Nicotto Town



日本語は難しい

最近若者と話していると慣用句が通じなくてとまどう事が増えた。
我輩も年取った証拠かな?という気がして、落ち込むのだが。

しかし我輩だって小学生の頃は、学校で習う唱歌の歌詞の、古めかしい言い回しの意味をとんでもない風に勘違いしていたのだから、世の中は順送り、である。

多分こういう人は多いと思うが、「ふるさと」の歌い出し。

ウサギ美味し かの山~

もちろん「美味し」ではなく「追いし」であって、ウサギを追いかけた、という事だ。

しかし我輩の場合、こう勘違いする理由があったのだ。
田舎の小学校だったので、5年生と6年生は年に一回「ウサギ狩り」という学校行事に参加させられた。全員強制である。

朝の4時とか暗いうちに学校に集合して、生徒全員で「セコ」と言って、棒や木の枝で山の地面を叩きながら登る。
驚いたウサギが山頂へ逃げた所を、待ち構えている先生と父兄が網で捕まえる。
そのウサギは先生たちと父兄でウサギ鍋にして食べたそうだが、我々生徒はお駄賃のモチをもらって明け方にそのまま解散。
ウサギもその鍋も目撃した事はない。「美味しいのかな?」と本気で悩んでいたのだ。

まあ昔だから出来た学校行事だろう。
今こんな行事に小学生を強制参加させたら、大問題になるかもしれない。

他には「赤とんぼ」の歌詞をこう覚えていた。

夕焼けこやけの赤とんぼ
追われて見たのは いつの日か

これも「追われて」ではなく、「負われて」、つまりおんぶされて、だ。
UMAみたいな巨大トンボを想像していた。

「仰げば尊し」も

仰げば十と四 わが師の恩

だと思っていた。「なるほど、学校の先生には14の恩があるということか」と思っていたのだから、我ながらアホなガキである。

あと「花」。我輩の故郷には船が行き来するような大きな川はなかったので、

春のうららの隅田川
登り下りの 舟人が

だと思っていた。船から降りた船頭さんたちが、川の土手の斜面を登ったり降りたり、という光景を想像していたわけだ。
読みは同じでも「上り下り」である。

船が河口に向かっているのが「下り」、河口から内陸に向かうのが「上り」だとは、ずいぶん後になって知った。

ついでに、東京に出てくるまで、我輩は電車の「上り下り」を文字通りの位置関係の事だと思っていた。
九州では長距離でメジャーな鉄道路線はほとんどが福岡市につながっているのだが、普通の地図で見るとまさに「上と下」だったからだ。

東京に来て初めて、周辺から首都である東京へ向かうのが「上り電車」、反対が「下り電車」だと知った。
これは他の地方も同じだそうで、県庁所在地やより大きい都市へ向かうのが「上り」、その反対が「下り」なのだ。

ただし、東京23区内ではちょっと事情が違う。
東京都庁は新宿にあるが、東京では皇居に近い方が上で、だから新宿から千代田区方面へ向かうのが「上り」なのだそうだ。

ただ地下鉄の場合は開通してから延伸をくりかえした結果、この法則が一見当てはまらない路線もあるのだが。

また、京都・大阪間も例外だそうである。
大阪の方が大都市だが、京都は元日本の首都だし、今でも京都御所などの皇室の施設があるので、大阪より格が上。
だから大阪から京都へ向かうのが「上り」、京都から大阪へが「下り」になるそうだ。

江戸時代までは「上京」という言葉は京都へ行く事を指した。
また京都を別名「洛中(らくちゅう)」と呼んだので、京都へ行く事は「上洛(じょうらく)」とも言った。

SF作家の小松左京さんは生粋の関西人なので、東京へ行く事を決して「上京」とは言わず「江戸へ下る」と称しているそうである。

小松さんのは作家一流のシャレだろうが、今の関西人、特に京都の人は東京へ行くことを何と表現するのだろうか?

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2011/02/24 09:51
ご訪問した、ありがとうございます ^__^
カーニバルですか。うん。。。
実は私はカーニバルがあまり好きじゃないけど。。。服はとてもきれいです。 ^__^
でも、楽しいeventです ^__^
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2011/02/05 00:57
スペインに行った時に、曲がりくねった道のスーパーの軒先に、
皮を剥いた耳の長い物体が、逆さに吊るされていました。
スープにするんでしょうかね。美味しいかどうかは、私にも分かりませんww
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2011/02/03 20:47
「たしかにー」
って思うことあります^^
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2011/02/03 18:23
>追われて見たのは いつの日か
 って何に追われているんですか!?とっても気になりますw

関西人が東京に来るときですか。うーん。普通に「東京に行く」ではないでしょうか?
ってこれじゃ身も蓋もないですよねっ
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2011/02/03 03:18
こんばんは☆
訪問&コメントありがとうございました (u_u*)

ウサさん…美味しかったのか、気になります… (・・〃)

私は我が国家『君が代』の歌詞…
『さざれ石の~ 巌(いわお)となりて…』
この「巌と」を、ずっと「岩音(?)」だと思っておりました… (=ω=.)
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2011/02/03 02:58
京都の人は、絶対に上京とは言いませんよねぇ^^;

東京に行くっていうのが一番多い気がしますが、
東下るや東上なんて、言い方をされる方も~^^;

京都の人が言うには、
「天皇はんは、ちょっと東京に遊びに行ってはるだけ^^」
だそうですからっw
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2011/02/03 00:08
私は・・・‘うさぎ老いし・・・’と思っていました。
故郷を思い出すような年になった事を歌ったものだと。
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2011/02/02 20:40
私も未だに昔の歌の歌詞を勘違いします・・・

国語の時間に色んな有名な教授などが、「変化する日本語について」

の話が教科書に載っていて、現代の日本語について授業でも話しました。

ある教授は、「時代が変われば言葉も変化する物だ。」といっていたり、

またある教授は「最近の若者の言葉は乱れている。」と言っていたので、

自分でもいいことなのか悪いことなのか分からなくなっているのが現状です。

でも歌をいろんな意味で捉えて、後で昔の自分のアホさに笑うのも楽しいですよね!
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2011/02/02 14:42
うさぎ狩り・・・確かに今やったら大問題ですね・・・。
先生が生徒を「さん」付けで呼んだり、
大きな声で注意することもなくなりましたね。
子供が変わったのではなく、大人が変わってしまったんですね・・・。
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2011/02/02 02:27
昨日はご来訪ありがとうございます 面白い観点のブログですね~ 私もねウサギはおいしいと思って
ましたよ>< みんなおんなじことをかんがえてるんですね^^ 
ぜひまたこんな面白いブログ拝見させてくださいね^^ ではまた~~

テンコちゃんのチョコが釣れてその幸せを貴方にお届けしますね STP&WTR
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2011/02/02 00:21
結構笑わせていただきました。
向田邦子さんの「眠る杯」みたいな話ですね~

私は邦楽でよく覚え間違いを指摘されます。
例えば、八代さんの曲で「しみじみ飲めばしみじみと~」というのを「ちびちび飲めばちびちびと~」と真面目に思っていて「貧乏くさい」と大爆笑された覚えがあります。

この間テレビ番組で「年配の京都人は東京へ行くことを東上という」と言ってましたがどうなんでしょうね。
私は兵庫県民ですが、東京に行くのも京都に行くのも一緒。
日常では「上京」なんて単語を使うことがないので「○○行ってくる」で終わり。
東京も京都もどちらも「みやこ」だし。
JRは昔、神戸・大阪・京都で三都物語というPRをしていましたが、難波の都や福原の都は平安京と格が違うと正直思ってました。
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2011/02/01 23:33
あの…。
歌の題名が違ってます。
「隅田川」ではなくて「花」です。。。
それから…。
「父兄」は 現在では使うのを避けた方が良い言葉です。
女性蔑視になりますから。
特に 学校関係では「親御さん」も禁句。
祖父母に育てられている、施設に入所しているなどの子どもを考慮して
「保護者」に統一する動きがありますので 要注意です。

…と 細かくてごめんなさい(_ _(--;(_ _(--; ペコペコ
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2011/02/01 22:58
>東京では皇居に近い方が上で、だから新宿から千代田区方面へ向かうのが「上り」なのだそうだ。
゚(□) ゚ エッ? 東京駅がいちばん上だと思ってました…
「Q. 日本で一番高いところにある駅はどこでしょう?」というなぞなぞの答えが「A.東京駅」だったもので…
ちがうのかしら?…
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2011/02/01 22:51
あははは。。。。

すごい学校行事ですね。。




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