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延坪島砲撃の考えられる原因

延坪島という韓国の離島を北朝鮮軍が砲撃、民間人も多数犠牲者が出たようだ。
さて何故こんな攻撃をしたのか、理由はいくつか考えられる。
まず、事故と意図的、二つの可能性がある。

事故である場合、北朝鮮軍の装備は時代遅れでお粗末だから、自動砲撃装置が故障して誤作動した、無線の故障などで砲兵が攻撃命令が出たと勘違いした、という可能性がある。
犠牲になった島民には気の毒だが、これなら一過性の事故なので日本人が心配する必要はない。

意図的である場合は三つのシナリオに分けられる。
一つは、金正恩氏の権力継承への景気づけという意味でやった、である。
だが、このシナリオは考えにくい。

そういう意図なら新型ミサイルの発射実験とか核兵器の実験とか、そういう新しい軍事技術の見せびらかしでないと箔がつかない。
今回使われたのは以前からある大砲だから、韓国人を犠牲にしてまでやる価値はないはずだ。

二つ目は、金正日が死亡した、あるいは意識不明などの執務不可能な状態に陥った。
それを国内外から隠すためにわざとド派手な騒ぎを引き起こした、という可能性がある。

金正日の健康不安は長年ささやかれていたし、三男である金正恩への権力継承のプロセスはまだ途中で完了していないから、金正日が国を指導できない状態になったのなら、権力の空白が生じる危険がある。

三つ目は、これが一番恐ろしいのだが、北朝鮮軍内部で「朝鮮戦争の再開」を望んでいる勢力がいるのではないか、という可能性である。

最近、北朝鮮軍の高級将校や科学者、技術者などが軍事機密を外国に売り飛ばしていたとして多数粛清された。
軍の幹部クラスでさえ、そんな事までしないと生活できないほど経済が大混乱しているわけだ。
だとしたら、下っ端の兵隊の生活は・・・推して知るべしだろう。

休戦状態で座して飢え死にするより、イチかバチか、もう一度戦争を、と考える程に下級兵士や庶民が追い詰められている、という可能性は高い。
軍の幹部クラスの場合、わざと「第二次朝鮮戦争」を引き起こして、米韓連合軍に「金王朝」を打倒してもらおうと考えているかもしれない。

しかし、今回は軍の上層部の指導の下の砲撃ではないと思う。
延坪島は海上の南北境界線のすぐそばにあり、北朝鮮の陸地が目と鼻の先だから軍事上の重要地点ではある。

だが、駐留している軍人を除けば人口二千人にも満たないへき地の離島である。
そこを仮に壊滅させたからと言って、それだけで韓国とアメリカが北朝鮮と全面戦争に入り平壌にまで侵攻してくると思うほど、軍の上層部なら馬鹿ではあるまい。

しかも北朝鮮は50発ぐらい撃ったそうだが、海に落ちた砲弾も相当数あったらしい。
本気の攻撃なら韓国軍の基地などを狙い撃ちしたはずで、めくらめっぽうぶっ放したという印象だ。

また本気で第二次朝鮮戦争を起こす気なら、真っ先にソウルを狙ったはずだ。
ソウルは北朝鮮との事実上の国境である、いわゆる「38度線」から最短で50キロぐらいしか離れていない。

射程の長い大砲なら届く可能性があるし、ミサイルならひとっ飛びである。
それもノドンやテポドンのような、北朝鮮にとって「最新鋭」のミサイルである必要はない。
北朝鮮が多数配備している「スカッド」という旧式ミサイルで楽に届く距離だ。

だから今回の砲撃は、意図的だとしても国際情勢に無知な下っ端の兵隊、せいぜい下士官クラスの暴走だろう。

冷戦時代ならともかく、今の中国は北朝鮮のためにアメリカと全面戦争してくれるほど馬鹿ではない。ロシアも同じだ。
だから、局地戦が起きる可能性はあるが、日本が直接攻撃される心配はないと思う。

だが、「飢え死にするぐらいならもう一度戦争を」と考えるまでに北朝鮮の庶民や下級兵士が追い詰められているとするなら、不測の事態が起きる可能性もまた否定できない。

日本人は自衛隊と日米安保の存在意義を、肯定するにせよ否定するにせよ、今一度真剣に考えるべきだろう。

アバター
2010/11/24 16:20
ほうほう…(納得!)
こりゃ失礼した…マイペのご訪問いたみいります。
アバター
2010/11/23 23:14
たしかに、ありえる可能性ですね(汗)
かなり怖いですけど(>_<)





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