ワイルド7映画化
- カテゴリ:映画
- 2011/05/02 22:12:57
望月三起也氏の往年の名作漫画「ワイルド7」が映画化されるそうである。
まだ主演が瑛太、監督が羽住英一郎という事しか発表されていないが。
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http://wwws.warnerbros.co.jp/wild7/
1969年から1979年にかけて週刊漫画誌に連載された、当時としては掟破りのバイオレンス・アクションである。
1972年にはテレビドラマ化もされている。
設定が原作と同じかどうかは分からないが、漫画版の設定はこういう風だった。
ワイルド7とは、証拠なしでも犯罪者を文字通り「処刑」できる権限を与えられた、七人組の特殊警官部隊である。
全員が改造された750ccのオートバイを操り、犯罪組織やテロリスト集団と死闘を繰り広げるというストーリーである。
そして、ワイルド7のメンバーは全員が「元犯罪者」という点がぶっ飛んでいた。
設定が同じなら瑛太が演じるのはリーダーの飛葉大陸(ひば だいろく)。
少年院の脱走の常習犯で、なぜか脱走の度に自分から戻って来て、しばらくするとまた脱走し、という風変わりな若者である。
他にも爆弾魔、過激派のリーダー、詐欺師など犯罪の分野の天才をスカウトして「警視正」の階級を与え、「やつが犯人あるいは首謀者に決まっているのに証拠がない」という理由で一般の警察が手を出せない大悪党を処刑する、という集団である。
後にユキという女性メンバーが加わる。
このユキのバイクには対戦車ライフルが付いている。
両国という名のメンバーのバイクはサイドカーで、このサイドカーには小型ミサイルポッドが積んであるなど、バイクも相当ユニークな物ばかりだ。
この漫画の最終シリーズは、どこか今の日本を連想させる所がある。
「魔像の十字路」という最終シリーズでは、大地震で東京を含む日本の広大な範囲が壊滅的被害を受け、その混乱に乗じてヒトラーのような独裁者が政府の全権を握ってしまう。
この独裁者を倒すべくワイルド7も出撃するのだが、自衛隊が独裁者に掌握されてしまったため、さすがのワイルド7も苦戦の連続。
そしてワイルド7の隊長であった草波という検事が、今は勝ち目はないと判断。
草波は独裁者の側近として敵の内部に入り込み、内側から独裁者を倒す事を決意。
自分の真の目的のためにワイルド7を敵に売り渡し、その結果ワイルド7のメンバーは一人また一人と死んでいく。
その少し前に、不気味な占い師の老婆がワイルド7の死を預言していた。
メンバーの死に様はみなその予言通り。
飛葉の死も預言され、ただ一つそれを避ける方法は「真夏の空に雪が降る」こと。
最後に飛葉とユキだけが残り、飛葉は敵のNo.2と動物園みたいな場所で刺し違える。
ちょうどその時巨大な山崩れが起こり、飛葉もその土砂の流れにさらわれて行く。
しかしユキだけは、草波の真の目的を知る同志の自衛隊部隊にヘリで間一髪救出される。
真相を聞かされたユキが取った行動は、飛んでいるヘリのドアを開け飛び降りる事。
最後の真っ黒なコマに「真夏の空に『ユキ』は降った」という白文字が表示されていたエンディングは、今でも忘れられない衝撃的なラストであった。
漫画連載当時はその暴力シーンがあまりにも生々しく、またいかに組織的犯罪集団とは言え、敵キャラの設定が荒唐無稽過ぎるとして、お定まりの「青少年に悪影響をおよぼす」漫画として批判された。
だが警察内部の腐敗、オウム真理教のテロなど、漫画版で描かれた「荒唐無稽」な犯罪がその後現実に起きている。
東日本大震災直後というこのタイミングも何か、運命的な物を感じる。
いつ公開かは分からないが、是非劇場に足を運んでみたい作品になりそうだ。
これ早く公開されたらおもしろそうですね つてきな情報ありがとうございましたm(_ _)m
ご紹介の内容なら映画は見てみたいけれど、原作を超える映画化作品は
余り多くはないですね。
もっとも、私は覚えていないのだから、比較は出来ないですね。
そういえばあの話も最後どうなったんだっけ?
革新的な設定が心惹かれます(`・ω・´)
是非とも、観賞してみたいです^^
そんなラストシーンだったんですか。。。