Nicotto Town



「在日」の定義を間違えるな

北朝鮮軍による韓国の島への砲撃が起きて、日本国内でも不安が広がると同時に北朝鮮への反感が強まっている。
その事自体は自業自得だが、日本の場合「在日韓国・朝鮮人」の存在が不必要な問題を引き起こす可能性がある。

これは「在日」の歴史に関する日本人側の無知から発生する事がほとんどである。
「在日」の定義と、在日韓国・朝鮮人の中に二つのグループがある事を、こういう時こそ日本人は勉強し直すべきだ。

まず、日本人の北朝鮮への反感、敵意がそっくりそのまま在日の人たちに向けられるなどという事は絶対にあってはならない。
そもそも「在日」の定義が日本人の、特に若い世代の中で混乱しているようだ。

まず1910年の日韓併合で、現在の大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の地は全て大日本帝国の一部となった。
この時朝鮮半島の住民は全て建前上は「日本人」にされているのである。

30年に及んだ日本の統治時代、生きるために日本本土へ出稼ぎに来た朝鮮人が数十万単位でいた。
1945年の日本の敗戦で朝鮮半島は日本の支配から解放されたが、20年も30年も日本に住んできた朝鮮人の中にはそう簡単に故郷へ帰る、というわけにもいかない人が多かった。

半島への帰還を望んだ朝鮮人は確かに多かったが、日本政府もGHQもそのための援助をほとんど与えず、帰りたくても帰れない人たちが多くいた。
そうこうしている間に、1948年に韓国と北朝鮮が別々の国家として成立してしまい、半島への帰還を望む朝鮮人は「資本主義国家か共産主義国家か、どっちを選ぶ?」という重い選択を突きつけられる事になった。

さらに1950年に朝鮮戦争が勃発、彼らにとっての故郷の地は戦場になった。
1953年戦争は終わったが「南北分断」は決定的になってしまい、半島北部は共産主義国家になった。
半島北部から日本に来ていて共産主義に賛同できない人たちは帰る場所を失った。

南はどうかと言えば、戦争後の歴代韓国政権は1987年まで軍事独裁政権であった。
また朝鮮戦争の結果、国土は疲弊して経済、生活水準は日本よりかなり悲惨な時期が続いた。
この結果、半島南部出身で資本主義の支持者であっても、韓国に帰還する事を躊躇せざるを得ない人が多く出た。

もちろん韓国なり北朝鮮への帰還を果たした人も多くいたが、おおむね六十万人の朝鮮半島出身者が日本に取り残される形になった。
そこへさらに当時の日本政府が追い討ちをかけた。

1952年に日本が独立を回復すると、朝鮮半島出身者全員を「日本国籍保持者とは認めない」という決定をした。
しかし韓国が当初在日朝鮮人の受け入れに消極的だったため、ここで一旦戦前から日本に在住していた朝鮮半島出身者は「朝鮮籍」という便宜上の国籍を与えられた。

ただし「朝鮮籍」は「北朝鮮の国籍」ではない。韓国、北朝鮮のどちらでもない一時的な呼称である。
その後日本政府は在日朝鮮人に、あくまで任意ではあるが、韓国の国籍を取得するよう推奨し、実際多くの在日朝鮮人が生活上の便宜などから韓国の国籍を取得した。
この人たちとその子孫が「在日韓国人」である。

一方、北朝鮮を支持しているからという理由で「朝鮮籍」を変えなかった人たちも多くいた。
この人たちとその子孫が「在日朝鮮人」である。

ただしここで注意が必要なのは「朝鮮籍」=「北朝鮮支持者」とは限らないという点である。
例えば、自分たちは韓国支持者だが、親戚が北朝鮮にいるという場合。自分たちが韓国国籍を取ったら北朝鮮にいる親族にどんな災難が降りかかるか・・・そういう心配があった。

また北朝鮮は嫌だが、かといって人権無視の軍事独裁政権である韓国の国民になるのも嫌だ、という人もいただろう。

こういう理由で「朝鮮籍」から「韓国国籍」への変更をしなかった人たちは必ずしも北朝鮮の支持者ではない。
日本のマスコミの中には「朝鮮籍=北朝鮮のシンパ」という表現をする所があるが、これを鵜呑みにしてはいけない。
「朝鮮籍」の在日の人が北朝鮮を支持しているかどうかは、あくまでケースバイケースである。

また韓国国籍であれ、朝鮮籍であれ、戦前からの上記のような事情で日本に留まった朝鮮半島出身者とその子孫には日本政府から「特別永住者」という在留資格が与えられている。

通常「在日」という場合はこの特別永住者であって、日本の戦後になってから自分の意思で日本に移住した人は含まれない。
そういう人たちはあくまで「韓国からの移住者」であって、上記の意味での「在日」とは区別しなければならない。

「在日」の人たちを不法滞在者や密入国者と同一視する書き込みをネットで散見するが、あれはとんでもない間違いであると同時に特別永住者である「在日」の人たちに対して失礼この上ない。
日本人、特に戦後史を良く知らない若い人たちはこの点を混同することがないように、くれぐれも気をつけて欲しい。

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2010/11/27 09:20
確かに「在日」の方は「密入国者」ではないですね。
戦前は、朝鮮半島も「大日本帝国」の一部だったのですから。
戦前の事実を認めるか認めないかで位置づけが変わってしまうというだけで。

個人的には「在日」であろうが、尖閣問題でもめた「中国人」であろうが、いい人はたくさんいると思います。
ただ、個人の人格が素晴らしいというのと国益とは分けて考える必要があるでしょうね。

日本人が一般的な「在日」という言葉に対して悪印象を持っている理由としては、
 1 戦前の植民地支配の時の印象を今に引きずっている。
 2 戦後「三国人」として焼き討ち、土地の不法占拠など行った一部の非合法な暴徒の印象が強い。
 3 俗にいう「在日特権」がフェアな印象を与えていない。
 4 彼らが国内の民族教育で子弟に対して日本との友好を損じる教育をしていると思われている。
などでしょうか。

彼らが「在日」として過ごす年数も60年を越えました。
三世、四世も珍しくはなくなっていることでしょう。
このまま、彼らが「在日」のままでい続けるのはある意味不合理なこと。
北朝鮮籍にせよ、韓国籍にせよ、日本への帰化にせよ、そろそろ選択する時がきていると思われます。
どの国籍であれ、彼らが努力すれば生活していける環境に日本はあると思いますし。
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2010/11/26 18:36
「学校で教わらないから。。。」という言い訳は
海外では通用しないでしょうね。
年輩の方、戦後世代にかかわらず、
自分の国の歴史にはもっと関心を持つべきだと感じています。

話はやや変わりますが、
先日、近隣の小学校の学校開放日に足を運ぶ機会がありました。
6年生が各自で作った歴史新聞が廊下に張り出されており、
関心があったのでじっくり読んでみました。

太平洋戦争を扱ったものが多く、
一方的に日本が悪いという表現が少なくなくありませんでした。
多角的に戦争をとらえるのは小学生には敷居が高いのでしょうが、
個人的にはこれでいいのだろうかと溜息がでました。
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2010/11/25 23:31
私も、在日の友達がいました、とても優しくていい子でしたよ。

世間には、まだまだ 差別意識の強い方がおられるようですが、
何の罪もない人達を、悲しませる言葉(~特に、NETでの匿名での書き込みってひどいですね)
は、やめてあげて 欲しいです。
日本人は、独りでは、公で自分の意見をはっきり言えないのに、です、
影での誹謗中傷は、すごいですね。 あんなのは 卑怯者のすることだと思います。


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2010/11/25 19:34
12月02日~12月20日(2012)

これから、朝鮮半島で起きる悲劇を前に
バカウヨ・ネトウヨ・バカサヨ・ネトルピは、
「天岩戸」の周りで、バカ騒ぎをして、過去の皇族・士族を侮辱していた事に、気付き
やがて、後悔する事になるだろう・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=8CNopuyRBXc&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=z9QN-DJgvfM&feature=related




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