Nicotto Town



ウルトラマンが地球に来た理由の変遷

今年はウルトラマン放送開始の45周年だそうで、テレビ番組やイベントでいろいろ記念的な事をやっている。
さて、ウルトラマンのストーリーについては「必殺技の謎」というのがある。
「なぜウルトラマンは最初から必殺の光線を使わないのか?」というやつで、よくジョークやパロディのネタになっている。

製作者側もこれを意識した時期があったようだ。
第6シリーズである「ウルトラマンレオ」は必殺の光線技を持っていない。
空手みたいな格闘技で怪獣を倒していた。

オーストラリアで製作された「ウルトラマン・グレート」も手から光線は出すのだが、一発で怪獣を倒せる必殺技ではない。
何度も光線を浴びせながら延々と戦い、最後に敵の弱点を探し出してそこに光線を打ち込んでとどめを刺す、という戦いぶりであった。

ウルトラマンシリーズは劇場版やOVAも含めるといろいろあるのだが、テレビのレギュラー番組として放送された物だけで見ると、「なぜウルトラマンは地球に来たのか?」という点も結構変遷があって面白い。

初代のウルトラマンが地球に来たのは、怪獣刑務所から脱走した「ベムラー」という怪獣が地球に逃げ込んだのでそれを追ってきたという設定だった。
つまり地球にはたまたま偶然やって来たのであって、別に地球を守りに来たわけではなかったのだ。

赤い球体の姿で飛んでいる途中、ハヤタ隊員の操縦する戦闘機と衝突して彼を死なせてしまい、ハヤタを生かし続けるために乗りうつり、そのまま成り行きで地球に滞在する事になった。
最後は迎えに来たゾフィーがハヤタに別の命を与えて生き返らせ、ウルトラマンは地球を去って行った。

ウルトラセブンも最初は別に地球を守ってやりに来たのではなかった。
セブンは「定点観測員」として太陽系を観察しに来ただけだ。だが、地球で活動するために山で遭難した青年の姿を借り、人間として生活するうちに侵略してきた宇宙人と成り行きで戦っていたに過ぎない。

これが「帰ってきたウルトラマン」になると最初から地球と人類を怪獣の脅威から守る使命を帯びて地球に来た、という設定になっている。
これは「ウルトラマンエース」も同様である。

この辺から「なぜウルトラマンが地球を守ってやる義務があるのか?」という屁理屈をこねるガキが出てきたようで、「ウルトラマンタロウ」では一ひねりしてある。

タロウはもともとはM78星雲の宇宙人ではなく、地球人の青年が怪獣から人を守ろうとして死んでしまい、それに感動した歴代のウルトラマンとウルトラの母が、その青年をウルトラマンとして生まれ変わらせた。
タロウはもともと地球人なので、地球を守って戦うのは当然という理屈である。

ウルトラマンレオはM78星雲、光の国とは全く別の星の宇宙人であり、故郷の星が悪の宇宙人に滅ぼされたため地球に逃げて来た、いわば亡命者であった。
だから亡命先である地球が滅んでは自分も困るので戦わざるを得ないという設定だ。
また、そういうわけだからレオは他のウルトラマンたちとは「義兄弟」という事になる。

アニメ作品として作られた「ザ☆ウルトラマン」ではまた地球を守るためにやって来たという設定に戻る。が、一応説明がなされていた。

ウルトラマンたちの故郷である惑星はその太陽が輝きを失ってしまい、人工太陽を開発して文明が存続した。
その核融合から出る放射線を何万年も浴び続けてきた結果、かつて地球人とそっくりだった人類がウルトラマン型の超人に進化した、というわけだった。
だからウルトラマンたちにとって地球人は太古の自分たちの祖先にそっくりなので特別な思い入れがあるのだ、という説明だった。

これは一応説得力があったのか、実写作品に戻った「ウルトラマン80」でも、最初から地球を怪獣の脅威から守りに来たという設定が引き継がれている。

その16年後に製作された「ウルトラマンティガ」「ウルトラマンダイナ」ではこの設定を一新。
ウルトラマンは古代文明が栄えた太古の地球に最初から存在していた古代人類の守護神である、という設定だった。
最初のオリジンはともかく、地球にとっては「宇宙からの来訪者」ではなくなっている。
「ウルトラマンガイア」では正体が最後まではっきりしなかったが、どうも地球そのものが持つ何らかのエネルギーの化身であったようだ。

「ウルトラマンコスモス」では最初なぜ地球に来たのかはっきりしなかったが、劇場版の中で実は昔バルタン星人を追跡して地球に飛来していた事が判明。
初代ウルトラマンのパターンに戻ったわけだ。

これが「ウルトラマンネクサス」「ウルトラマンマックス」にも引き継がれ、「ウルトラマンメビウス」では再び、最初から地球を守る使命を帯びて地球に来た、という設定に戻っている。

こうして見るとけっこう視聴者である子供の「なぜ?」に懸命に答えようとしてきた苦心がうかがえて興味深い。

アバター
2011/07/18 08:57
放射線を、、あびて、、、日本人も進化して行くといいですなぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜^^;
アバター
2011/07/16 20:20
製作者側もいろいろ考えてるんですね。見てる年齢層によってはどうでもよくなるけど。
地球が宇宙の中心ではないからたまたまやってきた方が納得。
アバター
2011/07/16 13:40
そういう理由だったんですかぁ

なんでかな?とは、おもってたんですけどねww
友達とかに
「なんでウルトラマンは最初から必殺の光線つかわないの?」
とか、聞けないし・・・
見たいな感じでぇww

埋め合わせが原因だったんですね~
なっとく
スッキリしましたぁwww

あと、関係ないはなしですが
小説は最近、書いてないんですか?


あの、下ネタっぽいヤツ
けっこうおもしろかったんで、
続編も作って欲しいですwww

関係ない話ですみません”
アバター
2011/07/16 01:39
作って行くうちにちょっとした疑問の不具合が発生し、それを埋めるために別の不都合が起こり…。ウルトラマンに限らず、そういった埋め合わせはどこも大変です。
アバター
2011/07/15 20:17
へ~
それでタロウはあんな名前なんですね!
不思議だったんですよ~(*^-^*) 
アバター
2011/07/14 21:10
 セブンがダンに取り憑く(w)の理由を勘違いしておりました。
どうやら、初代と混じっていた様子。
 好きなウルトラマンシリーズなので、さり気にショックです(^^;
 セブンの奥深さが大好きです(^ω^)
 >視聴者である子供の「なぜ?」に懸命に答えようとしてきた苦心がうかがえて興味深い。
子供というのは、何にも考えていないようで、大人の気付かないことを一瞬で言ってくれるところがありますよね。
 これもそういうものの一種かと思いました。
 大人が子供のために真剣に頭を悩ませて、ストーリーを考える。おもしろいことですね(^u^)
アバター
2011/07/14 06:16
ウルトラマンエースぐらいまでは、観たと思うのですが、
最近は、仮面ライダーシリーズの方が、勢い有りますね^^
アバター
2011/07/14 00:48
古いものは弟の横で見ていたのでそこそこわかりますが、ダイナより後は見てないからわかりませんね~

そういえばそんな理由でしたっけ、ウルトラマンが地球に来たのって。
セブンがカラータイマーが胸にない理由が戦士でないからってのは昔聞いたことがありましたが。
セブンはレオの上司でもありますし、やっぱり地球大好きなんでしょうね。

私は大人になってから見たティガが一番お気に入りなんですけどね。
設定が割合しっかりしているし、主人公が忙しいという制限があるために脇キャラがきちんと描写されているのが怪我の功名・・・
アバター
2011/07/14 00:07
初期のウルトラマンは、主題歌は知ってるけど中身をよく知りません。
最近のウルトラマンは、まったくわかりません(^_^;)

ヒーローものって、世界観にこだわる作品が多いですよね。
アバター
2011/07/13 22:59
コミックボンボン読者だったのでウルトラマン・ガンダム・ロックマンに対して半端な知識があって困っています…
セブンは大人向けになりすぎて子供に引かれたという話を聞きました。
やっぱりお子様向け番組は大人が寄り添って見ているものなのですかね…

すげーどうでもいいですがこの水曜のウルトラマン枠に遊戯王の放送が短くなったと思うと…(- -;;
アバター
2011/07/13 21:57
ウルトラマン! ! 自分はティガ.ダイナが一番好きです
ウルトラマンには色々な設定があるのが好きな理由です

いいですよねぇ こうして見るとけっこう視聴者である
子供の「なぜ?」に懸命に答えようときた苦心がうかがえて興味深い。
本当にそうですよね 本当に興味深いッス




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