Nicotto Town



ポップカルチャーと日教組

日教組の自国に対する「反日教育」が問題視されるようになって久しい。
また、殺人などを授業の問題に取り入れたとして、処分される教師が後を絶たない。

これは、次の二つの現象が絡み合って起きた現象ではないかと思う。
第一に、日教組の世界観の、成立時点での問題が解決されていない。
第二に、子供、青少年が夢中になるポップカルチャーの本質を社会全体が見誤っている。

上記の教師の問題行動は、この第二点から来ていると思う。
そして、アニメなどのポップカルチャーの輸出を「国策」として推進している政府や業界もこの部分をきちんと理解していないように見える。

日教組は左翼反米主義者の集団と見られているが、実はその結成を後押ししたのはGHQ,つまりアメリカであった。
GHQは日本の民主化という旗印の下、戦前的な思想、価値観を全否定すべく、様々な日本社会の改造を試みた。

教育の世界では、アメリカ的価値観を若い世代に吹きこむのに役立つ限り、労働組合の結成のみならず、その政治的活動をも奨励、少なくとも容認した。
戦前の軍国主義、帝国主義から民主国家へ転換する過程においては、日教組の果たした役割はまちがってはいない。

だが、ここにアメリカが、おそらく意図的にではなかったろうが、一つの落とし穴を作ってしまった。
それは、アメリカが「ついこの間まで戦争していた相手」であり、当時の日本人の多くにとっては「家族、親戚、友人その他を殺した仇」である、という事実だ。

そこでGHQはこういうシナリオを日本人、特に日教組のような新しい組織に与えた。
「第二次世界大戦は、軍国主義者が日本国民をだまして引き起こした悲劇なのだから、それを繰り返さないように、軍国主義の生き残りと戦え」

これは日本が周辺国に対して侵略者、加害者でもある、という事実から目をそらす事ができるという点で、日本人自身にも都合がよかった。
これが戦前の日本を全否定する、という日教組のスタンスを形成し、現在まで受け継がれている。

問題は、このGHQの与えたシナリオが「単純な善悪二元論であった」という事である。
だから日教組の至上命題は「軍国主義者の系譜を継ぐ勢力の精神汚染から生徒を守る」という事になる。

ところが冷戦構造が確立し、日本が再び自民党に代表される保守勢力の支配する状況になると、GHQから与えられた善悪二元論が機能しなくなった。
日教組は左翼勢力との結びつきを強め、「教え子を再び戦場に送るな」という、それ自体は反対しようがないスローガンを掲げて政治的活動にのめり込んでいった。

しかし、世の中は「善と悪」という構図で割り切れるほど単純ではない。
特に冷戦構造が崩壊し、世界的に善悪二元論が通用しにくくなると、日教組の平和教育は時代遅れになって受け入れられなくなる。

と同時に、日本で善悪二元論を真っ先に脱却したのがポップカルチャーの作り手たちだった、という日教組にとっては皮肉な状況が生じた。

近年世界中で人気のアニメ作品だけを見ても、それが分かる。
「ナルト」や「ワン・ピース」は戦いの物語だが、主人公たちの敵は「悪」ではない。
戦争物SFアニメにしても、ガンダムあたりから「正義vs悪」という単純な構図は、中学生以上には「お子ちゃま的」として受け入れられなくなった。

「新世紀エヴァンゲリオン」に至っては、善悪どころか「敵と味方」の区別すらあやしくなっている。
「使徒」との戦いは物語の背景に過ぎず、本当に戦っているのはゼーレと、その内部反乱勢力である「碇ゲンドウ一派」である。

物ごころついた頃から、こういう世界観に日常的に接してきた若者世代は、単純な善悪二元論に拒否反応を示す。そこまでいかなくても、冷めた視線で見る。

そこで教師の一部は、日教組の政治活動はもちろん、授業にもっと興味を持ってもらうという純粋な動機からも、ポップカルチャーの要素を取り込もうとしているのではないか?
だが、ポップカルチャー作品のストーリーの本質ではなく、表現技法の上っ面を真似した結果、「あと何人殺せばいいでしょう?」みたいなとんでもない表現を授業で使うようになってしまった。

それが上記の教師の問題行動の元々の原因ではないかと思う。
今の若者は別に残酷な話や偽悪的、露悪的な物が大好きなわけではない。
「正義vs悪」という単純な二元論を排したアニメ、マンガはストーリー作りの必然として、そういう残酷なシーンをもあえて描く、というに過ぎない。

善意、熱意からであっても教師がその上っ面だけ見て「今の子供は残酷や悪が好きなんだ」と勘違いしているのではないだろうか?

輸出を促進している側にも同じ事が言える。
日本のアニメやマンガが世界中でウケているのは、善悪二元論から脱却した深いストーリーだから、という面が大きい。

かわいい、萌える、などはあくまでその一部である。
ここを勘違いすると輸出はうまくいかないだろう。

アバター
2010/12/27 17:27
日本人が思い浮かべる“洋風”

ドラクエは海外版で
キリスト教の教会で、死者の復活の儀式を行う・・・ってのはマズイんで
十字架をダビデの星に改宗させられたそうです。
2DのTVゲームに出てくるローソクの形とか、「メヌラー」だよなぁ・・・。

「これから、戦争始めまーす」
「これで、戦争終わりでーす」

・・・んな事、あるワケない。
“有色人種の絶滅”くらいしか考えてないよ。

東京裁判史観の幼稚さってのは
「キリスト教徒の考える、スーパーマンは絶対正義!」的幼稚さ。

U・S(ユナイテッド・キングダム)
U・S・A(ユナイテッド・ステーツ・アメリカ)
に、潜む“本当のナチス”の存在に、
昨今、気付いた人も多いんじゃなかろうか?
http://www.youtube.com/watch?v=AOYsaEKmIFg
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2010/12/26 23:12
水戸黄門が大好きです。
勧善懲悪ものの代表ということで、見ていて疲れないからです。
アニメも「娯楽は娯楽」と割り切って、考えることを要するような面倒なものを見なくなりました。
おかげで土日の朝にやっているアニメばかり見るように……
アバター
2010/12/26 19:57
アニメキャラを使わなくても対象年齢の児童生徒の疑問に答えるものであったり意欲を喚起するような工夫がされていれば、王道の授業で問題ないと思うのですがね。
今と昔で違うのは、今は先生が特別でなくなっていること。
先生以上の学歴や知識を持つ保護者は掃いて捨てるほどいますから。
だから純粋に知識だけで話すのではなく、「なぜこれを教える必要があるのか」という教育学の基本に返らないと。
日教組はそういった保護者の変質にも応えられてないと思います。
アバター
2010/12/26 14:48
確かに、、現時点での教科書には、、どらえもん、コナン君、など、、

アニメキャラが、でてきますよね。。

それで、、学習意欲が、、上昇するとも、、思えないんですけどね。。、




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