アメリカ・コロラド大学デンバー・ビジネス・スクールの研究チームが面白い研究結果を発表している。
日本語で内容を紹介しているサイトはここ↓
http://beauty-health-news.com/536.html

差別禁止、平等と言う事に世界一うるさい米国でも、そういう事があるのか？と妙に感心した。
簡単に言うと、男の職場というイメージが強い職種に女性が応募すると、美人であるほど選考で不利になるという研究結果だ。

が、一旦採用された後だと美人の方がそうでない人より昇給、昇進で有利になるのだそうだ。
あの米国でさえそうなら日本では・・・・・推して知るべしだろう。

米国には「ブロンド・ジョーク」と呼ばれる伝統的なジョークのパターンがある。
ブロンドの若い女がいかに頭が悪くてアホか、というパターンをいろいろ作って笑うというやつである。

例えばこんなのがある。
あるブロンド娘が彼氏の部屋へ行ったらベッドに裸の別の女性がいた。まあ、浮気の現場だ。
激高したブロンド娘はピストルを手にして自分の頭にあてる。必死で止めようとする彼氏にこう言う。
「うるさい！あたしの次はあんたを撃つんだからね！」

日本でもバストの大きい女は頭が弱いという説が根強くある。
ブロンドも大きいバストも美人、もう少し正確に言うと性的魅力がある女性である。
もちろんそういう女性が生まれつき知能が低いとか、そういう事はない。

ただ、社会心理学的にはこの説、個人によりけりではあるが、あながち笑ってすまされない話なのである。
少なくとも企業の内部ではこういう危険がある。

美人ないし性的魅力に富んだ女性は、周りの男がちやほやしたがる。
仕事というのは失敗から学んで成長するという経験が不可欠だが、周りの男が先回りして失敗しないように世話焼いたり、失敗したら代わりに尻ぬぐいしてくれたり、という事が美人の場合多くなる。

こういう状況が長年続くと、その美人は仕事をいつまで経っても覚えない。
また周りの男が助けてくれるのが当たり前と錯覚するようになる。
こうなってしまった美人は、確かにサラリーマン、同僚としてははた迷惑なアホである。

だから結果的に「美人＝頭が悪い」という図式が出来上がってしまう。
それなりの大企業の場合、生まれつきの知能は人並み以上のはずだが、肝心かなめの会社、職場で周りの男どもにアホにされてしまうのだ。

もちろん美人であってもこの陥穽に陥らない人もいる。それは人によりけりだ。
が、男性優位の古い体質の会社では、このタイプの美人は別の問題に直面する。

男に不必要にちやほやされるのを嫌う、精神的に自立した美人の場合、周りのアホな男どもは「可愛げがない」「お高くとまってる」という風に解釈する。
こいつらが係長や課長で勤務評定や人事評価をする立場にあり、その美人が直属の部下である場合、実際以上に辛口に評価する。

さらに部長とか、その上の上司が無能だと、そのやっかみ混じりの評価を鵜呑み丸呑みにしてしまう。
米国とは逆に「賢い美人」であるがゆえに不当に低く評価されてしまうわけだ。

かくいう我輩の職場ももろにこのパターンで、「精神的に自立して男に媚びない賢い美人」というのはせいぜい３０代前半までしかいない。
３０代半ばになると転職してしまう。行った先はたいてい外資系である。

ついでにどんな美人も必ず年を取る。周りの男がちやほやしてくれなくなる時がいつか必ず来る。
その時どう出るかは大体２パターンだ。

一つはゴマすり、おべんちゃらに精を出す事。仕事そっちのけでこれに専念するから、上司がアホだとけっこう出世したりする。

もう一つはいつまで経っても「もう無条件でちやほやされるほど若くはない」という事に、４０になっても５０になっても気づかないというパターン。
これが最悪だ。仕事が出来ない上に、今でも男が黙っていても助けてくれるものだと思い込んでいる。

だから難しい仕事をやってくれ（もちろん立場上その人がやって当然の業務なのだが）と言ったりしようものなら、体をくねらせて「え～？」

そういうのはせいぜい２０代前半のぴちぴちギャルがやるから可愛いのだ。
４０、５０のオバはんにやられたって気色悪いだけだわい！

これから社会に出る、あるいは社会に出て間もない女性で、なおかつ幸か不幸か美人の人は、この点にくれぐれもご注意あれ。

なお今回のカテゴリが「グルメ」になっているのは、我輩のミスではない。
そんな美人を一度は美味しくいただいてみたいという我輩の願望の表れである。