Nicotto Town



福島県よ、国を見限れ

被災地はどこも大変だろうが、福島県は特に深刻な状況であろう。
放射性物質が広範囲にまき散らされて、県庁所在地である福島市の汚染も避難こそしていないものの、深刻なレベルだ。
原発の30キロ圏外でも「できれば避難した方がいいよ」というホットスポットが何カ月も経ってから指定された。

肝心の国は震災復興を「新体制で」やると言ったはいいが、それが新首相なのか改造内閣を意味するのか、などという言葉遊びにうつつをぬかしている。
こんな中央政府が何かしてくれるのを待っていたら、それこそ福島県は廃墟になりかねない。

放射能汚染に関してだけでも、もう国をあてにせず自力で行動するしかない。
県庁が先頭に立って市町村が一致団結すれば、できる事はいろいろある。

福島県ではがれきに放射性物質が大量に混じっていて処理ができないでいる。
その結果復旧が進まず、海沿いではがれきの中の有機物が腐敗してすさまじい悪臭、ハエや蚊の大発生も危惧されている。
医療施設が麻痺している地域も多いから、伝染病でも発生したら大惨事になりかねない。

放射性物質に汚染された廃棄物のうち、可燃性の物は焼却して体積を小さくできるが、これを県内で埋めてくれと国は言い、福島県側ではそれは呑めないと言って、話が進まないでいるようだ。

とりあえず福島県の自治体で大きな鉛の箱を大量に用意してはどうか?
現在福島県に降り積もっている放射性物質は主にセシウムとストロンチウムのはずだ。
放射線で一番怖いのは中性子線だが、これは原発の至近距離でない限り今は心配しなくていいだろう。

福島県の住民が晒されている放射線は、アルファ線、ベータ線、ガンマー線の3種類である。
アルファ線は紙切れ一枚で、ベータ線はアルミホイル一枚で遮断できる。
問題は透過力が強いガンマー線である。

ガンマー線は電磁波の一種で、健康診断のレントゲン撮影に使うX線と同じ物だ。
薄い鉄の壁やコンクリートをも突き抜けてしまうが、鉛なら厚さが10センチあればほぼ完全にガンマー線を遮断できる。
アルファ線とベータ線はもちろん完全に遮断できる。

可燃性の放射能を帯びたがれきは慎重に焼却して灰にして体積を減らして、鉛の箱に厳重に封印すれば外部への放射線の影響をほぼゼロにできる。
タングステンだともっと薄くて同等の遮蔽効果があり、福島第一原発内部で作業員の放射線遮蔽ベストとして使われている。

ただタングステンは非常に高価なので、大量に大きな箱を作るとなると鉛の方が現実的だろう。
外側を樹脂などでコーティングすれば鉛が周りの環境を汚染する事は避けられる。
また厚さ10センチの鉛の箱という程度の物なら、製造できる企業は日本中にいくらでもあるはずだ。
福島県の地元企業に発注できれば経済対策にもなる。

不燃性の放射能に汚染されたがれきは、特に放射線の放出レベルが高い物をできるだけ小さく裁断して鉛の箱に封印する。
そして満杯になった鉛の箱は、一般人立ち入り禁止の公有地に一時保管する。

ふたを開けない限り放射線が外に漏れることはないから、あくまで一時的保管という事なら地元の人も説得しやすい。
最終処分のやり方については、国会でこの先百年でも二百年でも小田原評定やらせておけばいい。

福島県内で植えられているヒマワリも放射能汚染除去が目的なら、植えっぱなしではいけない。
ヒマワリが枯れて腐って地面に落ちて土に還ると、その中の放射性元素がまた土壌の中に入り込んで元の黙阿弥である。

だからヒマワリは最大に育ち切ったところで根っこから刈り取り、一か所に集めて家庭用堆肥、いわゆるコンポストを作る微生物で有機物を分解させ体積を小さくする。
一本のヒマワリが掌に乗るほどの体積になる。ただしそれには高濃度の放射性物質が凝縮されているから、やはり鉛の箱に封印する必要がある。

福島市近辺の住宅地でも土の庭がある一般家庭なら、何でもいいから丈が高い植物を一年を通して栽培してもらい、育ち切ったところで刈り取って市町村が回収し、上記のヒマワリと同じ措置を取る。
たとえわずかでも土壌中の放射性物質を除去できる可能性があるなら試してみる価値はある。

道路や建物の外壁にも放射性物質が付着しているだろうから、洗浄すると下水処理場に集まる可能性が高い。
これは既に東京都の下水処理場で現実に起きている。
放射性物質を含んだ汚泥は焼き固めてやはり鉛の箱に入れて厳重に管理する。

放射線が外に漏れる心配さえなければ、鉛の箱の大量保管場所を確保することは不可能ではないはずだ。

放射性セシウム、ストロンチウムの半減期は約30年。放射線量も30年で半分、60年で4分の1になる。
これが鉛の箱の内部に封じ込められた状態で起きれば、住民への健康被害は防げる。

最終処分場をどこにするか、国会で結論が出る頃には、これらの放射性物質はほとんど崩壊して無くなっていた。
そんなオチになりかねない。

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2011/06/25 20:26
いい案じゃないでしょうか

処分場が決まってなくて
けっきょく、海に流したりして

けっこう大変な事に
なってましから・・・

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2011/06/25 16:32
今のままでは、充分すぎるほど、
「最終処分場をどこにするか、国会で結論が出る頃には、これらの放射性物質はほとんど崩壊して無くなっていた。そんなオチになりかねない。」
と言う状況になる可能性はありますね><;
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2011/06/25 10:18
正直言うと、今の知事は官僚、利権主義者だったのでこんなことは想定していないし、
どうしたらいいのか、分からないのかもしれません。
表立っては、東電にいろいろ働きかけやっていますが、実際国の命令無くては~
本人自体は原発推進主義だったはずだし。

見限ってやるにも、動けないのが現実でしょう。
福島は「ミニKAN」がいるのかもしれません。
逆にぶち切れれば、何するかわからないかも…
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2011/06/24 21:51
どのくらいの大きさの箱になるんでしょうね。
鉛の箱となるとそれなりの重さがあるでしょうし、詰め込めばもっと重たくなります。
放射線対策なら、現地に近い場所で詰め込んで仮保管場所まで運ぶことになりそうだし。

福島に限らず、どの場所まで住宅を建て直してもよいのか、今後の安全対策をどうするのか、仮設住宅と瓦礫の仮置き場との兼ね合いをどうするのか、早急に決めなければならないというのに・・・
エコも悪いことではありませんが、物事の順番というものをもう少し真剣に考えて欲しいと思う。
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2011/06/24 05:01
良い案ではないでしょうか。
それにしても東京電力の放射能の除去の対応の悪さには
怒れてます。5時間で壊れるような機械を使うんじゃないよ。記者会見もいい加減ですよ。
頭丸めろ。東電社員は何人死んでもいいから、早く治してほしい。
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2011/06/24 01:36
とても具体的で適切なご提案だと思います。
自分達の政治生命ばかり大事にして、一刻を争う問題解決を先延ばし・・・。
どうしたら彼らを政治屋ではなく、真の政治家に変えることが出来るのだろう?
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2011/06/24 01:33
誰がやるのか、誰が資金を出すのか・・・って目先のことに汲々として
結局なにもやりません、手遅れでした、なんとことになりかねませんね。
責任を取らせるとかそういうことは後でいいから、今、今すぐなんとかしないと。
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2011/06/23 22:37
なにもかも後手後手の対策ですね。汚染水はあふれそうだし、浄化装置は動かないし、
小出先生が言ってたように当初からタンカーで一時的に保管して、他の原発の浄化装置で処理する
というのがベストだったんじゃないかと思います。もう手遅れかもしれません…。
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2011/06/23 21:59
そうですね、、

しのごの言ってる間に、淡々と出来る事はやらないと、、後で大変な事になりそうです。。

とりあえずは、、そうするのが、いいかもしれません。てか、東電が政府が、、やらなきゃいかんでしょ?




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