泡盛は美味なのだ!
- カテゴリ:グルメ
- 2009/05/18 19:02:48
我輩の周りには泡盛イコール不味い酒というイメージを持っている人が多くて驚く。
別に沖縄出身者でもないし、沖縄自体にこれといった思い入れはないが、酒飲みとしては大いに異議ありである。
どうやら昔、観光客用に売られた安物、粗悪品を飲んで不味いというイメージが染みついてしまった人がある程度の年配以上の人には多いらしい。
もう一つは原料の問題があったらしい。
あまり知られていないが、泡盛はタイ米(正確にはインディカ米)で造る方が正式なんだそうだ。細長い、炊くとパサパサした食感の米だ。現在はタイから輸入しているそうだ。
沖縄が70年代に日本に復帰した時、同時に当時の日本の食糧管理体制にも組み込まれてしまった。外国からのコメの輸入を事実上完全にシャットアウトしていたのが日本の当時の状況だった。
従って泡盛もご飯として食べるジャポニカ米しか使えなくなり、その原料の変化で味が変わってしまった時期があったそうだ。
「変な匂いのする不味い酒」という誤ったイメージが出来てしまったのはその頃の製品のせいではないかと思う。
10年ぐらい前から日本も部分的にだが米の輸入が出来るようになり、現在では泡盛はだいたいタイ米を原料にして作っているそうだ。
同時に昔の酒造りの技術も復元されたようで、今のちゃんとした酒蔵の泡盛は美味い。飲まず嫌いのヤマトンチューが多いのは非常に残念だ。
3年以上陶器の甕の中で保存熟成させた泡盛を古酒(クース)と言う。これはもう絶品だ。東京でも沖縄料理店では飲めるが、街の普通の酒屋ではまず見かけない。デパ地下で沖縄フェアとかでもやっている時しか手に入らない。
けっこうアルコール度数が高いきつい酒だが、古酒は口当たりが優しくて飲みやすい。(まあだから毎度飲み過ぎてしまうのだが・・・)
東京では10年物までは沖縄料理屋で飲める。古い程味が良い。
沖縄には数十年物があるんだろう。ぜひ一度飲んでみたい。
もっと昔には王朝御用達の100年物なんてすごいのがあったそうだ。だが今は幻の酒だ。
第二次世界大戦末期の沖縄戦で、蔵ごと根こそぎ破壊されてしまったのだそうだ。次に100年物の古酒が飲めるとしたら早くても今世紀半ばごろ・・・
戦争は人命だけでなく、こういう貴重な地域の財産も奪ってしまう。
私はお酒は好きではないし下戸なのですけど、
泡盛は美味しいですよね!
酒好きではないおかげで、旨い、マズイがはっきりわかります。
沖縄でサミットが開催されたときに各国首脳に振舞われたお酒を飲んだことがありますが
とても美味しかったです。そしてきつかったw
沖縄県外の方が泡盛を美味しいと言ってくださると、とても嬉しいです^^
ジャポニカ米で作ったことが原因なのかもなのですね。
私はまだ未成年ですので、飲んだことはないのですが、
沖縄に行ったときの泡盛の見た目がかっこいいな、と言う理由で
いつか飲んでみたいと思ってました。
100年物とはすごいですね!
しかし、改めて戦争の重みを実感です・・