天皇が生んだタイ料理
- カテゴリ:グルメ
- 2010/11/27 21:51:35
来たる12月5日はタイ国王の誕生日なのだそうだ。
プミポン国王として知られているが正確には「プミポン・アドゥンヤデート国王」。
これも通称だそうで正式には「ラマ9世」と言うのだそうだ。
83歳になられるそうである。
日本の皇室とタイの王室は昔から交流関係が深い事で知られている。
秋篠宮殿下がしょっちゅうタイを訪問している事は有名だ。
が、今上天皇もタイと思わぬ所で深いつながりがある。
それもタイの食文化と、である。
タイには庶民の食卓に欠かせない養殖淡水魚である「プラー・ニン」という魚がある。
「プラー」はタイ語で魚。で「ニン」はなんと日本の漢字の「仁」なのだそうだ。
おそらく1960年代だと思うが、今上天皇がまだ皇太子だった時にタイ国王に「ティラピア」というアフリカ原産の川魚の養殖を提案し、日本からティラピア50匹を贈ったのだそうだ。
タイではこの魚を養殖して大成功、今では庶民の定番のおかずになっているのだとか。
タイの華僑が、今上天皇の名前「明仁」の「仁」の字を取ってこの魚を「仁魚」と呼び、それがタイ語に直訳されて「プラー・ニン」になったのだという。
だからこの名前「日本の天皇の魚」という意味なのだ。まあ、タイ人はそうとは知らないのだろうが。
このティラピアという魚、育てやすいので今では世界各地で養殖されている。
日本でも戦後しばらく養殖されていたらしい。
ただ雑食性で繁殖力が強いため、いわゆる外来種として生態系に悪影響が出る場合があり、日本では今ではほとんど見かけない。
タイでは食べ方は何通りかあるが、一番ポピュラーなのは丸ごと油で表面がカリカリになるまで揚げる方法である。
両手の平に収まるぐらいの大きさだから、その身をむしって食べる。
タイではナンプラー風味のタレで食べるらしいが、淡白な味なので日本風にポン酢醤油などで食べてもおいしい。
驚いたのはフィリピン料理の専門店に全く同じ物があった事である。
そのお店の人は「フィリピンの名物料理」と言っていたから、おそらくタイから伝わって今では完全にフィリピンに根付いているのかもしれない。
フィリピンでは「ティラピア」と呼ぶようだ。
12月5日はちょうど日曜日である。
日本の皇室の長年の友であるプミポン国王の誕生日を祝いにタイ・レストランへ行ってみるのもいいかもしれない。
もしメニューに「プラー・ニン」あるいは「ティラピア」という魚があったら、未体験の人はぜひ試してみて欲しい。
我が国の天皇陛下の国際貢献の結果生まれたタイ料理である。
唯一行った事ある外国がタイです、
あのときご馳走になった魚かな?
近所の川に住んでいましたよ~。
食べたこと無いので、機会があれば食べてみたいです。
ナンプラー の「プラ」ですね^^ な~るほど!
美味しそうですよね(^^) 天皇陛下が貢献したお料理があるんですね。
こちらは、神戸なので 色んな国の料理が存在しますので、機会があれば、食べてみたいです~^^
タイ料理おいしいですよねー
香菜も、ナンプラーも、大好きです。。
ちなみに、タイ語で、、辛い。。は、、たしか、、ペットマー、、って発音だったかな??
現国王は名君と呼ばれて政治対立の調整にも何度も乗り出してこられてきたそうですが、さすがにご高齢になるとしんどいでしょうね。
王太子に対する期待もあまり高くないとか。
代替わりの時に何かあるかもしれませんね。
ティラピアは代用魚として輸入されてるみたいな話を聞いたことがあります。
私達が外食で食べているお魚も素性がとんでもないところにあるのは多いんじゃないのかな。
淡白だったらポン酢でもわさびでもよく合うでしょうし。