産地偽装の予感
- カテゴリ:日記
- 2009/04/27 18:44:11
豚インフルエンザで世界中大騒ぎだ。
早くも「豚肉食べて大丈夫か?」という問い合わせがお役所に殺到しているらしい。
となると、次に起こるのは豚肉の産地偽装だと思う。中国製の食品がアブナイという話が出た時、さんざんやったから、今回も起きるんじゃないだろうか。
日本がどのぐらい豚肉を輸入しているのか知らないが、少なくはないはずだ。メキシコはもちろんアメリカ大陸諸国産の豚肉を国産と偽る連中が必ず出てくると思う。
産地偽装が一番罪深いのは、農家のやる気を台無しにしてしまう事だ。
何年か前、青森あたりのリンゴの産地が台風で大きな被害受けた事があった。リンゴの大半が強風で枝から落ちてしまい、売り物にならなくなった。
リンゴ農家の被害は甚大だったが、うまい事を考えた人たちがいた。枝から落ちなかったリンゴを受験生向けに売り出したのだ。「落ちない」で縁起がいいと言って。これ飛ぶように売れたそうだ。
もちろん、買った方だって単なるシャレだと分かっていたはずで、いわばそのユーモアにお金出したわけだ。結果的に大損を覚悟していたリンゴ農家もいくらかは助かったはずだ。
しかし、その売られていたリンゴが本当に枝から落ちなかった物かどうかなんて買う方には知りようもない。落ちて無傷だったリンゴかも知れないと思ったら誰も買わない。ここは農家の人たちを信じるしかないわけだ。
でも昨今のような産地偽装が立て続けに報道されると、こういう農家のせっかくの知恵も生かされなくなる危険がある。誰もかれもが「ほんとかよ?」と疑い出したら「落ちなかったリンゴ」みたいなアイディア商品も生まれなくなる。
日本人は馬鹿がつくほど正直で真面目だったから、いろいろユニークな商品や技術を生み出せた。それを日本人自身が台無しにするような世の中にはなって欲しくないものだと思う。
日本人は正直ってのは
もう、あてはまらないと思うね。