唱えるべし。

我輩が通った大学は熊本のとある駅弁大学だったが、福岡県の国立大学は九州大学で、いわゆる旧帝大だから、全国から優秀な学生が入学してきて、普通なら地元の国立大学にいけるレベルの受験生が押し出されて、熊本の我が母校に入学してくる人が多かった。

当時は福岡から来た女子学生は確かに可愛い子ばかりに見えたが、福岡は同じ九州でもかなりセンスが東京に近い別格の都市なのだ、実は。
だから垢抜けた都会的なセンスの女の子が多く、熊本の山猿であった我輩には実際以上に綺麗に見えたのかもしれない。

我輩が個人的に美人が多いと思うのは奄美、沖縄地方である。
美人の基準は人それぞれだろうが、我輩は小柄で目がぱっちりして手足がすらりとした女性にことのほか弱い。
東京のその手の店で（どの手の？というツッコミは禁止）そういうタイプの女の子に遭遇して出身地を聞くと半分以上は沖縄とか奄美地方だと答えた。

もともと日本人は南方系海洋民族と大陸北方系の農耕民族が混血して出来た集団と言われている。
我輩は明らかに後者の血筋なので、南方系のスラッとした体型で顔立ちが華やかな女性を美人と感じるようだ。

もっとも我輩の故郷には「美人は３ヶ月で飽きる、ブスは３ヶ月で慣れる」という言い伝えがあるのだが・・・

え？うちのカミさん。ええ、そりゃもう慣れまし・・・あわわ、いや、もとい・・・いやあ、今でも飽きてませんよ・・・